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  性犯罪者情報公開は是か非か
流水    −    2005/01/11-15:15:53
犯罪の多発は監視社会の到来を招く危険性があります。監視社会の到来は、ファッシズム社会の到来と同義語に近いのです。
きわめて悩ましい問題なのですが、避けては通れない問題でもあります。皆さんのご意見を伺いたいと思います。
0015 Re: 性犯罪者情報公開は是か非か 百山 01/17 16:01
 
0014 ビーンズきしさん
>最近、防犯パトロールの腕章をして子供のお迎えですから。

罪を犯す人達も、かつては これと同じように肉親・地域に「守られて」いた!。
このことに気持ちは暗くなるのです。    
 
0014 Re: 性犯罪者情報公開は是か非か ビーンズきし 01/17 01:01
 
前略 東京新聞にコラムを持つ精神科医・斉藤さん(?)は「幼児性愛者は科学的に治療可能。加害者にはコントロールできない、睾丸から分泌される科学物質を抑える処置等を」とのコメントを記憶しています。

 一方、今回の事件で2〜3名の精神科医は「幼児性愛者は再犯率が高く、矯正不可能」とコメントしています。加害者の嗜好や生い立ちを考えればケース毎の対処が必要となり、精神科医にも判断が難しいのでしょうか。もっとも、杓子定規なお役人に任せたら更に難しいですが。

 しかし(他の皆さんも指摘されていますが)、米国に比べて日本の犯罪者矯正システムはお粗末過ぎます。性犯罪者はもちろんの事、上手にネコをかぶる少年犯罪者(少年法で情状酌量された者)は出所しても反省せず、損害賠償金さえ踏み倒す事例が多いのです。(週刊誌の記事より)

 いずれにせよ、被害者を未然に防ぐ、被害者が救われる対策が急務。もしかしたら明日は我が家、他人事ではありません。最近、防犯パトロールの腕章をして子供のお迎えですから。「ピーポくんの家」も引き受けました。草々    
 
0013 >Re: ミーガン法について 笹井明子 01/16 14:29
 
1月16日の東京新聞「暮らし」欄に、ミーガン法について加藤直隆国士舘大学助教授の見解が掲載されているのでご紹介します。

その中で加藤氏は、流水さんが【0008】で言及された

>【有効性が証明されていない】
>【付近住民による暴力】
>【住居や職を奪われる】

といった問題点を指摘。〔犯歴や居住地などの情報公開は更正の機会を奪い逆効果〕と言っています。

そして再犯防止に必要なのは、
〔法務省による受刑者の矯正指導の充実〕と〔社会復帰後のカウンセリングや薬による治療と継続的に見守るシステム。〕それを支えるものとして、〔市民が主体のNPOをつくり、精神科医師や行政の専門職員らと支え、地域で担っていくのが望ましい〕と言っています。    
 
0012 >Re: 性犯罪者情報公開は是か非か 流水 01/15 18:40
 
0011 百山さん、
難しい問いなので、お答えになるかどうか分かりませんが、私見を述べてみます。

@技術的なことや人体そのものへの影響など科学的な周辺事情は全く不詳のことながら、追跡チップの人体への埋め込みなどという方法についても、特定の者に限定する限り、反対です。「監視」という視点を「潔白の証明」と置き換えて、国民(人類)全てに適用するならば、大賛成です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この問題、非常に微妙ですね。「監視」社会を志向している側に、【潔白の証明】なる意図があるかどうか。現代社会は、ある意味イデオロギー社会ではないので、手法については右も左もさほど変わりがない時代に入っています。
ということは、【犯人探し】とか【ラベリング】を意図しているか、【潔白の証明】を意図しているか、という動機の差だけになりかねません。
これを見分けるのは、至難の業ではないかと思います。

