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0835 ストップ!安倍“隠し、もみ消し”政権 猫家五六助 2019/10/08 14:11:54
 すみません、筆が進まず・・・あまりにも呆れたニュースが次々と飛び込んでくるので。文化庁を隠れ蓑にした萩生田“俺さま”文科相による「あいちトリエンナーレ」補助金不交付問題。関西電力の“3億円は預かってました”汚職疑惑。小学校教師4人による“小学生レベル”同僚いじめ事件・・・えっ、新潮社が「『夏の騎士』(百田尚樹著)を“ヨイショ”する感想文の募集キャンペーン」スタート翌日に中止?週刊新潮の“嫌韓特集”で懲りないんだ。ええっ!安倍首相が衆院本会議で「米国とトウモロコシ購入で約束・合意した事実はない」と言い放った・・・何でしょうね、このデタラメな日本の状況。

 閑話休題。国会で堂々とフェイク発言をする安倍晋三、それをネット上で拡散する安倍シンパの著名人やネトウヨ。東京新聞・望月記者の質問を鼻で笑う菅義偉。当事者意識もなく好き勝手に振舞う麻生太郎。政治のトップにいる人間たちがクソ野郎・・・失礼、無知&無知でまかり通ってしまう昨今。

 だからこそ、丹念な取材・調査に基づく報道や著書が重要です。NHK「クローズアップ現代+」が加害企業・日本郵政の副社長(元総務省事務次官)から「暴力団」呼ばわりされようとも踏ん張ってほしいのです。

 以下は最近、私が買い漁って読んでいる書籍です。
(1)死闘の本土上空―B-29対日本空軍;渡辺洋二著
   (文春文庫、2001年7月発行)
(2)日本海軍400時間の証言;NHKスペシャル取材班著
(新潮社、2011年7月発行)
(3)「南京事件」を調査せよ;清水潔著
(文芸春秋、2016年8月発行)
(4)日本軍兵士―アジア・太平洋戦争の真実;吉田裕著
   (中公新書、2017年12月発行)
(5)BlackBox(ブラックボックス);伊藤詩織著
   (文藝春秋、2017年10月発行)

 戦後74年、太平洋戦争の生存者が他界され戦争の記憶が薄れていく中で(1)(2)の著書には、前線の兵士が背負った殺人と死の恐怖とは裏腹に戦争主導者(大本営、軍幹部)の傲慢・虚栄・無責任な言動が記録されています。

 (1)では、無謀な開戦により日本の航空部隊(陸軍、海軍)が物量・技術に勝る米軍に追い詰められていく戦況が克明に記されています。特に(2)にある、天皇と海軍大将を戦犯裁判から見逃すために第二復員省(海軍省の後継組織)が行った偽証工作。これにより、上意下達の軍令に従っただけの中堅将兵が身代わりとなり戦犯処刑されました・・・私は、モリカケ事件で自殺に追いやられた近畿財務局の職員を思い浮かべます。そして、あの特攻作戦を発案した軍幹部が戦後、偽名で逃げ回っていた事実。作戦責任者の海軍中将は自責の念から終戦直後に自決しています。

 (3)は・・・「南京大虐殺は捏造」と主張する輩に、熟読させたい。

 (4)を読むと、死の行軍で犬死させられた兵士たちの遺族の手で大本営の威勢だけよかった軍人達を仇討ちさせたくなります。「極東裁判は戦勝国の勝手放題」と憤る皆さんは終戦当時、日本人の手で戦争首謀者を裁くことができたと思いますか?

 (5)は被害者自身による著作ですが、彼女がジャーナリストの視点で冷静に事件の経緯を記している点が秀逸です。思い出したくもない体験を抱えつつ、政権のオトモダチが特別扱いされる疑惑を追及。現在も裁判は進行中です。

 (1)のNHKスペシャル取材班は前書きで、番組制作と書籍発行の動機を記しています。
「海軍反省会」の申し合わせが「自分たちが生きている間は、決してその存在(と証言)を表に出してはいけない」だったこと。そして、番組制作にあたり
 「反省会で話されている海軍の失敗を決して過去のこととして語らず、現代への教訓を探す。その際、その事を自分たちの問題として語る」
 と覚悟を決めたこと。単なる歴史番組では終わらせない、「報道番組」と考えたそうです。

 以上の(1)〜(5)を読んで感じることは、昭和16年の政治状況と昭和20年の結果が安倍政権と酷似している点です。政権中心人物たちの傲慢さと無責任さ。消費税増税分を、実際は何に使うのか。公正・中立・簡素という「税の三原則」を無視し、キャッシュレス対応できない高齢者を切り捨ててポイント還元を強行する真意は何か。

 戦後の平和憲法と民主主義を理解しないバカどもに、憲法改正の議論はさせません。