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1042 今を「新しい戦前」にしないために 見習い期間 2023/05/07 20:15:19
昨年末に、今年は「新しい戦前」になるのではないかと率直かつ鋭い意見を述べた大御所芸能人がいた。昨年度限りで終了となったレギュラー番組もあり、直近では発言したご本人の姿を目にする機会が以前より減ったようにも感じられる。

マスマディアに限らず、報道ではコロナ対策(だけ)が収束することやG7サミット開催など、統治する側にとって都合のよいことばかりを取り扱っている。
感染症の流行を食い止めるための対策を医療従事者と一般市民の自助に任せきりで、公衆衛生上のリスクを軽減するためのサポートをほとんどせず、放っておくだけでは解決できなかった不都合な真実から逃げようとしている。
今月後半には世界の主要国から要人を集めて会議をするようだが、過去一年間に国内で元総理大臣と現職の総理大臣が襲撃されたとなると、訪問する側からすれば当然不安になるだろう。
また、自然災害も多く発生する国である。現在も能登半島で発生した地震被害の救援活動が継続している。自然災害などにより衛生環境が平時より悪化することも想定されるため、やはり新興感染症の流行は最小限に抑えるべきである。

自分たちにとって都合がよく、うまくできたことばかりを大々的に伝えるのは、それこそ先の大戦中を彷彿とさせる。自分たちはすごい、よくやっているのだと自画自賛するばかりで、苦しい現実はいっさい受け入れなかった結果を私たちは知っている。

何かをして(あるいはしないことを選択して)良い結果が得られれば、引き続きより良い成果を出せるように励むことになるだろう。思った通りの結果が伴わなければ、どこが問題だったのかを分析し、軌道修正してリトライすればいいのではないか。ダメだった事実に対して落ち込むばかりで見て見ぬふりをすると、そこで終わりになってしまう。
ましてや、物事が解決していないのに途中で投げ出したら不信感を与えるだけだ。うまくいったことだけを並べていれば、ごまかせると考えているのかもしれない。しかし、困っている人を放置し、想定通りに対処できなかった出来事から逃げているだけでは、早晩信頼を失うはずだ。