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0898 なぜ、野党の声は国民に届かないのだろう 猫家五六助 2020/10/26 01:05:21
 「おいっ、スガ!アンタは日本学術会議が生まれた経緯を知らないのか。その生い立ちを知らないヤツが『前例踏襲でいいのか』だと?役人答弁のような任命権デンデン(云々)で他人の懐に手を突っ込むようなマネするなら、総理大臣なんか辞めちまえ!」

 国会や記者会見で、こういう威勢のいい言葉を吐く野党国会議員の姿を久しく見ない。言い方は少々荒っぽいが、言っている内容は間違っていない。こうした発言を問題視する輩がいたら先ず、モノの本質を見ずにご飯論法でごまかし、フェイクニュースを垂れ流す与党議員やオトモダチ、小バカにしたり人格否定までするネトウヨを批判してほしい。

 日曜日、共産党の宣伝カーが市街地を回っている。今は「日本学術会議の任命拒否についての暴挙」を、過日は桜を見る会・モリカケ問題について疑惑や問題点をスピーカーで声高に語っていた。また適時、「赤旗」新聞のポスティングを行っている。これらは「知る人ぞ知る」なのか、残念ながら多くの国民には届いていないように感じる。モリカケ問題と公務員・赤城さんの自死は言うに及ばず、桜を見る会、くだらない閣議決定の数々、伊藤詩織さんのレイプ被害握りつぶし、安倍チルドレンの不祥事等々。安倍晋三があれほど「公私混同の繰り返し」「説明しない」「責任を取らない」にも関わらず、問題発覚後に延々と追及されても火が燃え広がらないのは何故だろうか。

 やはり、第2次安倍政権から露骨になったメディア支配や電通に大金払って行っている印象操作(情報操作)が功を奏しているのだろうか。東京新聞・望月記者が菅官房長官(当時)の定例会見で果敢にツッコミを入れても同席の記者クラブ面々はせせら笑い、菅義偉は無視するか「問題ない」など堂々とウソをつく。それすら問題視されない。
 安倍政権時代はNHK解説委員・岩田某が北朝鮮の女性アナウンサーのように安倍晋三に関するニュースを称賛しまくっていた。一昨日はフジテレビ情報番組のコメンテーターがNHKを「ああ、半分『国営』放送のような」とつぶやいたので笑ったが、同局の「上席」解説委員・平井文夫は10/5放送で日本学術会議についてフェイクニュースを流した。それを各方面から批判されたからか急遽、翌朝の情報番組に出演して訂正・言い訳をしたが、恥の上塗りで「そんなに不満があるなら、税金(運営費10億円)をもらわずに独立採算で〜」と本質をすり替えたマヌケ発言をした。解説委員というのはいつから、テレビ局のご意見番から政権の犬になったのだろうか。
★学術会議の「大誤報」を露呈したフジ平井文夫・上席解説委員、その知られざる素顔/現代ビジネス
https://news.yahoo.co.jp/articles/7118ee9ce7d208b102131d002524b527d54cc67c

 同じ問題でフェイクニュースを流した橋下徹は東京新聞のインタビュー依頼に逆インタビューを提案。その返事がないから「酷い新聞だ」と騒ぎ、「有料インタビューならば受ける」と答えたそうな。この人が得意なのはディベートで、自分の非を棚上げして批判でかわすのが上手い。安倍前首相とサシで会談したのは衆知の通り、「おれ様」的発言が目立つ。
★「東京新聞からの取材は無視した方がいい」橋下徹氏、『東京新聞』記者に番組出演オファーも無回答で苦言/ライブドアニュース
https://news.livedoor.com/article/detail/19053633/

 世の中は「言ったもん勝ち」の様相を呈してきた。前政権を踏襲した菅義偉は堂々とウソをつき、田崎スシローに代表されるコメンテーターをカネで動かし、フェイクニュースを流し、下衆なネトウヨを操る。役人の人事掌握でかん口令を敷き、不利な情報を出さず、説明をしない。ひょっとすると安倍晋三は神輿に乗っていただけで、担ぎ手の音頭をとってきたのは菅義偉ではなかったのか。東京新聞・望月記者とのバトルを思い起こせば、納得できる。

 しかし・・・日本の政治はますます「ムラ社会」になってきた。カネを持っている者、声のデカい者、言い訳の上手い者、裏で恫喝する者が日本を動かしている感じ。野党はもっとメディアの使い方(情報発信の方法)に上手くならないと、国民に「正しいことを伝え、間違ったことを正す」声が届かないように思う。共産党は正論よりも政党助成金を受取り、結果的に正しいことに使ってはどうだろうか。休日に宣伝カーのスピーカーで語るのも・・・う〜ん。(^^;)