>A性犯罪前歴者情報を特定機関へ提供することが、犯罪者情報以外の情報へこれを拡大させるためのステップとならないようにしなければならない。その第一歩になりかねない今回の合意についても、もっと深い吟味が加えられるべきです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いわゆる「新自由主義」という発想は、犯罪を生み出す社会背景(貧富の差の拡大;富の再分配の再編成)を拡大しておいて、社会秩序を混乱させる行為に対しては、ハイテクを駆使した効率的取締りを強化する、というものです。
そこには、【効率性】という視点はあっても、【人権】という視点は希薄です。
わたしは、上記の視点を逆転させなければ、あなたのいわれる心配は、杞憂でなくなると考えています。
>
>B性犯罪に限らず、初犯者に対する刑罰が果たすべき教育効果についての考察が深められるべきです。抑止効果としての量刑の妥当性は問われますが、矯正施設が如何に重要な役割を担っているかは あまり話題になりません。あそこで人間性は回復されるのか、犯罪はゼロに出来ないとすれば、あの施設は 初犯者にとっては学校等の教育機関を凌ぐ重要性を持っていると思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これは賛成ですが、日本の刑務所の現状は、今や受刑者が多すぎてほとんどの刑務所が満杯です。とてもではないが、矯正などは難しいのが、現状でしょう。
これは精神病の【開放治療】と【隔離治療】の問題ともクロスするのです。時代の趨勢は、【開放治療】なのですが、どうも為政者はこの方向性が気に入らないはずです。刑務所も同様に、明治以来の監獄法は、【隔離治療】の発想で貫かれています。
「矯正教育」というのは、【開放治療】の発想でなければならないと思います。
例えば、少年Aの事例のような少年犯罪では、この発想が貫かれています。ところが、少年Aの事例でも分かるように、これには多くの年月と多くの専門家と気の遠くなるような忍耐と多額の費用が必要です。
現在の日本の社会状況と刑務所の状況で、それが可能かどうかは、非常に難しい議論が必要でしょう。

●D犯罪のない社会、ゼロには出来なくても限りなくゼロに近づけるための努力は、「抑止」に注ぐそれよりも、遙かに「喜び」をもたらしてくれると思うのですが、流水さんのお考えは如何なものでしょうか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
教師時代、わたしの理想は、それに近かったと思います。
しかし、それを具現化する精密なプログラムがなければ、理想倒れに終わってしまいます。
今回の問題でもそうですが、現実には多くの被害者があり、悲嘆にくれる被害者やその家族が存在します。
この現実をまず何とかしなければ、どんな理想を語っても人々の支持を勝ち取ることはできません。

ある意味、わたしは現実主義者ですので、まず多数の側の問題を考えます。【荒れる中学校】の場合、絶対多数の生徒たちは荒れる生徒たちの被害者です。まず、この問題を解決することが、多数の支持を勝ち取ることになります。
多数の生徒たちは、静かに勉強したい、部活動をしたい、友達と楽しく過ごしたい、安心できる学校が良いなどを望んでいます。

まず、これを実現するために全力を尽くすのが、教師の役割だと考えていました。そのための方策をどうするのか。ここで、現実の学校・学級の見方が問われるのです。
例えば、荒れの中心の子供を抑えれば、秩序が回復するのか。たとえ、中心の子供を押さえても、荒れは回復しないのか。荒れの本当の原因はどこにあるのか。
この見方によって、方策は変ります。つまり、方法は荒れる学校・学級の数だけあるといってもよいのです。

問題は、教師としての自分の理想と現実との間の距離を正確に測れるかどうかというところにあると思います。自分の理想が100%実現できるのか、20%くらいしかないのか、という判断なのです。
自分の理想が10%も実現できる可能性がないのに、100%の理想を語るのは評論家ならいざ知らず、現場教師としては、愚かとしかいいようがありません。
わたしは10%としか実現の可能性がないなら、11%の実現を目指してきました。
例え、理想主義者から見れば、89%実現できていないではないか、と批判されても、1%理想に近づいたと考えます。

今回の問題も、同じです。まず、大多数の国民が「安心して生活できる」社会の実現を望んでいるのですから、そこに一歩でも近づける方策を打ち出すべきだと思います。
ただ、最初にも書いたように、本当は現在の社会のあり方、価値観を変えなければ、犯罪は少なくならない、という理想だけは、手放さない。そこに到達するまでのプログラムを構築していくというわたしの視点だけは決して手放さない、と思っています。


    
 
0011 Re: 性犯罪者情報公開は是か非か 百山 01/15 16:18
 
0010 流水さん、愚見にレスいただき 有り難うございます。図に乗って言い足りないことを若干書き足します。

@技術的なことや人体そのものへの影響など科学的な周辺事情は全く不詳のことながら、追跡チップの人体への埋め込みなどという方法についても、特定の者に限定する限り、反対です。「監視」という視点を「潔白の証明」と置き換えて、国民(人類)全てに適用するならば、大賛成です。
全ての人について場所との関係を明らかにでき、これこそ「天網恢々」です。21世紀にして初めて この言葉を地上のものと出来ます。

A性犯罪前歴者情報を特定機関へ提供することが、犯罪者情報以外の情報へこれを拡大させるためのステップとならないようにしなければならない。その第一歩になりかねない今回の合意についても、もっと深い吟味が加えられるべきです。

