護憲+ 第2期 ホームページ
非公開掲示板
ドキュメント用BBS
[
投稿規定
]
護憲+掲示板過去ログ(1)
護憲+掲示板過去ログ(2)
護憲+掲示板過去ログ(3)
護憲+掲示板過去ログ(4)
護憲+掲示板過去ログ(5)
護憲+掲示板過去ログ(6)
護憲+ 公開用BBS 過去ログ(7)
[
新規スレッド作成
] [
スレッド一覧
] [
▼ラスト
] [
リロード
] [
記事検索
] [
利用の手引き
] [
大文字画面
]
⇒ 新着スレッド(10件)
 (月/日)
【連絡事項】
■
蔵龍隠士
10/16 16:40
■
今日のトピックス(第九期)
07/31 20:55
■
政権ウォッチング(第9期)
07/22 20:52
■
芸能・スポーツの行政、運営への感想
07/31 12:01
■
どんぺりを飲みながら(第九期)
07/22 11:24
■
脱原発の実現に向けて
07/26 20:20
■
メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと(第九期)
07/21 16:39
■
マスコミ報道を批評する(第九期)
07/24 14:26
■
イベントの紹介(第九期)
07/21 10:20
■
政党ウォッチング(第9期)
07/22 22:09
■
新聞記事などの紹介(第九期)
07/20 23:13
■
メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと(第九期)
笹井明子
−
2011/08/01 04:54:25
既存のスレッドに当てはまらない「つぶやき」を投稿する場として、このスレッドを用意しました。普段発言をしていないメンバーの皆さんも、夫々の都合に合わせて、自分の中で「護憲+デイ」を決めて、「毎日いちどは」「毎週いちどは」「毎月いちどは」投稿しましょう!
0064
Re: メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと(第九期)
名無しの探偵
07/21 16:39
日本では「いじめ自殺事件」が9ヶ月も経って報道過熱状態になっていますが(こんなに遅く過熱報道されるのは本当におかしな社会だ)、アメリカではコロラド州でまたまた銃の乱射事件が発生。映画館の中だったので入場者は逃げられず死者や負傷者が多数だった。
ところが、この犯人の学歴を見て驚愕した、彼は24歳の大学院生で有名大学を卒業し大学院に入り勉強していた。
アメリカの銃による乱射事件や発砲事件はこの30年間で実に多いが、何でもトラブル解消に銃を使用するところがアメリカなのである。
コロンバイン高校の銃乱射事件を扱った映画を大分以前に見たがマイケル監督はその事件で負傷した高校生とその町にある武器製造会社(日本でも
おなじみの会社である)を訪れこうした会社が町にあるのが銃乱射事件の
発生する原因であると言いに行くのである。
マイケル監督はこの映画の中でアメリカの隣のカナダでは銃の規制は厳しくないが銃犯罪はほとんど起こらないと比較している。アメリカは歴史的に銃犯罪が多く、社会の中に隣人とのトラブルですぐに銃を持ち出すのは
歴史的と心理的にそうした人間関係の問題が構造的に抱えているのであると説明していた。
社会全体に不安心理があり、銃に依存しているのである。
この説明から納得できた過去の事件があった。
アメリカの南部(バトンルージュ)で15年前位に起きた「服部君射殺事件」である。
服部君は滞在先の高校生と盛大な祭り(誰でも子供は近くの家に出向いて
お菓子をもらう)の日にこの家を訪ねて道を聞き殺傷力の高い銃でいきなり撃たれたのである。
刑事裁判では加害者は無罪となったので記憶している人も多い。無罪の理由が白人意外の見知らぬ人間だったので「恐怖から」撃ったことは正当防衛に近いというから驚きである。
マイケル監督の説明が納得できる南部の裁判らしい。
こうしてアメリカでは銃乱射は毎回起こるが銃の規制法案は否決されてきた。
日本でもいじめ自殺事件は後を絶たない。学校でのいじめや暴力がまったく抑制されるような制度改革がいつも見送られてきたからである。
0063
>>Re: メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと(第九期)
厚顔の美少年
07/19 21:30
7月16日の朝日新聞の28面(文化欄)に中学生のいじめ問題を題材にした連載小説「沈黙の町で」を書き終えた作家(奥田英朗氏)が次のような所見を投稿されていた。
