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0745 断末魔に苦しむ安倍ゲシュタボ内閣 流水 2018/03/11 09:32:25
わたしは、過去、何度も安倍政権のありようを【魚は頭から腐る】と批判してきた。

ここにきて、厚労省のデータ疑惑、森友問題で財務省の決裁文書の改竄疑惑が浮上。日本の官僚機構の存立にかかわる不正行為が明らかになりつつある。今日(3/9)近畿財務局で森友との交渉担当だった職員が自殺した。自殺の直接的原因は判然とはしないが、時期が時期なので、森友事件との関係を憶測されるのは避けられない。

このような事態を危惧して、福田康夫元首相は、安倍政権のありようを【国家が破滅する】と厳しく批判したのだろう。

メディア的にはあまり問題になっていないが、先日、【財界にっぽん】という雑誌が廃刊に追い込まれた。国税庁の厳しい査察で経営的追い込まれたのが原因。

理由は明々白々。【財界にっぽん】は安倍政権の厳しい批判で知られた雑誌だった。特に、藤原肇が書いた「断末魔を迎えた安倍ゲシュタポ内閣の悪足掻き 」が官邸の逆鱗に触れたのだろう。過去、これほど公安警察や内調の動向を分かりやすく解説した記事はなかったから。
http://fujiwaraha01.web.fc2.com/fujiwara/article/zaikai201711.html

国税庁を使ったメディア潰しの手法は、言論活動の批判精神にのっ取って、公正な報道をしていた東京新聞に、査察して脱税容疑で圧力をかけたでっち上げ事件があった。
http://www.asyura2.com/11/hihyo12/msg/755.html

現在の安倍政権の権力行使のありようがきわめて詳細に書かれている。

小見出しを見ればよく分かる。

1.隠蔽とゴマかしに終始する安倍政権
2. 公安支配の安倍ゲシュタポ政権
3 人事を握り役人の首根っこを押さえた官邸の力
4. 情報と危機管理を支配する公安部門
5. 警察の勇み足と権力意識

わたしも読んだが、安倍官邸の解剖図と言って良い出来栄えである。

それともう一つ、「財界にっぽん」が狙われる理由があったと指摘されている。わたしには、この真偽は何とも言えないが、加計幸太郎の出自に関する記事。
http://www.asyura2.com/18/senkyo241/msg/192.html

恐らく、これらの記事が政権中枢にとってきわめて不都合なものであった事は想像に難くない。

以前、指摘したことがあるが、現在の安倍政権の権力中枢に公安や軍産複合体の謀略的手法に長けた連中が集まっているため、過去の自民党政権などと違い、きわめて執拗で、陰湿で、秘密的で、謀略性に満ち満ちている。諜報機関や公安などに顕著にみられる傾向だが、目的のためには手段を選ばない傾向が強い。これらの機関には、【遵法精神】などはないと考えなければならない。

彼らの権力行使は、安倍政権の「権力維持」の一点に絞られている。その為には、多少の法を無視した行為や脱法行為など屁でもない。それらを取り締まる捜査機関を牛耳る公安関係者や内調の連中が何人もいるのだから、それこそやりたい放題。

総理の腰ぎんちゃく山口某の性暴力見逃し疑惑や前の文部科学省事務次官前川氏に対する人格攻撃などを見れば、彼らの倫理観がよく理解できる。

その為、安倍首相の側近、お友達や利害関係者たちの自らを律する倫理規範が緩むのはやむをえない現象。安倍首相やその周辺で起こる事。そのほとんどが、利益誘導や収賄など金にまつわる話か、セクハラ・パワハラまがいの話か、中には強姦まがいの話まである。

出してくる政策は、アベノミクスのような詐欺まがいのものか、言論の自由や人権を制限する法案や、【裁量労働制】や【高度プロフェッショナル法案】のように、まるで奴隷労働制を推奨するような法案か、生活保護世帯をさらに惨めな生活に落としこむ、年金は削減、医療費は値上げ、老人は早く死ねという政策ばかり。

