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0665 今、再び「戦争のつくりかた」を読む パンドラ 2016/10/17 07:17:45
皆様、「戦争のつくりかた」という絵本をご存知でしょうか

これは2004年「リボンプロジェクト」というグループが
当時の「有事法案」を読み込む勉強会を続けて行くなかで
有事法案の成立を止めようと呼びかけるネットワークの
中でつくりあげて来た絵本です。

あの頃「日本が100人の村だったら」という絵本が大ベストセラーになり話題を呼んでそれに類似した絵本が出版されました「戦争のつくりかた」はそれに便乗した本ではありません。少しシュールな画と分かりやすい言葉で2004年の日本が
すこしづつ戦争に向けて歩み始めたらどういう事が私達の
周囲で起こり始めるかが描かれています。

そこに描かれている事の幾つかは2016年の今、日本で私達が住むこの国で既に起こり始めています。

「私達の国は、60年近くまえに『もう、戦争はしない』と決めました。(略)でも国のしくみやきまりを少しづつ変えていけば、戦争をしない、と決めた国も、戦争ができる国になります」
「私達の国をまもるだけだった自衛隊が武器をもってよその国に出かけていくようになります。世界の平和を守るため、世界で困っている人を助けるためといって。」
「戦争にはお金がたくさんかかります。政府は税金を増やしたり、私達のために使うはずだったお金をへらしたり、わたしたちからもお金を借りたりしてお金を集めます」
「わたしたちの国の憲法は、戦争をしない、と決めています。『憲法』は政府がやるべきことと、やってはいけないことをわたしたちが決めた国のおおもとのきまりです。戦争をしたい人たちにはつごうのわるいきまりです。そこで
『わたしたちの国は、戦争ができる』と憲法を書きかえます。」
(戦争のつくりかたより引用)

ここに書かれている事は何処まで実現しているのでしょうか

「もし、ここに書いてあることがひとつでも実現していたら大人たちに『たいへんだよ、なんとかしようよ』と言ってください。おとなは、いそがしい、とかいってなかなか気づいてくれませんから」(戦争のつくりかたより引用)

私達はこのメッセージを受け取り、拡めていかなければいけません。大人は忙しく直ぐに忘れてしまうものですから。
選挙の時、投票に行かない人たちは自分達の未来をどう考えているのでしょうか。
「茶色の朝」の衝撃を忘れてしまったのでしょうか。
経済を人質に取られ、誰かの言うままに唯々諾々と従って行くのでしょうか。

働く事も、趣味を極める事も、子どもを育てる事も、とても大事な事です。
でも、少しの時間と興味を「戦争のつくりかた」に向けて下さい。
この絵本の最後には次の文章が書かれています。

「私達は未来をつくりだすことができます。戦争をしない未来をえらびとることも。」
(戦争のつくりかたより引用)

自分達の未来は是非自分で選び取って行きたいものです。