「書き終えた直後。奇しくも現実の世界で中学生のいじめ事件が発覚し、世間を揺るがせた。私はこのことに恐怖を覚えている。もしも執筆中と重なったら、書けなくなったかもしれない。現実はいつだって小説を用無しにするのである・・・」
>大津市の中学で昨年10月に中学2年生(男子)がマンションの屋上からひどいいじめを苦にして飛び降り自殺した事件があった。このニュースを聞いて思ったのは、現在朝日新聞朝刊の連載小説「沈黙の町で」(奥田英朗作)で描かれている中学校でのいじめによる不審死事件でした。
>今回の事件の自殺要因(いじめで自殺の予行演習をさせられていた)をニュースで聞いて、なんだかこの小説の不審死の答えになるような事件だったので改めて、「事実は小説より奇なり」と思った次第です。おそらく自殺要因に一番驚いたのは作家の奥田英朗氏ではないでしょうか。
0062
Re: メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと(第九期)
百山
07/19 15:08
つれづれに(2)
戻ること叶わぬ過ぎ去った多くの月日。その中での少なからぬ日々を、意識せずとも「徒食」と責めるのだろうか、責めを負う何ものもないはずのに、何故か物憂い。
書棚に目をやれば、もう一年以上前の月刊誌の背表紙、特集企画『これが私たちの望んだ日本なのか』の文字が目に飛び込む。
三つの設問に答えた、五十音順に言えば「赤瀬川原平(作家)から綿貫民輔(政治家)まで」。ほとんどがその名を目にした事のある各界の著名人125人の短答・寸言集。だが、その内容のご紹介ではない。
その他大勢の中にある一介の老人の寸感である。
政権交代はなぜ起こったのか。なぜ交代しなければならなかったのか。 永田町界隈・それを取り巻くマスコミ界双方に、その本源に触れるような言説が見られないのには、継ぐ言葉もない。
戦いに掲げたマ二フエストは正しい。問題は、政権の座を得てからの実行力の欠如、これに尽きよう。
「政治主導」。これを実現する為に「霞ヶ関に永田町から100人を送り込む」。「事務次官会議を廃止」。これからさらに本丸へと歩を進めようとしたか。
民主党への支持は、「官治国家からの脱却」への兆しを読み取ったからであろう。
しかし、出来もしないマ二フエストに騙されたからという既得権益層擁護のためにする、それこそまやかしの言説を裏打ちするための政官業を上げての反撃に、脆くも崩れ去ったというのが現在の姿であろう。
「政治」は、「滅私の志士」にのみ許される「場」であろう。「私心」優先の「屋」が集う場は、某知事がお買い上げ・献呈下さるという某諸島にでも移していただきたいものである。
「官治・財務省支配」からの脱却は、難事中の難事、超難事であり、生半の覚悟で為せるものではない。それこそ政治生命を賭ける覚悟の一族ならぬ一党が中心となって取り組んでも為せるの保証はない。
財布が膨らむことイコール権限の拡大と信じ、擦り寄る政官業を顎先一つで左右出来る快感に取りつかれている百害の元を取り除く。『新しい日本』はそこから初めて始まる。
それにしても現政権には「人」がいないなあと思う。
「原発」に関する国民の意見を聞き取るとして始まったあのざまは何なのだろう。
原発依存度・〜0、15、25。この三者を並列で置き、聴く頭。正気なのか?。〜0と後二者は全くの別物。脱か否かが第一段。
脱であれば、その後の議論は無用。恥ずかしくて直視に耐えぬ。
オスプレイも然り。安全性が確認できたらとは、何たる言い草。地上に置いて何日眺めればいいと言うのか。
原発と同列。人の手に負えぬ物は、研究室の外には出さぬが肝要。勇気を持ってそれを実践出来る人を、戴きたいものです。
人は卑しく、往々にして、自分より秀でた人は身辺から遠ざけるもの。
自負心と謙虚さ。自負心だらけの人の群れに、『望む日本』を託さざるを得ない今に、物憂さがいや増すこの頃です。
0061
Re: メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと(第九期)
大津いじめ自殺裁判
07/16 21:35
探偵です、7月17日の裁判ですが、当初は傍聴予定していましたが、過熱報道が沈静化していないので傍聴できない可能性が出てきたため明日は
仕事を優先させます。
担当弁護士の吉原先生がブログで支援を求めていることもあり、また私は
本件の事件のみを射程に入れているわけではなく今後このような事件が二度と起こらないように制度改革(教育面と制裁の面などで)を目指しているので具体的な裁判の中身にさほど深い関心があるわけではない。
(特に東京地裁の判決の酷さからして民事裁判には期待できない)
上記の制度改革案については30日のコラムで記述します。
0060
大津いじめ自殺事件考!
