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老人党リアルグループ「護憲+」は、日本国憲法の基本理念である国民主権、平和、人権を護りたいと願い、「護憲」の視点に立った「世直し」を志す老人党有志グループです

コラム「護憲+語憲」 :笹井明子 (05/19)

日本の品格を下げているのは、、、

高市首相は、総理就任早々に「台湾有事は日本有事」と発言して日中関係を悪化させ、イラン戦争直後のアメリカ訪問ではトランプ大統領に擦り寄ってアメリカ一辺倒の姿勢を誇示。視野の狭さ、外交能力の欠如を世界にさらけ出してきた。

国内政治では、気候変動や物価高、ナフサ不足など日本社会と国民生活が現に直面している窮状にまっすぐに向き合うことなく逃げ回り、その一方で、国民が望んでもいない、防衛予算の増大や、殺傷能力を持つ武器輸出の閣議決定、スパイ防止法、マイナカードの取得義務化、国旗損壊罪など、日本国憲法の「平和主義」、「国民主権」、「人権(思想・良心・表現の自由)」を実質的に無効化し、日本を国家主義・軍国主義国家に回帰させる法案成立に、強い意欲で取り組んでいる。

だが、現実に立ち返ると、高市首相のトランプ頼りの対中・対米政策は、先の米中会談でトランプ大統領からも無視され、はしごを外され、日本外交は手持ちのカードを失った状態に陥っている。

また、国内では原油不足やナフサ不足の深刻さが隠せない状況となり、高市首相は昨日(5月18日)、これまで否定してきた補正予算の検討に入ったという。

いずれも、高市首相の独りよがり、思い込みは現実によって否定され、結局は修正を余儀なくされ、国会という議論の場には度々無駄が生じている。

ちなみに、高市首相が「悲願」のひとつ「国旗損壊罪」を例として見てみると、「国旗を大切にするのは当たり前だが、国旗を傷つける行為が相次いで社会問題になっているわけではない。立法事実が不十分だ」と、自民党議員の中からも声があがっていて、実質法制化は難しそうだという。

私も日本の国旗は美しいし尊重すべきと思っているが、「国の象徴」という視点から見ると、先の「昭和の日」の式典での高市首相の振る舞いは、「国旗損壊」と同列かそれ以上に、国家の尊厳を傷つけるものであったと感じられた。

すでに何度も報じられているが、4月29日「昭和の日」に日本武道館で、天皇皇后両陛下の臨席の下開催された政府主催の「昭和100年記念式典」では、陛下のおことばがあえて外されており、式典後、宮内庁の黒田武一郎長官は「(おことばが無かったのは陛下のご意思ではなく)政府の考え方に基づいた」とコメントした。

そして、高市首相は自らの式辞と衆参議長らの挨拶の後、天皇ご夫妻の目の前で、海上自衛隊音楽隊による昭和の歌の演奏に合わせて、身振り手振りを交えて歌を口ずさむという、前代未聞のパフォーマンスをして、厳粛なはずの式典をカラオケ店化し、自分がこの場の主役だというアピールをしてみせた。

言うまでも無く、「日本国憲法第一条」で、天皇は「日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」だと規定されている。

「昭和の日」式典の高市首相の振る舞いは、意図してか否かはともかく、私の目には「昭和という時代」に向き合う謙虚さや「日本国民統合の象徴=天皇」への敬意を欠いた、非常に非礼なものに映った。

外交の場でも、国会の場でも、国家の記念式典の場でも、品性を疑う自分勝手な振る舞いを続ける高市首相。

最近「週刊文春」で報じられた「自民党総裁選での対立候補の中傷動画」や「衆院選での他党候補者の中傷動画」の作成・拡散依頼の疑惑を含め、日本の価値と品格を、日本の首相・高市早苗氏が落とし続けているのではないか、との思いが増すばかりの、今日この頃である。

 
お知らせ

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「護憲+」は2025年8月1日をもって、第二十三期に入りました。
詳しくは、「趣旨」をご覧下さい。
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