呼出完了
0747 未来は明るいと信じたいが… 見習い期間 2018/03/25 21:37:24
今月に入ってから、昨年来問題となっている森友学園に関する公文書が改竄されていたことが判明した。森友学園問題に関する新たな事実が報道されるなか、民主主義を根幹から揺るがすような不正を平然と行う安倍内閣に対して総辞職を要求する人々が、国会前や繁華街で連日抗議を行っている。
抗議を呼びかけ、中心となって活動しているのは主に20代の若者たちだ。「真っ当でまともな政治を実現してほしい」と必死に訴える声には切実さがあり、誰もが生きやすい世の中を作るため、決して人任せにはせず、おかしいと思ったときに自ら声を挙げる姿は頼もしいとしか言いようがない。
彼らの姿を見ていると、日本ももう少しまともな国になるのではないか、自分たちが日々考えていること、このような場で発信していることも決して無駄にはならないのではないか、できることはいくらでもしたいと思える。しかし、同じ20代でも何らかの意見を述べるわけでもなく、日々行動している他人を罵倒しているだけの人もいる。大勢の人の前で必死に訴える同世代の人に対して、上から目線で評価をするだけの人物もいる。
3月18日に、奥田愛基さんが新宿駅の西口で演説をしていた時、近くにいた奥田さんと同世代と思われる若者たち数人が「馬鹿野郎」「いちいちうるせえんだよ」「お前は引っ込んでろ」と怒鳴っていた。
わざわざ他人を非難するためにこの場に来たのだろうか。非難する相手が違うのではないだろうか。それに、奥田さんや「未来のための公共」のメンバーたち、応援に駆けつけてくれた弁士の人たちに野次を飛ばしたところで自分たちの暮らし向きが決して良くなるわけでもない。そんなことをしていても状況は変わらないはずだ。
また、街宣を行っている付近を歩いていた、おそらく20代の女性と見られる三人組は、「自分たちとそんなに年変わんないのに政治とか興味持ってて偉いよね」「すごい」と話していた。しかし、足を止めるわけでもなく、上から目線の感想を言いながらどこかへ行ってしまった。他人の行動を妨害するわけではないが、決して自分の意見は言わない。そして、自分たちが暮らす世界の未来を誰かに任せてしまっている。
同じ場所で同じ時間にあまりにも温度差のある行動や言動を目にして、この先がどうなるのかわからなくなった。一人でも多くの人が、国のトップが国民を愚弄するような現状に「おかしい」と言わなければいけないはずなのに。