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老人党リアルグループ「護憲+」は、日本国憲法の基本理念である国民主権、平和、人権を護りたいと願い、「護憲」の視点に立った「世直し」を志す老人党有志グループです

コラム「護憲+語憲」 :笹井明子 (04/24)

衆院3補欠選挙は「政権交代」への第一歩となるか

4月28日投開票の衆院トリプル補欠選挙は、自民党が東京15区、長崎3区の2補選に候補者を立てられず不戦敗。この2選挙区と島根1区の3選挙区すべてに於いて立憲民主党候補の優勢が伝えられている。

多くの国民が物価高騰や社会保障費の削減で苦しむ中、自分たちは特権的に企業等から巨額の献金を受け取り、裏金として使い放題だったことが明るみに出たのだから、自民党が劣勢に立たされているのは当然だとして、維新や都民ファーストの会の公認・推薦を受けた候補者をも押さえて、どの選挙区でも立憲候補が堅調であることには驚きも感じる。

果たして自民党政治に失望した有権者は、日本の政治を託せる政党として、立憲民主党を受け入れようとしているのだろうか。

今回、夫々の立憲公認候補の主張や特徴を見てみると、東京15区の酒井なつみさんは、助産師・看護師という医療従事者の経験があり、がんサバイバーでもある体験を踏まえて、『今、順風でも 明日わが身に災難がふりかかるかも知れない。今必要な人にやさしく、困っている人の声が届くまっとうな政治』の実現を目指して立候補したという。
https://www.tiktok.com/@lakulakuneko/video/7360000004708224273?_r=1&_t=8lgtE7iwAmu

島根1区の亀井亜紀子さんは、自らの「国造り八策」の中で『食べることは生きること。農林水産業を振興し、食料自給率を上げる』と主張。また『公共交通機関の確保』『消費税5%へ減税』『憲法9条遵守』など、大いに共感できる政策を提案している。
https://www.youtube.com/watch?v=roUUpMLBxKU&t=37s

長崎3区の山田勝彦さんも、『世界の紛争や自然災害による食料危機の時代に農林漁業従事者は「青空公務員』。国からの直接支払いによる所得保障で後継者を育て自給率を向上させよう』と具体策を提案。
https://www.youtube.com/watch?v=zVpj430cSPU
山田候補の演説会では長妻さんが「生きる喜びを倍に、生きる辛さを半分にするのが政治の役割。明るくて実行力のある山田候補こそ、今の政治には必要」と激励したという。

3候補が共通して語っているのは、「一人一人の生活を大切にし、誰もが安心して暮らせる社会を目指す」という政治の役割で、今の自民党や、大阪万博など派手なパフォーマンスにうつつを抜かしている維新の会などに、最も欠けている姿勢だ。

勿論、立憲民主党が自ら政権を担って、こうした原点に立った政治を遂行していくのは容易ではないことは、2009年に政権交代を果たしたものの、わずか3年で消滅した民主党政権の前例が物語っている。

しかし、今の立憲民主党所属メンバーの言動を見ていると、彼らは民主党政権時代の失敗は失敗として学び、より多様でしたたかな政党づくりを目指して切磋琢磨しているようにも見える。

そして何より、政権復帰後10年以上続いた安倍自民党政権が、今の政治の腐敗と日本経済の衰退、「国民生活の豊かさ」低下を招いていることを考えれば、『国民の生活を大切にする真っ当な政治』を志す立憲民主党を中心とした立憲野党による「政権交代」を、今一度目指し、実現する時が来たと考えても良いのではないだろうか。

今回の補欠選挙に直接投票することはできないが、当該選挙区に住む有権者の皆さんに、「政権交代への第一歩」の希望を託し、まずは28日の結果を、期待を持って、見守りたい。

 
お知らせ

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「護憲+」は2023年8月1日をもって、第二十一期に入りました。
詳しくは、「趣旨」をご覧下さい。
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