流水
07/13 09:39
子供たちのいじめ自殺報道を聞くたびに気持ちが暗くなる。事態は、わたしの現役時代と何も変わっていない、というよりさらに深刻になっている。
この最大の要因が、「いじめをどう克服するか」ということを考えることは、教育とは何か、を問う事と同義であるという事を本当の意味で感得(単なる理解ではない)できていない文部省をはじめとする教育行政のありようにある。
第一に現在の教育現場で、【人権教育】の重要性がどれだけ認識されているか、という問題である。もう少し言えば、学校の中で【人権の文化】を育む事がどれだけ重要視されているか、という問題である。
【人権】感覚は自然に身につくものではない。不断に学習し、研ぎ澄まさなければ、決して身に付かない。「研ぎ澄ます」という意味は、日常の中で如何に人権感覚を失わずに生活するか、というきわめて実践的課題を意味している。
国連総会で1995年から十年を「人権教育の10年」とする事が決定された。国連事務総長の報告の中で【人権教育の定義】が以下のようになされている。
【人権教育とは、知識とスキルを分かちつたえ、態度を育む事を通じて人権の文化を世界中に築き上げる事を目的とする教育・訓練・情報提供の取り組みである。
現在の日本のように【新自由主義的イデオロギー】が社会を覆い尽くしている現状では、学校現場だけがこの社会情況と無縁であることはできない。否、コンピューターをはじめとする情報革命の中では、子供たちは丸ごと社会の影響を受けざるを得ない。
その萌芽は、わたしの現役時代から見え始めていたが、現在の情況はさらに深刻であろう。
このような社会情況だからこそ、【人権の文化】をどのようにして学校現場に作り上げ、子供たちが人権感覚を日常性の中で喪失しないように指導するかは、これからの日本を左右する最重要の課題だと思う。
今回の大津の「いじめ自殺」事件は、教育委員会にも学校現場にも【人権の文化】を育む方向性も姿勢もない事を如実に示している。アンケート調査に書かれているような実態が本当にあるならば、これを感知できない教師は、【人権感覚】が決定的に欠落している、と言わざるを得ない。
子供が子供である所以は、自分の心の中に生まれている感情を制御できないところにある。子供たちの日常の言動一つ一つが、子供たちの心の中に生まれている【感情】の表現で、これを丁寧に観察していれば、子供たちの中に何が起きているかを推察できる。
学級担任制の目的はここにある。子供たちの心の中に生まれている感情が、その子供にとって有益なものか、それとも有害なものか、を瞬時に感得し、的確なアドバイスを送れてはじめて担任であり、それができるようになれて初めて教師である。
管理職は、このような教師を育成できて初めて管理職である。さらに、各学級の子どもたちの情況と学年全体の情況をトータルに把握し、学年の文化を醸成できるようにリードして初めて管理職である。
学校現場は、このように数値に表れない「空気」=(わたしはこれを文化と呼んでいた)がきわめて重要な要素を占める。学級や学年、学校を覆う空気(文化)をどう醸成し、育てるか。その文化が、如何に【人権】を大事にし、人権感覚を研ぎ澄ませる育成をしているかが、「いじめ防止」の最大の要諦だと思う。
この視点から見ると、今回の大津市の教育長、校長などの発言は、言語道断であり、教育者の名に値しない。
彼らは、行政者であり、官僚だと理解すれば、かろうじて彼らの言動も理解できる。
文部省も同罪。アリバイ作りのために急遽職員を大津市に派遣するそうだが、行政による学校支配が急速に進んでいるからこそ(教員間の序列化)、教師の目線が上にだけ向き、子供たちに向けられていない現状が、今回のような【いじめ自殺】を生んだ、という認識が全くない。
今回の【いじめ】自殺。【社会の矛盾は一番弱いところに集中して現れる】という視点を忘れては、何の解決にもならない事は確かであろう。
0059
>>Re: メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと(第九期)
