| この世の果てには地獄への入口があるといいます。別名「地獄の釜のフタ」。
安保関連法案が参議院で可決された、これが戦争国家への地ならし(準備)になる・・・というのは、間違いです。すでに官民揃って準備が終わり、実行に移すスタートラインにたっているのです。
@武器輸出3原則の緩和(日米共同開発、武器見本市への出展など) A発展途上国へ武器購入資金の援助 B防衛費予算の増大。装備品の分割払いを承認(複数年のローンが組める) C大学へ軍事研究につながる研究費支援 D自衛隊の南スーダン派遣計画(統合幕僚監部の部内資料、共産党・小池晃議員が追及) E在日米軍との特殊急襲訓練(沖縄で海兵隊ヘリに自衛隊員が同乗し負傷) F武器輸出に貿易保険適用(武器を売り、代金回収できない場合。損失補填は税金) G京都府京丹後市に弾道ミサイル防衛用Xバンドレーダー設置(すでに着工) H自衛隊最大の護衛艦「かが」の就航(ヘリ空母) IMV22オスプレイの調達計画(契約済)、海自観艦式への米軍オスプレイ参加(要請済)
例えるならば、これら@〜Iが地獄側から出たくて出たくて、うずうずと待っている状態。ゆえに憲法9条はジャマだし、無理やりでも安保関連法案は成立させたかったワケです。J原発の再稼動を加えるならば、タカ派を喜ばせる核兵器開発の極秘プランがあってもおかしくないでしょう。すでに非核3原則が崩れていることは「横須賀米海軍基地に核兵器が持ち込んでいた」とする米国公文書から明らかなので。
歴代の首相・政権は民意を尊重し、「一線を越えないように」封印してきました。その地獄の釜のフタを空けたのが、戦争にリアリティを持たない安倍晋三という政治家です。
隣の兵士が一瞬で肉片と化す最前線、「お国のため」と行かされた特攻、イスラム教徒の自爆攻撃、スナイパーから狙われる恐怖、頭上から降る爆弾、音もなく近寄る無人機攻撃、理不尽に誤爆される民間人、1km先から飛んでくる武装ヘリの30mm機関砲弾、地上からロックオンされてアラームが鳴り続ける自衛隊輸送機・・・非戦闘地域の市街地でも無差別爆撃を受けるのが、戦争。
敵勢力の民間人に狙われ捕らえられ、ジュネーブ条約など有名無実の戦場で「軍人」でない自衛隊員はどうなるか。それが国際貢献なのか、腰抜けと言われない勇敢な行為なのか。そもそも、誰のための安保関連法案なのか。そんなに安保理常任理事国になりたいか、その力を何に使うのか・・・安倍首相からは理念も本音も全く伝わってきません。
平和のために力が欲しい?どこぞのアニメじゃあるないし。武力を手に入れて地獄へ行きたい安倍首相、どうぞ自分だけ行ってください。そこで戦争という地獄を知り、たっぷり味わってきてください。
| |