| 4月2日、地元で映画「太陽の蓋」を見た
原発事故直後からの5日間官邸、政治部の新聞記者。 テレビ、新聞、ネットなどの情報に怯える一般市民の姿を 描いている。 福島原発からの10qに住んでいて「屋内避難でよい」 と言われていたのにその内避難区域が拡がりバスで避難所に向かう家族。夫が「直ぐに帰れるから」と言うがその後 この方々がどうなったのかは私達が知っている。
そして官邸には東電(映画では関東電力)からの情報が全然上がって来ない。苛立つ菅直人、枝野、福山の面々。
あのとき福島で何が起きていたのか?
あのとき、官邸は菅直人が関東電力の本部に乗り込み対策本部を作るまでは何も情報を得られなかった。 原子力安全委員の専門化もあやふやで福島原発で何が起きていたのか、その全貌をつかむ事が出来ない。委員長の班目氏の姿がそれを象徴していた。 厳しい見方をすれば当時の政権は情報収集しようとしても 出来ず、その政権の下で未曾有の災害に見まわれた日本は 一歩間違えれば、東日本、いや日本列島破滅まで行ってしまったかもしれなかったのだ。 水素爆発が相次ぎ福島第一原発が危機的状況に陥っていたとき、核納容器の気体を放出する「ベント」を手動でするしかなく60才以上の決死舞台が「ベント」に成功するが大量の放射性物質が風に乗って首都圏に飛び散り渋谷の大気中のセシウ量は一時普段の100倍の量に達した。
原発は人がコントロール出来るものではない。 しかし鹿児島の川内原発がそろりと動いてしまった。 熊本の大震災にも止めようとしない。
原発はシン.ゴジラのようだ。 そのゴジラに蓋をして動けないようにしているつもりだが 一度暴走したら誰にも止められない。 そしてそのときは誰も責任を取らない。
私は菅直人が消費税増税をしたこと、小沢一郎を排除しようとしたことは評価しないが、東電の撤退をくい止めたこと 長浜原発を止めた事は評価する。 今の政権ではとても出来なかったことだと思う。
情報を遮断され右往左往する政権の姿は、何も分からず、命の危険性に脅かされる一般市民にとってこれ程残酷なことはない。
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