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1048 無関心こそが最も望まれているのではないか 見習い期間 2023/06/18 20:13:31
一年ほど前から、政治学者の中野晃一先生が配信している動画を観て、政治について門外漢の自分でも少しは現状を理解できるようになろうとしている。

 こうした有益な発信を自分から探索して見つけなければ、現在の日本の何が問題なのか、なぜ問題なのかを知らずに日々を過ごしていることだろう。存在する情報資源と必要とする人を結びつける仕事の重要性は立場上理解しているつもりではあるが、つなぐ役割の意義や必要性を述べていくと話が脱線してしまうので、詳しく述べることは差し控えたい。

話は戻り、中野先生の動画チャンネルでは、この一ヶ月間は「基本的だけど今更質問できない政治に関する疑問」を掘り下げている。規模の大小を問わず多くの報道で目にする「首相の解散権」という言葉についても、そもそもそのような権利を明確に定義する法令は現時点では存在しないことを初めて知った。また、不動の三年間と言われていたのに、どうして急に解散がどうのという話が急浮上しているのかがまったくわからなかったが、その理由が筋道を立てて説明されている。このコラムで以前に紹介されていた、映画の『妖怪の孫』ではないが、世襲や既得権益を守ることしか考えていない人たちを代表者にすると、一般市民のことなど顧みず、自分たちが権力にしがみつくためならば、もはや何でもありになってしまう。

「政治家なんて誰がなっても同じ」という声は、筆者の周囲でも時折聞かれる。しかし、私たちの代表者がどういう人で何をしているのかを市民の側からチェックすることで流れを変えることはできないか。チェックする際に何に注目すればいいのか、どのような観点があるのかを示してくれる情報源は貴重である。そういった情報を共有することで関心が持てるようにすることが今、求められているのではないか。