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0964 「核兵器禁止条約までの75年」 名無しの探偵 2021/12/23 20:21:47
1,「はじめに」
戦後史の研究を始めて1年以上経過しましたが、この間に、核兵器禁止条約」が成立して、発効しました。核兵器保有大国であり、核兵器戦略を「宇宙」にまで拡大していると言われるアメリカは勿論、この条約に反対であり、署名は拒否しています。アメリカの政策に従属してきた日本政府は「唯一の被爆国」とはいいながらも、条約には署名を拒否しています。理由は核保有国がありながら、条約を発効させてもあまり意味なないとかいうものです。
しかし、これはどう考えても「不条理」なことであって。戦争末期に原爆を二発も投下された国が言うべきことではないでしょう。
こういう国際条約が成立したことは日本政府の思わく(アメリカの政策従うことを「国是」としている)を超えて、、核兵器禁止条約までの75年」というテーマに、戦後史研究の中心課題とした経緯を述べてみたいと思います。

2,何故、条約の締結と発効に75年もかかったのか。
この長期に及ぶ年月は、丁度日本の「敗戦」から75年であり、人の一生からしても驚くべき長さです。
今回のコラムではアウトラインしか記述できませんが、論点を幾つかに絞って、次回のコラム投稿で、具体的に明らかにしていこうと思っています。その理由ですが、研究はまだ始まったばかりであり、現時点では「論証」できる力量はないからです。
以下、幾つかの「論点」を挙げていきます。
1,アメリカは何故、敗戦まじかの日本に原爆を投下したのか。

一応、アメリカ政府は「日本本土への侵攻で、米軍将兵100万人の投入が予想されるが、その犠牲を防ぐための必要な手段だった」と現在まで主張を継続しています。
しかし、軍隊に向けての「核攻撃」ではなく、単なる非戦闘員が生活している都市への攻撃なのであって、この「正当化理由」には疑問が大きいです。

2,この75年間に、冷戦が起こり、朝鮮戦争、
キューバ危機、ベトナム戦争など、核戦争の勃発が危険視される軍事衝突がありました。誰も、疑問視していませんが、何故に「冷戦」と言われているのでしょうか。
一つの「解」は、本格的な熱戦」だと核戦争になり、人類も持たないし、地球も生命が生存できる環境ではなくなるので、「冷戦」しか「できない」という解答です。
実際に、「キューバ危機」では米ソの「核戦争の勃発」も予想された危険な「軍事的な衝突」でした。この危機の直後に、なんとアメリカ大統領だったケネディは「暗殺」されています。真犯人も未だに明らかではありません。
キューバ危機とケネディ暗殺を全く無関係の出来事として理解するのがアメリカ政府ですが、大きな疑問があります。

3,現在、日米同盟は新しい段階を迎えています。日米の「軍事的な協力体制」が一段と強化されていて、「台湾有事」に向けての、沖縄の米軍基地も辺野古への移設も進行しており、対中国、北朝鮮との「新しい冷戦」構造の構築が現実化しています。
上記のような、核兵器禁止条約」の目的を阻む、アメリカの「戦略構想」も大きな「論点」だと考えます。
次回のコラムでは条約発効までの75年間に、どのような「動き」があり、何故、現在になって、この「条約」が制定され、発効されたのか、具体的に明らかにしてみたいと思っています。
次回は、主に「マンハッタン計画」と日本への原爆投下を検証します。

以上。