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0967 安倍承継政権での憲法改正は、あり得ない 猫家五六助 2022/01/10 01:24:18
一昨日1/7の東京新聞に文藝春秋「2月特別号」の広告が出ていた。特別定価1,000円(税込)で、広告面の半分を費やした見出しには
●緊急寄稿「新しい資本主義」岸田文雄・総理
 モノからヒトへ――私が目指すグランドデザインを初公開する
●独占インタビュー・安倍晋三「危機の指導者とは」
リーダーには決断力と兵を養う“情”が必要だ
と書いてある。これが数々の不正や疑惑の当事者を打ち落としてきた文春砲、速報力を持った文春オンラインを経営する兜カ藝春秋の「特別号」とは新春初笑いだが、問題は安倍晋三に関する見出し。そして、この発行タイミングである。

公私混同、公職選挙法違反の疑惑が大いにある安倍晋三元首相が主催した「桜を見る会」。公職選挙法違反で告発された安倍晋三が不起訴となり、検察審議会が不起訴不当として東京地検特捜部が再捜査した結果、歳末の12月28日に改めて不起訴となった。この報道を受けて、インターネット上では「不起訴ありきの捜査」「新たに検証しない、形式的な捜査」「三権分立の機能停止」と多くのコメントが飛び交った。

仕事納めの12月28日に安倍晋三が実質“無罪放免”、そして年明け早々の1月7日に安倍晋三が堂々と指導者像を語る雑誌が発売・・・というタイミングの良さ。私の推察は、
@ 安倍晋三の不起訴を確信したうえで、インタビュー〜記事化を進めていた。
A とりあえず安倍晋三のインタビューを行い、不起訴になれば2月特別号に掲載。起訴されたらインタビューはお蔵入りという覚悟で臨んだ。
しかし、腐っても“いまだキングメーカー気取り”の安倍晋三が、捨て駒的なインタビューに応じるはずがない。インターネット上に飛び交った憶測と同じ@ではないだろうか。

もう一つ、違う見方をしてみる。この特別号、この内容で定価1,000円の雑誌がどれだけ売れるか。採算を考えると、記事広告費のような「誰かの」資金が入っているのではと邪推してしまう。もっとも、安倍晋三のインタビューは政治家の印象操作であり、商品・サービスではない。あるいは、アベノトモダチから大量に購入する「予約」がされているのかもしれない。いずれにせよ、多額の資金が必要になる。

安倍晋三が他者を非難する言葉の一つが「印象操作」だが、安倍・菅政権時代には自民党関係者が資金提供してインターネット上でフェイクニュースを流し続けたアカウント「Dappi」問題があり、いまだ解明されていない。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Dappi
このように、与党自民党が証拠を残さないように腐心しつつ印象・情報操作をするお金がどこにあるのか。政党や議員事務所は政治資金規正法・公職選挙法に基づく記録(出費)が残ってしまう。一体、どこに・・・あった!
・安倍官邸が74億円もの官房機密費使用の異常! 領収書なしの“使途不明金”は安倍応援団の手にも?(excite.ニュース、2019年5月13日)
https://www.excite.co.jp/news/article/Litera_4712/
・菅義偉首相が使った官房機密費の“ヤミ金”は78億円! 河井夫妻や安倍応援団にも? マスコミはパンケーキよりこの問題を報じろ(リテラ、2020年9月20日)
https://lite-ra.com/2020/09/post-5625_3.html

私の記憶では、歴代政権の官房機密費は10〜20億円程度だったと思う。こうなると、官房機密費の大義など存在しない。こうした一連のデタラメな国費・税金の使い方をする安倍・菅政権が8年以上も日本の政治を牛耳った。そして、岸田政権は唐突かつ異例な形で一方的に、森友問題に端を発した公文書改ざん事件の裁判を1億700万円で終わらせた。この突出した賠償金額は税金である。
・森友改ざん 赤木さん自死との因果関係、賠償責任 国が認め訴訟終結(毎日新聞web)
https://mainichi.jp/articles/20211215/k00/00m/040/253000c
追い詰められて自死した赤木さんの奥様(原告)は賠償金が欲しいわけではない。赤木さんを死に至らしめた真相・元凶を知りたいのだ。国側が因果関係を認めるならば、1億700万円の賠償責任をとる被告代表者を明確にし、因果関係の元凶に賠償請求するべきである。国側は誰に忖度したのか、誰の意向なのか、安倍か?麻生か?

冒頭の文藝春秋・広告に戻ろう。安倍晋三がインタビューで語ったであろう、
「危機の指導者とは〜リーダーには決断力と兵を養う“情”が必要だ」
この言葉は安倍のオトモダチやイエスマン、カバン持ち、太鼓持ちへの“情”であり、了見が狭い私利私欲の決断力だ。平気でウソをつき「私は悪くない」と開き直る、政治家の矜持を持たない安倍晋三に「危機の指導者」を語る資格などない。
・国会で118回も嘘 安倍前首相は「虚偽答弁のホームラン王」(日刊ゲンダイweb)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/283040

太平洋戦争において戦陣訓で兵士に命を捨てさせた東条英機、戦地での玉砕や特攻を強要した軍部・大本営と同じ。自分の利益や都合しか考えない決断をしてきた“自己チュー”安倍晋三&オトモダチが「日本の危機」を招いているんだよ、文藝春秋さん。

こんな安倍カラーを払拭できない岸田首相が年頭から「憲法改正」を唱えるなど、あり得ない!