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0582 「平和の使者」を渇望する今 百山 2015/04/20 14:07:33
 歴史は、この国、いや、この地上全てで、二度と同じ過ちを繰り返しててはならないと言う教訓を残した、有意義極まりない年月であったと記すであろう日・独・伊三国が引き起こした大戦が終わって、もう70年になろうとしている。
 
 70年という月日は、言うまでもないことながら、人の一生に等しい年月である。
 もう、戦後すぐに生まれた人ですら、それぞれの第一線から完全に身を引き始める頃合いである。

 多くの命を無為に奪い去った教訓は、この間、引き継がれ、育てられ、より堅固なものとなってきたであろうか。

 「思想」というものが、何を契機にして人々個々に食い込み取り付き、何を糧にして育ち行くものなのか。それは多種多様としか言いようのないことではあろうが、「有意義な教訓」とすべき事柄にあえて背を向け、その先には「教訓」の真逆を描いていて得意げかと思われる人々の跋扈を見るにつけ、虚しさを覚えるのは、わずか70年の能無しの「守旧派」に堕した印しなのであろうか。

 中東やアフリカなど世界各地では、今もって「兵器こそ力なり」が横行する。
 武力不行使を国是とするはずのこの国もまた、それの供給国たらんと切磋琢磨する。
 
 「平和」に「積極」の形容詞を付けて得意になりたいなら、実のある「平和」の使者として飛び回っていただきたいものです。