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0773 外交・議論・反省、3ナイの安倍政権 猫家五六助 2018/09/03 12:49:41
今さらナンですが、「民主主義」とは何でしょうか?

 主権在民、国家の威信よりも個人の幸せを優先・・・等々の答えが出るでしょう。当然ながら「国家があって国民が従う、奉仕する」のではなく、「国民があって、国家が形成される」わけです。

 日本は太平洋戦争において200万人以上の犠牲者を出しました。当時の軍部は兵士の命を馬・兵器よりも軽く扱い、大本営の無知・無謀な作戦で多くの将兵をムダ死にさせました。その反省から日本人は“神の国”“皇国”“奉国”“国家主義”を捨て、殺し合いではなく平和を求めて日本国憲法を定めた・・・と理解しています。

 それを一国のトップたる安倍晋三が反省を忘れ、私情に溺れ、私利私欲にまみれながら「憲法改正」などと戯言をほざいています。ついには緑のタヌキ・・・もとい、緑色で粉飾した小池百合子までが一部の国粋系都議に呼応し、関東大震災での朝鮮人犠牲者への追悼文を2年続けて拒みました。

 日本人は平和ボケ!いつまでも続く自虐史観!そう主張する輩、同調する政治家は(国家)=(自分)と考え、「悪いコトをしたのは日本だけじゃない。日本はワナにはまったのだ」と主張し、悪事(過ち)を認めたくない。視野が狭く、感情的になりやすい人たちなのでしょう。

 私はいつもドイツと日本を比べてしまいます。ナチス独裁、アウシュビッツ虐殺を生んだドイツは戦後、その大罪を認めて国民に歴史教育を続けています。蛮行を二度と行わない証として、ナチスを真似たり称賛したりする行為は処罰し続けています。つまり、ドイツは過去に悪事を行った歴史を永久に記憶・記録した上で軍事力を保持し、国際社会で堂々と発言しています。

 一方の日本。いまだに「南京大虐殺はなかった」「侵略戦争ではなかった」「国民も望んだ戦争だった」「真珠湾攻撃もワナ。仕掛けられた戦争だった」「極東裁判、A級戦犯は不当だ」等々の反省なき主張が跋扈し、それを安倍政権が後押ししています。口先だけの謝罪・反省ばかりで「カネは払った。オレ達が悪いんじゃない。十分反省したからいいだろ?」の不満タラタラが本音だから、中国・韓国に重箱の隅つつきをされて不毛な水掛け論を続けることになるのです。

 外交ヘタ、外交オンチの安倍政権。外遊ばかりで外交努力もせず、議論が面倒だから“議員数の力”“武力”に頼る。数千億円の武器をアメリカから購入し、見返りに後ろ盾を得ようとすり寄る。それでいて、在日米軍の横暴に口出しできない。“護衛艦”と称して戦艦大和と同等サイズの「いずも」を建造し、なし崩し的に「空母化を検討」などと言い出す。次は先制攻撃論、核武装論ですか?

 1945年の国民感情に思いをはせ、加害行為を“改ざん”せずに学校教育を行い、「加害じゃなかった」論は厳しく取り締まる。戦争被害者に赦される努力をしながら、堂々と前を向いて主張をする。それが賢い外交政策だと思います。“赦される”とはどういうことか。ぜひ、裁判官も引用した「償い」(作詞・作曲、さだまさし)を聴いてください。

 外交できない、議論できない、反省できない。そんな安部政権が憲法改正を目指す?安倍晋三が改憲に「人生懸ける」?アンタが得意なのは「人生、加計る」でしょ!