要するに、自分たちのやりたい事を合法的にする法案と反対する連中をはじき出す法案ばかり。

こういう人間を日本人は【破落戸】と呼んでいる。漢字の読めない安倍首相や麻生財務大臣ならいざ知らず、大方の日本人なら「ごろつき」と正しく読めるはず。どうやら、この国の支配者たちは、文字通りの「ごろつき集団」に成り下がったようだ。

泥棒にも三分の理である彼らの持つ国家主義的思想や現代風新自由主義的思想がドッキングすると、いわゆる【ファッシズム】に直結する。

それが証拠に、自民党の改憲案の「緊急事態条項」に「私権制限」が書き込まれた。以前、ナチスドイツで指摘した事があるが、「緊急事態法」そのものが「ナチスドイツ」が権力掌握に利用した法案。これを書き込むと言う事は、自民党はナチスドイツの道を歩むという決意表明である。麻生太郎がナチスドイツに学ぶと言ったのは嘘ではない。

さて、そんな安倍政権だが、今回の財務省決裁文書の改竄疑惑は、政権の足元を揺るがしかねない大問題である。

佐川国税局長官一人の辞任で済む話ではない。財務官僚一人一人にとって何の利益もなく、何の必然性もない文書の改竄など、誰も積極的にやるはずがない。そもそも公文書改竄は犯罪行為。

それをやらざるを得なかったと言う事は、誰も逆らえない大きな力が働いた、という事。その大きな力が安倍夫妻であることは、明々白々。そんな事が想像できない日本人はほとんどいない。森友問題に関する国民の心証は、安倍夫妻は明白な【黒】である。

【黒】の心証を【白】に変えることは、ほとんど不可能。と言う事は、この問題をうやむやに消し去るか、強権をふるってこの問題を一切報道させない以外、方法がない。事実、報道機関に対しては、硬軟織り交ぜた対応をしている。同時に忘れ去られるための時間が必要。「人のうわさも七十五日」。待つ以外方法がない。これが、首相官邸の基本方針である。

昔なら間違いなく、それで行けた。ところが、現代はデジタル時代。首相の過去の発言も安倍昭恵夫人の発言もその全てがネットで検索可能。七十五日どころか一年でも十年でも忘れ去られることは不可能な時代である。どうやら官邸はその事を軽視している。

一瞬、嵐が過ぎたと思える時もあるだろうが、何かある毎に蒸し返される。それも新たな装いを持って蒸し返される場合が多い。そのたびに、新たな対応が必要になる。

「もう、いい加減にしろ」と言う事になる。文字通り、人心が倦む。森友問題は、真の意味での【アキレスの腱】になっている。

それに加えて、安倍首相などの倫理観や道徳性の欠落がある。

丸山真男は、ニュールンベルグ裁判におけるナチスドイツの連中を「悪党らしい悪党」と評していた。同じ悪党でも、ナチスドイツの悪党たちは、確信犯だが、東京裁判における日本の悪党たちはそんな覚悟の無い卑怯者ばかり。これは戦前も今も変わらない。

今、首相官邸は、トカゲの尻尾をどう切るか、だけを考えているはずだ。

それに比べれば、レスリングの栄氏などは百倍も人間的だ。自分の行為がパワハラに当たるかもしれなかったという気持ちがあるから、憔悴しきっている。自分の行為を省みる心が残っている。これが普通の人間の道徳観や倫理観だ。

それと比べても、麻生大臣や安倍首相の倫理観や道徳観は別物なのだろう。自らや妻の行為の尻ぬぐいで人ひとり死んだのである。せめて、自らの行為を恥じたり、反省したりするのが人間というものである。

丸山真男に言わせれば、それすら出来なかったのが、日本の戦争指導者だと言う事になる。国民は、そんな戦争指導者のプロパガンダに乗ってはならないというのが、前の戦争の深刻な反省である。

今国民の眼前で繰り広げられているのは、七十年前の東京裁判の戦争指導者たちの無責任な言動と同じだという認識を持たなくてはならない。