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コラム「護憲+語憲」 :名無しの探偵 (08/19)

最首悟先生を偲んで。(最首さんとの議論を未来につなぐ旅へと)

1,はじめに

もう、35年以上も前になるが、東京の大きな会場(200人以上から300人もいたと思う)で、40前後の私と50代前半の最首悟さんが、科学を巡る論争になった時の事を現在までのプロセスの中で振り返ってみたいというのが執筆のモチーフである。

最首先生曰はく「科学というものに信頼を置くことはできないような時代になったな、と申し上げたい。」

私は最首先生の発言に反論して、曰く「最首さんが、科学に不信感を抱くのは勝手であるが、やはり、科学の重要性は大きいし、科学に依拠して考えることも未だ重要ではないのか」

以上のような二人の議論が昔のことだが、思い出される。だが、この議論で、最首先生と私は対立状態ではなく、最首先生の懐の広さで、私と最首悟東大の助手の両人は仲良くなり、その後も最首さんの研究室で、他の学生達を含めて、交流を深めていくことになった。

2,最首先生を慕う学生や市民と社会運動も続けていたが、私が転職のために関西圏に移住してしまい、最首先生から「それは残念です」との葉書きを頂いだ。最首先生の期待を裏切ったようで、後悔先に立たずだが、今も関西への移住は失敗だったかなとも思う。あのまま、塾の教師を続けていたら良かったかもしれないと思ってもいる。
さて、最首悟先生は本年の2月に89歳で、逝去されたが、あの日の議論を具体的な「科学論争」として、推測も取り入れて、ここで、回顧して,一体何が問題だったのかを以下に述べることに。
現在の戦争を枕に、現代科学の問題点を端的に言えば、①戦争と科学の一番重要な争点は、やはり、核兵器の問題であり、②もう一つは、科学の平和利用として、登場してきた原子力発電の問題であるだろう。
順に以下で論じることに。
①核兵器の歴史と現在、
まず、第二次世界大戦の終結となったのは、周知のように、アメリカ政府による日本への原爆投下である。
この点は、他のSNSで、投稿したが、明らかに日本の若い世代は、日本への原爆投下の問題を平気で、ネグっているようなことをさも重大発言のように、言ってきたので、ここで取り上げるが、曰く「私が、原爆投下の決断をしたトルーマン大統領は、周囲の意見(科学者や軍人)に影響を受けやすい性格(オリバーストーン監督の共著では、女性的な性格とハッキリ書いている。注記で、著書名を参照のこと)であり、あの大統領選で、他のリベラルな人は大統領なら、日本への原爆投下はなかったかもしれないと」
この若者が驚くべきような「無知」から、反論してきて、曰はく「あの原爆投下は門外不出の秘密のことなので、トルーマン大統領は、只の新型爆弾だとおもっていただけだ」と。

こういう無知な一応反高市の若者なのに、「マンハッタン計画を大統領も知らないで、日本に原爆投下した」と平気で言う、今の日本。高市政権が「圧勝」するはずだ。大統領の権限と国家機密も知らない一般人だと思っている、現代日本人。おまえらは、このまま、アメリカに支配されてろ、と言いたい。
かなり脱線したが、元に議論を戻す。原爆投下されて、ヒロシマやナガさきで、20万人以上が即死したと言われていて、その時以来、日本政府も日本国民も、日本は「唯一の被爆国」と言ってきたのである。だが、原爆投下後の70年後には、国連で「核兵器禁止条約」が締結されて、多くの加盟国は批准し、署名で、この条約は制定されることになった。だが、しかしである。国民と同じに、「唯一の被爆国と言ってきた日本政府は、他国(保有国以外の)と違って、アメリカに気兼ねして、核兵器禁止条約に批准すらしないのである。

こういう①の戦争と科学の問題を最首悟先生は念頭に置いて、「科学は信頼に値しない存在になっている」と言いたかったのでないかと今にして思うのである。
3,⓶の「原子力の平和利用」(アイゼンハワー大統領の演説であった。ビキニ環礁での水爆実験の後の)の問題であるが、チェルノブイリ原発事故と福島原発事故の惨劇と現在でも被災者の被爆を鑑みれば、原発が今後も地震後の倒壊で、原発事故を起こせば、日本列島などは、人間が住める環境ではないことは容易に想像できるのである。
原子力に依存しないエネルギーの開発を推進するべきだろう。

こうして、私と最首先生の「科学論争」は無駄ではなかったと思っている。

注記1,

参考文献;「もう一つのアメリカ史」オリバー・ストーン監督の共著

以上。

 
お知らせ

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「護憲+」は2026年8月1日をもって、第二十四期に入りました。
詳しくは、「趣旨」をご覧下さい。
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