名無しの探偵
07/07 09:37
厚顔さん、レスありがとうございます。2年前まで通勤していた(警備員)場所の中学なのでとりあえず次回の法廷傍聴に行ってきます。地元の
毎日の記者さんともコンタクトがとれたのであとはご両親や担当弁護士に
お会いして裁判の支援をする予定です。
通勤していたときも感じたのですが、生徒も教師も自己中の印象があり、
ある意味で不気味な学校でした。
厚顔さんの紹介してくれた小説ですが本当に類似していますね。探偵も
塾の教師のときに埼玉からはじまったいじめ自殺を自分でも調査していました。その後、冤罪事件などに参加していたためいじめ自殺は不参加でしたが、今回は許せない事案です。
>探偵さん、割り込みで失礼します。>大津市の中学で昨年10月に中学2年生(男子)がマンションの屋上からひどいいじめを苦にして飛び降り自殺した事件があった。このニュースを聞いて思ったのは、現在朝日新聞朝刊の連載小説「沈黙の町で」(奥田英朗作)で描かれている中学校でのいじめによる不審死事件でした。
http://ameblo.jp/rinkeiko/entry-10937694410.html今回の事件の自殺要因(いじめ
ナ自殺の予行演習をさせられていた)をニュースで聞いて、なんだかこの小説の不審死の答えになるような事件だったので改めて、「事実は小説より奇なり」と思った次第です。おそらく自殺要因に一番驚いたのは作家の奥田英朗氏ではないでしょうか。
0058
>Re: メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと(第九期)
厚願の美少年
07/06 23:23
探偵さん、割り込みで失礼します。
>大津市の中学で昨年10月に中学2年生(男子)がマンションの屋上からひどいいじめを苦にして飛び降り自殺した事件があった。
このニュースを聞いて思ったのは、現在朝日新聞朝刊の連載小説「沈黙の町で」(奥田英朗作)で描かれている中学校でのいじめによる不審死事件でした。昨年の5月頃から連載され始めたと記憶していますが、今年の5月に旅行をして読むのを止めてしまったのでその後死因が分かったのかどうかは知りません。
しかし最初のあらすじは、ある中学校で中学生が学校の屋根から落ちて不審死しているのが発見され、警察が捜査に乗り出し、慎重に同じクラスの中学生に面接しながら死因(他殺か自殺か)を探って行くのですが、なかなか核心にせまれず、そのうち不審死の中学生が日頃いじめに遭い、いじめに関わっていた数人の中学生迄は割り出すのであるが、殺人に繋がる証拠まではなかなか掴めず捜査も行き詰まるというシナリオだったように思います。
http://ameblo.jp/rinkeiko/entry-10937694410.html
今回の事件の自殺要因(いじめで自殺の予行演習をさせられていた)をニュースで聞いて、なんだかこの小説の不審死の答えになるような事件だったので改めて、「事実は小説より奇なり」と思った次第です。おそらく自殺要因に一番驚いたのは作家の奥田英朗氏ではないでしょうか。
0057
Re: メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと(第九期)
名無しの探偵
07/06 19:22
大津市の中学で昨年10月に中学2年生(男子)がマンションの屋上から
ひどいいじめを苦にして飛び降り自殺した事件があった。
現在大津地裁で民事裁判が進行中であるが、大津市は自殺した生徒の父母の訴えをなんとか排除したいようであり、教育委員会に協力させようとしているのか、生徒アンケートで15人の生徒が「自殺の練習をさせられていた」という記入を「伝聞なので公表しなかった」と開き直っている。
裁判をにらんだ裏工作であると思える。
とりあえず私は(この中学の近くに通勤していたこともあり、なんというか教育が空洞化している印象が強い)次回裁判を傍聴し父母に支援を申し込むつもりである。
今日のニュースでは文部科学省も調査に乗り出すと言っているが?
