| 【内閣法、第4条】 ・内閣がその職権を行うのは、閣議によるものとする。 ・閣議は、内閣総理大臣がこれを主宰する。 ・この場合において、内閣総理大臣は、『内閣の重要政策に関する基本的な方針その他の案件』を発議することができる。 ・各大臣は、案件の如何を問わず、内閣総理大臣に提出して、閣議を求めることができる。 (『』は筆者注記)
内閣は行政の最高決定機関であり、閣議決定は「内閣の重要政策」について「閣議で全閣僚の意思決定・意思統一された結果」です。その後は形式的とはいえ、閣僚が署名した閣議書は天皇陛下より決済を受けます。
「嘘つき晋ちゃん」安倍晋三はこの閣議決定をデタラメに乱発し、その権威を失墜させました。 @安倍内閣総理大臣は、ポツダム宣言については、当然、読んでいる ※日本共産党・志位氏からの質問に「(ポツダム宣言の)まだその部分をつまびらかに読んでおりません」と答弁したことをかばうため。 A(自衛隊は)国際法上、一般的には軍隊と取り扱われる ※安倍晋三が国家で自衛隊を「わが軍」と発言したことを取り繕うため。 B首相夫人は公人ではなく私人である ※森友学園問題に関係している首相夫人・昭恵が安倍晋三の政治家進退に関わることを避けるため。石原慎太郎が「くだらないことを聞くな!」と恫喝したのも愚劣でしたが。 C自衛隊の活動区域は「戦闘行為」が行われることがないと認められる地域に該当 ※自衛隊がイラクで「非戦闘地域」とされた派遣地域で「戦闘」「銃撃戦」などがあったことを言い逃れるため、「一般的な戦闘行為と自衛隊法での戦闘行為は違う」と強弁。 D(反社会的勢力について)その時々の社会情勢に応じて変化し得るものであり、限定的・統一的な定義は困難 ※「桜を見る会」に反社会的勢力が招待されていた問題を言い逃れるため、「困難」を決定?
なんだかな〜。天皇陛下は、どのような気持ちでこれらの閣議決定を「内閣の重要政策」として決裁したのでしょう・・・情けないやら、呆れるやら。
憲法学者で早稲田大学法学学術院教授の水島朝穂は「安倍政権は国会での議論を嫌う傾向が強く、国会の議決がいらない閣議決定だけで派遣した。議会制民主主義を完全に否定するやり方」と述べています。 NEWSポストセブン 「安倍首相が乱発する閣議決定、無知の突破力がもたらす異常事態」 https://www.news-postseven.com/archives/20200201_1534054.html/2
一方、岸田文雄の閣議決定は杜撰で危険がいっぱい!国葬の強行を手始めに、この度は国家安全保障戦略(外交や防衛などの指針)、国家防衛戦略(現・防衛計画の大綱。防衛の目標や達成する方法)、防衛力整備計画(現・中期防衛力整備計画。自衛隊の体制や5年間の経費の総額など)の安保3文書を、国会で大した議論もせずに閣議決定しました。
その中で先制攻撃もあり得る敵基地攻撃能力を「反撃能力」とゴマかし、まさしく「自衛」隊を「軍」隊にしてしまったのです。専守防衛は?どこが平和国家?先に外交努力は?シビリアンコントロールどころか、政治家が先に立って戦争を仕掛けようと前のめりになっているとは!
ウクライナ紛争で日本国民の不安を煽り、どさくさ紛れに閣議決定で済まそうとする政治家に、敬称はいりません!前回のコラムで「岸田の視野が狭すぎる」と書いたけど、あまりにも酷い。国民の生活を見て、国民の声を聞くはずの総理大臣・岸田は「国会の中」しか見えていない。いったい、誰の意をくんで政治をやっているんだ?ド近眼のマリオネット(操り人形)・岸田!
p.s. そういえば、元共同通信社・論説委員でガースーの首相補佐官になった柿崎明二さん・・・今、どうしているのでしょうか。(^^;)
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