B性犯罪に限らず、初犯者に対する刑罰が果たすべき教育効果についての考察が深められるべきです。抑止効果としての量刑の妥当性は問われますが、矯正施設が如何に重要な役割を担っているかは あまり話題になりません。あそこで人間性は回復されるのか、犯罪はゼロに出来ないとすれば、あの施設は 初犯者にとっては学校等の教育機関を凌ぐ重要性を持っていると思います。

C「応報刑」か「教育刑」か。被害者の立場に立てば、すべからく「応報」かと思います。
刑法自体、量刑の体系からみて「応報」でしょう。
しかし、命を奪われる以外の刑では、実社会への復帰という「刑」に、終身服さなければならないのです。
この重荷を背負うということは、自ら招いたとはいえ、加害者と言うより自損の被害者であると受け止めなければなりません。
刑務所には最短記録という公にはされない記録があります。出所者のUターン所要時間記録です。本当は、罪は犯させてはならないのです。

D犯罪のない社会、ゼロには出来なくても限りなくゼロに近づけるための努力は、「抑止」に注ぐそれよりも、遙かに「喜び」をもたらしてくれると思うのですが、流水さんのお考えは如何なものでしょうか。
テレビドラマのストーリーの中で、一日に何人が殺されているか ということがよく言われてきました。書店には興味本位の見出しの出版物が山積みです。
全て、思想・表現・出版・言論の自由という大義に守られています。このような分野においては、他者は介入すべきではありません。全て内なるものによってのみ律せられるとしか言い様はありません。
でも、これを自らに課している「文化人・その類」はどれくらいか、悪貨だらけのように思えてなりません。    
 
0010 >Re: 性犯罪者情報公開は是か非か 流水 01/13 22:59
 
百山さん、
>スレッド・標題に単答すれば、反対です。
>なぜか、それは様々な弊害をまき散らすものの その効果は無いに等しいということです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
わたしもそのご意見に賛成です。

●この情報に基づき2・6時尾行できますか。甚だしい人権侵害が行われます。それを是とできましょうか。
>警察官も人の子です。それを裏付ける事柄は枚挙のいとまもないことは、申すまでもありません。職務上知り得た情報に好奇心を満足させるだけです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
わたしも、この種の事例は腐るほど聞いています。安保闘争時の全学連委員長唐牛健太郎氏が、彼を取材に来た記者に、窓から外を見せて、「あそこに公安がいる。彼に聞いてくれたら、僕の毎日の行動は僕より詳しく知っているよ。一昨日、僕が何を食べたかまで全部知っているよ」と語ったそうですが、公安の活動はそういうものでしょう。


●一度罪を犯した者は、再犯予備軍であるとすること自体、罪を犯していない者の思い上がりです。
>人は、衝動・激情の類とは絶対に無縁ではありえません。なんで と絶句するようなことが起きうる、起きているということに目を瞑ることはできないでしょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これも同意します。わたしも厭と言うほど、人間の弱さ、もろさを見てきたつもりです。

●出所者に対する世間の風の冷たさ、矯正保護の現場に身を置く人達の苦悩に接したこともあります。問題は、犯歴を持たずに一生を過ごせるような社会づくり それは不可能に近いということなのです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これも同意します。犯罪のない社会の実現など夢物語だとも思います。ただ、犯罪の少ない社会の形成は、可能ではないかと考えています。
問題は、どの国でも同じなのですが、犯歴を追求する社会(例えば、江戸時代犯罪者の腕に入れた刺青のようなもの)は、行き場所がなくなった犯罪者が集まる場所を作り出します。つまり、犯罪のない安心できる場所と社会の落伍者と犯罪者が集まる場所とが分かれるのです。
現在でも、このような場所をほとんどの国が持っています。それが、スラムと呼ばれる場所です。
ミーガン法のようなものが日本でできれば、現在の社会情勢を勘案すれば、恐らくスラム的なものが膨れ上がると予想されます。
戦後社会は、この種のスラム的場所をなくしていった時代でもあるのですが、今叫ばれている右派からの改革というものは、この種の【スラム】的場所の拡大になるであろうと予想されます。

