安倍内閣の誕生

          ごまめの翁

安倍内閣が誕生して二日目。護憲を掲げる私たちは、憲法改正論者の安倍総理にはついていけないが、善し悪しは別としてこの内閣を検証する必要がある。

現在の世相はテレビを除いては語れない。自民党はテレビを有効に使ってバラエティー番組にも大物が出演している。現在の政党では自民党が一番テレビを有効に使っているのは見逃せない。
今はどのメディアも自民党総裁選・安倍内閣の誕生の話で持ち切りだが、視聴率を気にしている放送局がこの話を放送するのは、それだけ視聴率が高い、多くの人々が見ているということだ。

朝5時半から始まるTBS「みのもんたの朝ズバッ!」に安倍総理の会見の様子が映っていた。その中で総理は以下のように言っていた。

戦後生まれの初の総理大臣としてしっかりと正しい方向に、リーダーシップを発揮していく。


本日“美しい国づくり内閣を組織した。先ずは、この臨時国会において教育基本法を改正成立させ、そして英知を集め内閣に教育再生会議を発足させたい。そしてしっかりと教育再生改革に取り組んでいきたい。

来年度予算の新規国債発行額を今年度より下回るようにする。無駄使いを省き、総理大臣給与を30% 閣僚給与を10%カットする。(No.1)

日米の信頼感を高めるために、日米間の双務性を高めるために、集団的自衛権の行使について研究していかなければならない。

中国韓国との関係の改善については、首脳同士が会って胸襟を開いて話をしていくことが大切だ。自らも努力していきたいし、ぜひとも両国とも一歩前に出ていただきたい。そして首脳会談を実現させたい。』

私がこれを例えば大阪のおばちゃんの立場で聞くと、耳に快く聞こえる感じなのだ。特に総理大臣給与を30%、閣僚給与を10%カットするなどは、今までの自民党の政治家では聞いたことがない。
これを聞いたおばちゃんは、「安倍さんやってくれる」と思い、安倍ファンは絶対に増えると思う。これは、安倍首相が来年の参議院選挙を睨んだ行為であることは間違いない。

これに対抗するには、民主党の河村たかし議員が以前から主張している「議員報酬のカット(20%程度)」の提案を、野党が全会一致して出すしかないだろう。それができなければ、安倍政権は延々と続くと思う。

護憲という器より何百倍も多い「庶民」という世間の器の中に安倍支持者が増えれば、私たち護憲の仲間がいかに反対しても、どうにも成らないのが現実だ。
そうなれば、共謀罪も彼の持論の憲法改正もしくは解釈の変更も、確実に進むだろう。これらは絶対阻止しなければならない、日本の行く末は安倍政権が長いか短いかで決まると思うが、こうして書くだけでは物事は変わらない。書くことの限界を感じるのである。

小泉前総理は「自民党をぶっ潰してまで改革するから、国民よ、しんどいだろうが我慢してくれ」と言ったが、我慢させられたのは、汗して働く低所得者と年金生活者の老人だけで、高額所得者や閣僚・官僚はのうのうと暮らしている。美しい花には刺がある、おいしい物には時に毒が隠されている、このことを肝に銘じるべきである。

ところで、日本の借金も地方をあわすと京の単位に成りつつある。日本国の借金総額も地方を入れると一桁上がって1京に近い。その情報もあわせて紹介しておく。(No.2)