0056
消費税を外税表示に戻そう!
猫家五六助
07/02 23:58
前略 消費税増税8%・10%が現実味を帯び、自営業者としては「最悪だ〜っ!」と叫んでいます。私のところは事業所相手の商売なので外税表示ですが、内税表示で値上げできない事業者・お店は死活問題です。
その増税が避けられないならば、「これは消費税です。国へ納めます」という消費税額を明確にし、その税収総額がいくらになったか、使い道が正しく福祉目的になっているか、「消費税の見える化」をしなければいけません。
しかし、いまさらながら政治家や財務官僚のズル賢さには感心してしまいます。消費税3%が生まれ5%になる時、外税表示を内税表示に変えてしまったことです。この事で、国民は消費税が3%だろうが10%だろうが搾取されている痛みが感じにくくなりました。
それが証拠に、消費税3%→5%に増税した口実「2%分は福祉に使う」という公約を検証したことがあるでしょうか。歳入(税収)を増やしたのに歳出も増やすから、いつまでたっても「赤字国家のまま」「赤字国債に頼る」ことを続けているのではないか、と。
消費税を「外税表示」方式に戻せば、中小企業や下請け業者が値上げできない消費税分を自腹負担する悪弊はなくなると思います。大企業や元請け業者に堂々と「納入金額に加えて、これだけ消費税をいただきます」と請求できます。消費税は常に別枠で考える商習慣をつくればいいわけです。
国民も、100円のモノを買って別途10円を払わされる生活が続けば、その税金の使い道に関心を持つことでしょう。それをさせない目論見が「内税表示」方式の本質ですから。草々
0055
そこにいるだけで良い!
流水
06/29 14:32
今日、何気なく、NHKの「梅ちゃんセンセイ」を見ていたら
世良正則扮する坂田先生の台詞にぞくっとしました。
坂田先生は、満州で医者をしていた、という設定。日本が戦争に負け、多くの満州開拓民は軍に見放され、塗炭の苦しみをなめました。文字通り棄民として、着の身着のままであてのない逃亡生活を余儀なくされたのです。
ところが、同じ開拓民でも、情報を取ることのできたものは、いち早く日本に帰る事ができました。坂田先生もその一人だったのです。多くの患者を置き去りにして、帰国したのです。
ところが、うまく生きて日本に帰ったはずの彼は、日夜苦しみました。彼が見捨てた患者の顔が一人また一人浮かんでは消え、浮かんでは消えたのです。彼はこの苦しみから逃れるため酒におぼれました。酒に溺れ、自暴自棄の生活から、ようやく立ち直った彼は、場末に小さな診療所を開き、貧しい人々の診療を献身的に行うようになりました。
その坂田先生が梅子にこういうのです。【人を助けようなどというのは思い上がりだ。医者はそこにいるだけで良い】と。
わたしの故郷の町は、今無医村になっています。医者にかかるためには、隣町まで出かねなければなりません。家族のない一人暮らしの老人たちは医者にいくのも一苦労です。
わたしの中学時代にある出来事が起きました。わたしの実家の前のお医者さんが、行方不明になったのです。部落総出で懸命の捜索を行いましたが、見つかりませんでした。そのお医者さんは、70を超えていましたが、部落の人々の信望も厚く、とても信頼されていたのです。時代は、まだモータリゼーションが始まったばかりだったので、車はまだ貴重品でした。そのお医者さんは馬に乗って往診に出かけていたのです。その為、子供たちからは【馬のお医者さん】として親しまれていたのです。