●寸前で踏みとどまる、その自制心というのは どこかで種を植え付ければ済むというものではない。一生かかって自分の心を鍛え上げて行かなければならない類のものだと思っています。
>
>そういう視点が、標題のことをいじくり回しているお偉いさん方にあるのか、まずこれから問わなければならないのですが、そんなこと言ったら 今もオオカミに狙われている羊たちを置き去りにした空論、そんな暇は無いですよと言われましょうか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そのことを、現在の日本のお偉いさんに期待するのは、無理だと思います。
結局、システムで縛る以外に、彼らを変える方法はないと思います。
>        
 
0009 Re: 性犯罪者情報公開は是か非か 百山 01/13 21:20
 
真摯・奥深い論議が交わされているところ、いささか 外れたことを申すことお許し下さい。

スレッド・標題に単答すれば、反対です。
なぜか、それは様々な弊害をまき散らすものの その効果は無いに等しいということです。

警察は、その立場上、事件がなければ動けません。これは、かつての忌まわしい現実、予防検束ということに訣別して以来の掟です(近時の公安警察の動きはこれを逸脱し、過ぎ去った栄光の時代への回帰願望が今なお健在だと言うことでしょう)。
したがって、現実の問題として犯歴者の動静情報がもたらされたとしても、それの活用は事件が起こってからの被疑者割り出し情報の域を出ません。
この情報に基づき2・6時尾行できますか。甚だしい人権侵害が行われます。それを是とできましょうか。
警察官も人の子です。それを裏付ける事柄は枚挙のいとまもないことは、申すまでもありません。職務上知り得た情報に好奇心を満足させるだけです。

一度罪を犯した者は、再犯予備軍であるとすること自体、罪を犯していない者の思い上がりです。
人は、衝動・激情の類とは絶対に無縁ではありえません。なんで と絶句するようなことが起きうる、起きているということに目を瞑ることはできないでしょう。

出所者に対する世間の風の冷たさ、矯正保護の現場に身を置く人達の苦悩に接したこともあります。問題は、犯歴を持たずに一生を過ごせるような社会づくり それは不可能に近いということなのです。

寸前で踏みとどまる、その自制心というのは どこかで種を植え付ければ済むというものではない。一生かかって自分の心を鍛え上げて行かなければならない類のものだと思っています。

そういう視点が、標題のことをいじくり回しているお偉いさん方にあるのか、まずこれから問わなければならないのですが、そんなこと言ったら 今もオオカミに狙われている羊たちを置き去りにした空論、そんな暇は無いですよと言われましょうか。
    
 
0008 Re: ミーガン法について 流水 01/13 15:43
 
ミーガン法について、紹介しておきます。

ミーガン法成立の契機は、1994年、米国のニュージャージー州トレントン郊外に住んでいた当時7歳のミーガン・カンカが、強姦の上、絞殺された事件である。
犯人は、向かいに住む3人の男がで、別の7歳の少女に対する猥褻行為と殺人未遂の前科があり、性犯罪者を収容する州施設「エイブネル」に収容されていたことが判明した。
この事実から、2回目に有罪となった性犯罪者を登録、釈放後10年間は定期的に監視、地域社会に戻るときは州政府が警察に警告するよう義務づけた1995年7月に成立した州法案の俗称を被害者の名前をつけてミーガン法と呼ぶ。
この法律は、1996年5月に連邦法(Chapter 908, Stats. of 1996)に昇格し、さらに警察による住民への通告も要求されている。詳細情報は、下で。
URL:http://caag.state.ca.us/megan/faq.htm
URL:http://www.parentsformeganslaw.com/
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
                      http://www.jiten.com/dicmi/docs/k32/22990.htm       

さて、ミーガン法自体の問題点については、以下のような指摘がある。

Safer Society Foundation(「より安全な社会」協会)という非営利団体のメンバーでもある Robert Freeman-Longo という研究者により、おおよそ以下のような指摘がなされている。

【有効性が証明されていない】上記の通り。実際に性犯罪者が逮捕された時、やっぱり周囲は「そんな人とは知らなかった」というのが普通。

【被害者が通報しなくなる】家族内のレイプやインセストの場合、一般告知によって家族全体が苦しむことをおそれて被害者が通報を避けるようになる。あるいは、通報するなという家族内のプレッシャーが強まる。

【経済的格差によるしわ寄せ】情報を調べて反対運動を起こすことのできる比較的裕福なコミュニティだけ安全になるが、結果的に貧しいコミュニティに多数の元受刑者を集中して住ませることになる。

【予算が配分されていない】これは大きな問題で、元受刑者が自宅の住所を登録したところで、それが本当にその本人の住所なのか確認するだけの予算すらない。つまり、嘘の住所を記述した場合、元受刑者本人はスティグマを逃れられるが、全くの他人が「性犯罪者」と決めつけられる危険がある。調査によると、正確な住所を登録している元受刑者は8割に満たない。

