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0901 東京五輪開催について 笹井明子 2020/11/18 14:12:36
『菅首相は16日午前、来日中のIOCのバッハ会長と首相官邸で会談した。来年夏に延期された東京五輪・パラリンピックについて、観客を入れた形での開催実現に向け、緊密に連携していくことで一致。バッハ会長は「東京大会を必ず実現し、成功させる」と述べた。
 首相は会談で「人類がウイルスに打ち勝った証しとして、また東日本大震災から復興しつつある姿を世界に発信する復興五輪・パラリンピックとして東京大会の開催を実現する決意だ」と表明。・・・
バッハ会長は「今回開かれる大会はコロナ後の世界で人類の連帯と結束力を表すシンボルとなるものだ」と指摘。・・・
 首相は「東京大会では観客の参加を想定したさまざまな検討を進めている」と説明。バッハ会長は記者団に「スタジアムに観客を入れることに関して確信を持つことができた」と述べた。』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020111600088&g=pol
JIJI.COM 11月16日 

『16日東京都内で行われた「五輪功労章」授章式では、バッハ会長から安倍前首相に最高位の金章が授与され、安倍氏は「東京2020を待ち望み、成功させようと勇んでやまない全ての日本人になりかわる思いで頂戴する」と謝辞を述べた。』
https://mainichi.jp/articles/20201116/k00/00m/050/210000c
毎日新聞11月16日

(※ちなみに、安倍晋三氏の下記ツイッターコメントもどうぞ。)
https://twitter.com/AbeShinzo/status/1328231786883608576

正直、「はあ?」という感想しかない。

ヨーロッパを中心に世界中でコロナ禍が猛威を振るい続け、多くの国々が再びロックダウンに入っている只中で、ワクチン開発成功の話もで始めたとはいえ、安全性、有効性の検証は始まったばかりで、感染終息の具体的見通しが全くない中で、この人たちは、何を根拠に成功の夢物語を語り合い、互いを称え合っているのだろうか。

肝心の日本国内に於いても、北海道を始め、全国各地で、感染の第三波が訪れていると言われている。にも関わらず、「非常事態宣言」を回避し、GoToキャンペーンに突き進み続けているのは、バッハ会長も言及した「横浜スタジアムでの『入場制限緩和』実証実験」同様、日本政府による「オリンピック開催の決意」に依拠した「前進あるのみ」のロードマップと考えれば、納得がいく。

オリンピックという「華やかな祭典」が大好きな彼らは、「フクシマは完全にコントロールされている」とウソをついて招致したように、今また「コロナ感染は完全にコントロールされている」ように取り繕い、バッハ会長はそれを承知で騙されて見せているのだろう。

国内では、コロナ禍に絡んで職を失う人が急増し、就業率の落ち込みが、自殺者数や生活保護利用者数に影響を与えている、という厳粛な分析結果も出ているようだ。
https://twitter.com/ohnishiren/status/1328600055067062273

「日刊ゲンダイ」によれば、先週末実施のANNの世論調査では、五輪開催について「さらに延期」(28%)と「中止」(31%)が計約6割。「来夏開催が良い」(33%)を上回った、という。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/281512/3

最近タイムラインで見かけた「ひらり」さんのコメント、
「今、多くの国民が願っているのは非日常的な祭典よりも、当たり前の日常だと思います。」
https://twitter.com/HiKaRi22222222/status/1328374255185063936

これこそが、私を含む多くの人が共有する、心からの思いではないだろうか。