捜索が長引くにつれ、部落の若い連中から、不満の声が漏れ始めました。そのお医者さんの家族の対応が悪いというのです。お医者の方は、息子さんが後継者となっていて、心配はなかったが、まだ若いので部落の連中との人間関係をうまく結べなかったのです。
その時、不平を洩らす若い連中をわたしの親父が叱りつけました。
「お前らはそんな事をいうけれど、この部落から医者がいなくなったらどうする。お前らと違って医者はどこでも食っていける。この部落に住みにくくなったら、先生はいつでも出て行くぞ。その時、お前らはどうするんだ」
親父は当時部落長をしていたので、本当に部落が無医村になる事を恐れていました。お医者さんと部落民との間を如何にうまくつなぐかで大変苦労していたのです。
わたしは、大変な悪餓鬼で、親父には叱られるばかりで、「くそ親父」といつも毒づいていたのですが、この時の親父は「格好いい」と子供心に感心しました。
わたしには、坂田先生の言う【そこにいるだけで良い】というのは、大変よく分かるのです。この言葉を普遍化すれば、教師も家族も人はみなそうなのです。
【そこにいるだけで良い】存在になるという事は、人間にとっての理想だと思います。自分が存在することが、人々の安心になれたら、もって瞑すべきだろう、と思います。
税と社会保障の一体改革なる議論が盛んになされていますが、人間の幸せは、【自分が必要とされている】という実感なのです。「おじいちゃん、おばあちゃんは元気に生きてそこにいてくれるだけでいい」と子供や孫に言われることほど幸せなことはないのです。多少の生活の貧しさや不便さなどたいしたことはないのです。
「そこにいるだけで良い」と感じてくれる人がいるだけで十分生きて行けるのです。
この原点を忘れた改革論議など、所詮机上の空論に過ぎないと思います。
以前から、わたしは【体感速度15kmの教育】を主張しています。一言でいえば、人間の息遣い、体温や感触が感じられる速さで教育しなければ、子供たちはバランス良く育つ事ができない、と考えているからです。
子供たちが、親も教師も大人たちも、【そこにいるだけで良い】と感じてくれる豊かな心を持った人間に育ってくれる環境(国、社会、地域、家族)を構築することこそが、日本再生の鍵になると考えているからです。
戦後の日本も日本人も、余りに【効率性】ばかり追い求めすぎました。産業的なものにからめとられすぎたのが、現在の日本の閉塞状況を招いたのではないかと思います。
東日本大震災・福島原発事故は、このような日本や日本人の生き方に根本的な疑問を投げかけたのです。
反消費税・反原発のうねりは、このような疑念を抱いた人々たちが増加している事を示しています。
小沢政局報道に狂奔しているメデイア連中には、【そこにいるだけで良い】という人々の心の叫びなど届かないでしょう。
自分の事だけを考えて、【消費増税】賛成をする議員連中には、ほんのささやかな幸せを願う庶民の心の叫びなど聞こえないでしょう。
悪代官よろしく、【増税】を画策した財務省の役人たちには、国民など虫けらのように見えているに違いありません。
福島事故の検証すらできていないのに、原発再稼働に狂奔する電力会社、国土交通省、大企業、枝野大臣などは、人の命より、資本の論理が優先しているのです。
【そこにいるだけで良い】
政治を変えようという思いの原点にある言葉だと思います。
護憲+ 公開用BBS
護憲+ 公開用BBS