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0651 東京都知事選で、「義を見てせざるは勇無きなり」を見た 蔵龍隠士 2016/07/25 12:44:26
 これを、告示日2日前に、断行したのが、鳥越俊太郎氏(76)だった。世のため、人の為、時局(安倍政治の暴走…)の為、身の程(準備不足、年齢、病歴…)も省みず、飛んだ人が、彼だった。後出しジャンケンしたのではない。
 機を見るに敏、真に後出しジャンケンしたのは、小池百合子氏(64)だ!? 自民党内の軋轢は明らかだが、今が、チャンスと見て取ったのだ!? しかし、いづれ、元のさやに納まろう。安倍氏の下に。
  今回、まず、止むにやまれず、手を挙げたのが、石田純一氏だった。喝さいを浴びた。それは、多としたい。…只、家庭内外の事情により、断念された模様だった。その後だから、猶更、蛮勇にかられたのではないか。急き立てられた、か。それこそ、崖から飛び降りたのが、真実か。
 確かに、TVでも、立会演説でも、そうした準備不足を露呈し、或いは、安倍氏応援団、改憲勢力に足を引っ張られた模様が、垣間見える。劇場型、観客から見れば、頼りなく見える部分もあったかもしれない。しかし、『私には、聞く耳がある』と言っていたように、正直さと聞く耳は、都民の側からすれば、有り難いことではなかったか。候補者の準備不足を都民の情報と知恵が補完できる…知事、都政づくりに貢献できる。手を取り合える!?
 小池百合子氏(64)は、出来上がった人である!? 例えば、防衛大臣然として。都知事に拘泥する御仁ではなかろう。当選後は、国政に返り咲き、か。 そういえば、蓮舫氏は、国政に関心があるので、都知事候補にはならないと断ったていた。
 無所属の新人で自民党、公明党、日本のこころを大切にする党が推薦する元総務大臣の増田寛也氏(64)は、歴とした自民党党員で、自公、就中、自民党都連の推薦候補である。時間もなかったので、取敢えず感は、拭えないにしろ、自公の通常の選挙活動には乗った…
 3候補以外に、気を吐いている方々もいる模様である。新人でインターネットによる報道番組の配信会社社長、上杉隆氏(48)も、そんな一人かも知れない。
 さて、ところで、あるTVで、鳥越氏ら三人が、当選した場合と落選した場合、どうなるかの解説があった。増田氏が、当選した暁には、安倍政権とも自民党都連とも、ニギニギで良好な関係が続き、都政に波風もたたない…
 小池氏が当選した場合には、自民党、特に都議会議員との軋轢が予想されるが、来年には、都議会選挙もあるとのこと、利害を図ったりして、ご存知の通りの自民党なので、「小異を捨てて大同につく」式で、問題処理するのではないか、とも。小池氏が、当初言明した、過激発言『都議会を解散する』は、既に、軌道修正した…
 逆に、仮に、鳥越氏が、当選の暁には、東京都議会との軋轢が、見込める… 或いは、都庁の職員との軋轢もあるかもしれぬ。都庁の実態には、不案内なので、特にいうべきことはない… 公務員が、真に、都民の為にあることを目標として、自戒して、実務に精励するよう期待するのみである。
 鳥越氏の場合は、少数与党だから、対立する立場になることは、必至… 具体的展開は、今は、知れない。その後、場合によっては、議会解散もやらねばならぬかも、知れぬ。都民の後押しが、なければ、円満な都政の運営もままならぬ…次第。  そんな訳で、都民の推した鳥越氏を都知事にした場合には、場合によっては、逆境も容易に想像される。
 来年の都議会選挙を通じて、安定多数の与党を形成できるか、その辺も、今後、課題になる…。
 投開票まで、一週間、次の日曜日には、投開票日となる。余りないと言えば、余りないが、一週間もあると言えば、一週間もある!
 平和と人権と国民主権、主権者の権威を示す、選挙戦。生活と公正・公平を求めて、或いは、四国の伊方原発再稼働を許したいのか、あの長い、細い半島で過酷事故の場合、避難計画も余りに杜撰で、逃げ場もないのに。
 沖縄では、あっちでもこっちでも、安倍政権に指示された機動隊が蛮勇を振るい、主権者を虐げる、虐げ続けるのか、手を貸すのか、影響は、限定的ではない、多分。…尤も、安倍政権の場合は、通常の想定を超える可能性も無きにしも非ず、か。そんな非常事態の場合は、別途対処しよう。
 子育て、保育の問題も、介護の問題(安倍政権は、削減しようとしている)にも、影響のある話だ。 都民であれ、自分の権利を護るべきは、当然である。その第一手は、都知事選挙での投票だ。選んだ後では、暴走も簡単には、止められない。況して、中央政府のそれまでなら、猶更。
 全国有権者の一割で、国政まで影響を及ぼす、またとない機会と思えば、舛添氏の辞任も悪くない機会であったと認めることが出来よう。 都議会議員にも、政治とカネ問題、責任の一端(最低でも)、自覚してもらわないと。そんな都議会と談合する都知事など、今更、選んでよいのか、都民の心得にも、一言申し上げたい。匹夫の勇、憚りながら。
 現下の計を図るのも、10年、20年の計を図るのも、ひとえに、都民、有権者に掛かっている!その投票(結果)次第、深く、広く、計画して欲しい。内心であれ。連帯できれば、猶、良しであろう。