| 上方に桂春蝶という噺家がおられます。
このお方がネット上のツイッターという140文字の呟き サイトで 「世界中が憧れるこの日本で『貧困問題』などと言う方々は余程強欲か世の中に受けたいだけ。この国はどうしたって生きていける働けないなら生活保護もある。我が貧困を政府のせいにしている暇があるならどうかまともな一歩を踏みだして欲しい。この国での貧困は絶対的に自分のせいなのだ」 と呟いちまったもんでツイッター読者が 「落語家なのに自己責任論を振り回すなんてとんでもねえ 野郎だ!」と怒り心頭に発しました。
だいたい日本の貧困問題は、ワーキングプアだったりシングルマザーだったり、働いても生活出来ない賃金しか得られ無い。政府がそれに対して本気で取り組んで来なかったという現実をこの落語家はわかっているのでしょうか。たかが1落語家の呟きと侮るなかれ。既に彼は全国放送のテレビ番組で持論を展開しているのです。
この春蝶という噺家。実は二代目桂春蝶の倅で世襲って奴でございます。お銭(おあし)に何不自由無い育ち方をして総理夫人と写真を撮ったり、ネトウヨの集会で桜井良子とチラシに収まったり、とんでもねえ野郎だとツイッター読者が ついに「春蝶専用落語」というタグをつけてツイッターに投稿したところ大反響。そのひとつをご紹介いたしましょう。
「ブラック企業に就職した寿限無」
「激務、激務で心は擦り切れ、退社時間過ぎても感情なく、未来なく、将来無く、食う寝るだけの住むところ。パワハラ上司の糞上司、解雇、解雇、解雇で少人数、少人数の 愚民達、愚民達からの暴言有りの病休からの無職へ」
これはツイッターでやんやの大反響。「いいね!」の 数が3万を越えたとか。国会で審議されております「定額残業やらせ放題」法案を先取りした話じゃござんせんか。 落語の笑いと涙は市井に生きる名も無き人々の武器だったんですよ。それを悪代官にすり寄ってご機嫌取っている奴なんざ噺家の風上にもおけねえ豆腐の角に頭ぶつけて……おっと それ以上は言わぬが華。 桂春蝶のツイッターは大炎上とか。火事とけんかは江戸の華と申しますが…「桂春蝶専用落語」で検索しておくんなさいまし。オチの無い噺になりまぃたが お後がよろしいようでテケテンテン。
✳✳「桂春蝶専用落語」はツイッター社のサイトから引用しました。
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