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老人党リアルグループ「護憲+」は、日本国憲法の基本理念である国民主権、平和、人権を護りたいと願い、「護憲」の視点に立った「世直し」を志す老人党有志グループです

コラム「護憲+語憲」 :見習い期間 (06/18)

閉塞した社会と嘲笑う「彼ら」

冒頭から個人的な経験で恐縮だが、インターネット上で発信をすると、全く面識のない人物からこちらを突然に罵倒するような発言を受けることが増えてきた。私はSNSやブログなどのインターネットの世界でそれほど発言力を持っているとは思えない。しかし、そんな個人の発言に、これでもかというほどに目くじらを立てて攻撃してくる人に遭遇することが、この一年で目立つようになった。
こちらを攻撃してくる人物たちは、ネット上で自称するプロフィールを見る限り、世代や性別を特定の層に限定できないように思える。彼らは作家や大学教員などにも頻繁に粘着し、発言内容を価値のないものであると切り捨て、時には発言者の人格までも否定するコメントを残していく。彼らはどうして、このような行動を繰り返すのか。こうしたことを最近はよく考えるようになった。
彼らが他人を誹謗中傷する内容以外の発言だけを見ると、各々の趣味などもあるようで、自分の現在の生活に対して否定的な態度も取っていない。しかし、何となく気に入らない人物や発言を見ると、何が何でもこき下ろそうと表に裏に他人の悪口を言うことに必死なのだ。
おそらく、彼らはいわば「普通」の人生から「一抜け」して、他者から羨望される人物になりたいと思っているのだろう。しかし、現実にはそれほど目立つわけでもなく、何もかもがすべて思い通りになるわけでもない。むしろ、自分が手に入れたいと思うものを手に入れられないことも少なくないはずだ。そんな現実と彼らがこうありたいと願う姿のギャップを埋めるために、少しでも能力が高い人物や勇気ある行動で多くの共感と賛同を得られる若者たちの政治運動をインターネットで日々批判し続けるのだろう。
そう考えていくと、他者から尊敬されなければ充足感が得られない世の中、地位や名声がある人間に多くの人がなりたがる、そんな今の社会が恐ろしく、同時に悲しいものに思えてくる。インターネットにおける誹謗中傷や荒らしの問題はすでに10年以上前から問題化していた。しかし、誰かを蹴落とさないといけない、優秀でなければ生きる価値がない、という雰囲気は近年強まっているように感じられる。
目立たなくても、普通の毎日でも構わない。現代日本が誰もが生きることを大切にされる社会から遠く離れていこうとしているからこそ、卑屈にならずに日常を堂々と生きていくことが求められる。

 
お知らせ

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「護憲+」は2016年8月1日をもって、第十四期に入りました。詳しくは、「趣旨」をご覧下さい。☆☆


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