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0617 専制君主の無法国家、日本 猫家五六助 2015/11/30 03:06:45
 成人して選挙権を得てから34年、私の政治に対する認識は著しく変わりました。安倍政権下での三権分立、法治国家、民主主義、国民主権・・・等々、学校で習った「日本は民主主義国家」という事がこれほど絵空事で虚しく感じたのは初めてです。

 思い起こせば、航空自衛隊のイラク派遣の「違憲」判決が出たのに誰も責任を問われず襟を正しませんでした。(「そんなの、関係ねぇ」と言ったヤツは論外です)そして、元内閣法制局長を含む多くの憲法学者が「違憲」と断じたのに集団的自衛権容認を閣内決定し、国家の借金を減らすためと消費税を8%に増税したのに福祉や社会保障を切り下げて軍事費を拡充する。仮想敵国の脅威を煽り、テロに備えるためと日米安保を最優先して沖縄県民を泣かす一方で、多々ある原発のテロ対策は放置したまま怪しい原発の再稼働を進める。果ては国民の批判をかわすために国会会期を延長せず、できもしない経済成長や一億層活躍社会なるリップサービスに税金を浪費しています。

 特にひどいのは、政府が沖縄県を告訴した一件。本来は国民から国家へ行う行政不服審査請求を防衛省沖縄防衛局が「個人」として悪用し、国土交通省を動かしたのです。沖縄防衛局長?が個人的に何の不利益をこうむっているのか、通常は告訴前に却下されるべき案件でしょう。さらに現地では「海猿」海上保安官が抗議活動を暴力で排除している現実。
http://blog.livedoor.jp/kitihantai555/archives/52162946.html

 一方、東京では経済産業省敷地内に座り込む脱原発テントの市民グループへ撤去命令とともに約1,100万円の賠償命令(テント撤去費、土地使用料)が出されました。経済産業省は、いつから公有地を賃借することにしていたのか、通常は実害がないならば賠償金額は提示されないのでは。

 つまり、日本は「法律なんて恣意的に運用してもいい。やりたい結果が優先」という、何でもありがまかり通る国家に成り果てているわけです。そもそも、日本国憲法を一番遵守すべき総理大臣が「憲法は現状に合わない」とお題目程度しか考えず、日本会議が仕切る一万人集会にビデオメッセージを送る偏り具合。憲法をないがしろにする国が法治国家なんて、ブラックジョークにもなりません。

 現実主義者、国粋主義者、復古主義者、「神の国」信者、改憲論者などなど。まぁ、どんな意見を言おうが議論をしようが、けっこうです。言論の自由は守ります。でも、その前に「まず、憲法を守れ」。そうでなければ、武力・財力で「オレが法律だ」という戦国時代と何も変わらないでしょ?