【付近住民による暴力】これによって犠牲になるのは元受刑者本人だけでなく、その家族や友人や隣人であったり(放火事件が多い)、あるいは元受刑者によって不正に住所を登録されてしまった赤の他人の場合も多数報告されている。

【被害者についての情報が流れる】特に身内の子どもに対する虐待だった場合など、罪名とともに氏名と住所が告知されれば被害者のプライバシーも侵害される。

【住居や職を奪われる】本来、コミュニティ内にいる元受刑者とどう共存するかという問題であるはずだが、自分たちのコミュニティから出て行けという方向に世論は傾きがち。これにより、真っ当に社会復帰する機会が失われ、最悪の場合自殺に追い込まれる。あるいは、一生名前を変えながら逃げ続けることになる。

【学校における告知の問題】地域に危険な人がいるとして学校で告知するとき、その元受刑者の子どもや親族も学校に通っている場合がある。そうした場合、子どもがいじめにあったりして学校にいられなくなる。

【コスト分配が非効率的】一般的に、問題が起きる前に予防するプログラムに出資するほうが、問題が起きた後に処罰や監視するよりずっとコストが安くつく。ミーガン法は後回りの施策であり、同じ資金を別のプログラムに回した方がより効率的に性犯罪を防ぐことができる可能性が高い。

【誰が危険度を判断するのか?】どの程度の範囲に情報を告知するか決定するために元受刑者の危険度がランク付けされるが、そのランク付けが必ずしも医学的な根拠に基づいていない。黒人や精神障害者への差別的なランク付けが問題視される。

【実際の危険度を過大評価】近所に元受刑者が住んでいると知ると、実際に過去に問題が起きていなくても住民が不安になってしまう。そのため不動産の価格が下がるなどの経済的被害も有り得る。

【偽の安全】嘘の住所を登録する元受刑者が多いというのに、近所に登録された性犯罪者がいないからと安心するのはかえって危険。また、家族や教師といった身近な人が一番虐待の危険が高いという事実を忘れがちになる。

【容疑者による否認が増える】一般的に、性犯罪の立証は他の犯罪に比べて難しい場合が多い。性犯罪の経歴は他の犯罪より強力に一生ついてまわると認識されれば、容疑者が罪を否認する可能性が上昇する。

【本来の意図とは違った方向に運用されている】ミーガン法は特に悲惨なレイプ殺人や幼児虐待をきっかけに提案されたはずだが、登録されている性犯罪者のうちそうしたサディスティックな犯罪をおかした人は3%でしかない。また、他の犯罪にまでミーガン法的な監視体制を拡大しようとする動きもあり、まず売買春で逮捕された人の情報を公開する制度が広まっている。

結論。ミーガン法は悲惨な事件に対して起きる社会的ヒステリアの産物であり、性犯罪を減らすための真面目な政策ではありえない。そもそも有効性が確認されていないばかりか、弊害ばかりたくさん報告されている。犯罪者をバッシングしてストレスなり不全感を解消するのは構わないが、それはあくまで言論というかワイドショー的な世界でやるべきで、実際の社会政策は社会科学的な裏付けを取りながら慎重に立てて行く必要がある。それでもミーガン法をと言うならば、まずミーガン法がどのように犯罪を抑制するのか説明する義務があるし、その上で上記のような弊害を最小限に防ぐための施策もセットで提案するべきだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
                       http://www.macska.org/index.php?p=60

原文は、以下のサイトで
http://www.appanet.org/revisitingmegan.pdf 

なお、ミーガン法について詳しく知りたい人は、以下のサイトへ。
http://www.macska.org/meg/index.html
http://www.bunkyo.ac.jp/faculty/lib/klib/kiyo/hum/h21/h2105.pdf


    
 
