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1078 人間にも強化学習が必要だ 見習い期間 2023/12/03 17:54:19
世界各地で戦争が勃発している。表向きにはSDGsなどを前面に押し出し、多様性の尊重やら地球環境への配慮を声高らかに叫びながら、実際にしていることは考え方や意見、立場が異なることを理由に同じ人間同士で攻撃し合い、人間以外の動植物の生態系を壊すことに他ならない。
持続可能(sustainable)な社会どころか、同じ種の生物同士で互いに攻撃し破壊しあう行為を続けていれば、未来の世代の人たちに荒廃した地球を手渡すことになる。
戦いに加担するのでも傍観するのでもなく、暴力行為と破壊活動による紛争解決を今すぐにやめるために人々は知恵を出し合い行動すべきだ。人間をはじめ生物の進化は漸進的なのかもしれない。しかし、前世紀に二度の世界大戦を経験した私たち人間は、いい加減に同じことを繰り返さないように過去の惨劇から学習する必要があるのではないか。

このような意見に対し、「どうして私たちが未来の人間のことまで考えなければいけないのだ」「先のことなどわからないから自分たちのことを考えれば十分ではないか」という反論がある。
直近であればともかく、遠い将来に地球がどうなるのかは誰にもわからず、明確な見通しは持てないだろう。しかし、まだ出会っていない将来を生きる人たちへの思いやり、今現在生き延びている自分たちが経験した苦しみを継承せず、少しでも生きやすい世界を手渡したいという意思があったからこそ、これまでも人間はこの地球上で生き延びてきたのではないか。

「未来を生きる人たちのことをなぜ私たちが考えなくてはいけないのか」とChatGPTに質問したところ、意外にも真っ当な内容の文章が生成された。以下に一部省略を挟みながら引用する。

未来の人間を考えることは、持続可能な社会を築き、地球環境を保護するために重要です。以下はその理由です:
1. 道徳的責任: 現代の行動が未来の世代に及ぼす影響を考えることは、倫理的な責任の一環です。私たちは地球上で共に生きている他の人々や将来の世代に対して、最善の選択をする責任があります。
2. 継続可能な発展: 無制限な資源の使用や環境への過剰な負荷は、将来の資源不足や環境破壊を招く可能性があります。未来の人々にも良好な生活環境を提供するためには、持続可能な発展の視点が必要です。
3. 環境保護: 地球環境の悪化は、気候変動や生態系の崩壊などさまざまな問題を引き起こします。これらの問題は未来の人々に深刻な影響を与える可能性があります。
4. 社会の安定: 現在の行動が社会的・経済的な不平等を引き起こし、未来の人々に対する公正な機会を奪う可能性があります。社会の安定と公正な発展を考えることは、未来への貢献です。
5. 技術と知識の進歩: 未来の人々は、現在の技術や知識の進歩を継承し、発展させる役割を果たします。彼らのために持続可能な社会や資源の有効活用を考えることは、持続可能な未来への礎を築くことになります。
未来を考えることは、単なる個人の利益だけでなく、人類全体の長期的な繁栄を追求する一環です。持続可能な選択と行動は、未来の人間の生活と環境に対して肯定的な影響を与える可能性が高まります。

上記の文章が生成されるということは、これまで機械学習してきた文にここに書かれたような主旨の人間によって編み出されたテクストが存在するということだ。そう考えれば今の世界にもまだ希望が持てるのかもしれない。人権尊重も環境保全もまだ十分に通用する概念なのだろう。

人類のこれからに一筋の光が見えたようだが、今を生きる人間はこれまでの経験から何も学んでいないようだ。
COP28においても、2050年までに原子力発電の設備容量を3倍にすることを目指す宣言に、日本が賛同したようだ。福島第一原発の事故もまだ終わったわけではなく、ましてや世界で最初に原爆による被害を受けた国が賛同する内容なのか。
事故が起きたらどうなるのかを身をもって理解しているはずなのに、何も学ぶことなく考え方にも変容がみられない。必死に学習すべきは人工知能よりもこの国の権力を持つ人間たちである。もはや、人工知能から学習したほうが良いのかもしれない。