0007 Re: 性犯罪者情報公開は是か非か 平和の鉄人 01/12 21:17
 
奈良で起きた少女誘拐殺人事件を新たな契機として、性犯罪履歴者の処遇をめぐる議論が沸き起こっています。
これに呼応してマスメディアで、この問題を取り上げるケースが増えてきました。
ひとつ気になるのは、この件に関するマスコミのパターン的報道のあり方。
海外事例を取り上げるのは良いとしても、それがほぼアメリカ、イギリス、韓国の3ヶ国に限定されている点です。
他にももっとフランスやドイツ、あるいは北欧などのヨーロッパ諸国など色々な国の実情はどうなっているのかという多面的な情報もあっていいと思います。
また外国、中でもアメリカのミーガン法を是とする論調が目立ち、ここでもアメリカンスタンダードを半ば無条件に受容しようとする傾向が非常に気に掛かります。
性犯罪も含め刑法の改正問題は、最終的にはその国の社会実相に応じて決定されるべきものであり、特集を組むのであれば、この観点から国際比較のみならず法律家、医師などの専門家による多角的で深い議論が必要です。
浅薄な議論はともすれば感情面のみが先行し、予防拘禁的な発想によって支配されかねません。
この問題は将来、性犯罪者のみならず精神障害者など他のものに対しても、拡大適用されていく危険性を孕んでおり、相当慎重な議論が必要なことだけは確かなようです。
私は、未だにこの性犯罪履歴者の処遇問題についての、明確な結論は見出せていませんが、もう少し皆さんのご意見を注視して読ませて戴きたいと思っています。
    
 
0006 >>性犯罪者情報公開は是か非か 流水 01/12 16:29
 
北の老兵さん、
●私も賛成です。情報公開だけでは再犯を抑える事は出来ません。如何に再犯を抑え被害者を出さないかに主眼を置くべきです。またアメリカは凶悪犯罪のプロファイルを科学的に分析し、犯人の特定に効果を上げています。 日本ももっと本格的に研究するべきでしょう。
>
>猟奇殺人の犯人には共通する点があります。私は以前仕事で精神病院に出入りする事が多かったので、猟奇殺人のプロファイルに興味あり、次のサイトをよく見ます。ちょっと残酷な画面がありますので、目を背けたくなりますが、もし興味がありましたらごらん下さい。
>
>猟奇殺人アーカイブ
>http://profiler.hp.infoseek.co.jp/files.htm
>
>プロファイル
>http://www2.synapse.ne.jp/~sugimoto/yami/buraiton/buriten.html   
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ご紹介ありがとうございます。
見させてもらいました。この種のサイトは、どうして赤と黒なのでしょうね。他の色を使ったほうがはるかに主張が分かりやすいと思うのですがね。

実をいうと、教師時代、わたしはこのプロファイル的手法をよく使っていました。現在のように簡単に知識が手に入る時代でなかったので、いろいろ本を読んだりして素人なりの方法論で子供の分析をしていました。
といいますのは、学校で一番困るのは、犯人の分からない窃盗(例;給食費など)、犯人の分からないいじめ(靴を隠す、死ねなどと書かれた紙が入っている)などです。
証拠もないのに子供を犯人扱いするわけにはいきません。(例;わたしの同僚でこれをやって保護者からの抗議、PTAの抗議、教育委員会の注意などで立ち直れない痛手を受けたものもいます)いじめの場合も大変困ります。被害者側の子供、保護者から責められ、もし証拠がなくて犯人扱いをするとその子供保護者などから抗議を受ける、この間で非常に苦慮します。

このようなとき、プロファイリング的手法は大変役に立ちます。ただ、これをするときは、材料(情報収集)が不足すると間違うので、日頃からクラスの子供の各種検査、家族の問題、観察(日常の言動の記録)、人間関係(友人関係)、友人たちの証言、過去の記録(小学校時代など)などを常に集めて、ある程度の分析をしておく必要があります。

そうすると、ある事件が起きると、事件を丁寧に調べます。そして、こういうやり方ならあの子かな、という類推ができます。(もちろん、他の可能性も考慮に入れておきます)そうすると、誰に何を聞けばよいのか、ということがある程度見えてきます。そして、あの子ならどういう解決法をすれば、一番傷つけずにすむか、将来あの子が一人前の社会人になるためには、どこをどう直してやればよいのか、などがみえてきます。
同時に、学校というところの特殊性ですが、こういう事件はすべて「集団」というもにを意識して解決に当たらなければなりません。事件の多くは個人の問題ですが、個人の問題の解決と同時に集団の問題として解決もしなければなりません。

こういう複雑な方程式を解く場合、プロファイリング手法は、きわめて重要な視点を提示してくれるのです。つまり、教師は、事件を起こした子供の背景・性格・心理などを考慮して解決に当たらなければならないのですが、それをきちんと把握できていれば、さりげなく【集団】の中へその子供を返して、徐々に問題を解決してゆくというプログラム(これは担任教師だけが見えている)を組むことができるのです。
その意味で、プロファイリング手法は、ますます重要性は増すのではないかと思います。


    
 
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