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0562 Re: 護憲コラム 百山 2014/12/15 20:37:39
折からの大寒波南下・降雪などなど諸々を読み込んでの投票率の低さ予測が的中して、投票締め切り後30分もたたぬ8時23分の某チャンネルの推計速報は、なんと53.6パーセントと報じた。
 新聞休刊日に当たった今朝、地元紙の速報第二版では、昨夜11時現在の共同通信社推定最終投票率は52・43とある。
 全国紙・地元紙ともに、3分の2維持・圧勝の文字が躍り、党別獲得議席数が帯状に並ぶ。

 「法(権利)の上に眠る者は保護されない」を地で行けば、無視されても当然ということではあろうが、小生の感覚では、「帯」の半分少々までを「政党別獲得議席数」とし、残り47、8パーセントはグレー表示とし「棄権率(意思表示非表明者)」として視覚に訴える。

 47,8パーセントもの有権者が、意思表示の場に参加しなかったということは、極めて重大な問題と捉えるべきだろう。世は、切り捨て御免が王道かも知れぬ。しかし、である。彼ら彼女らもすべからくこの社会を支える一人として存在する。髪の毛一本であろうとも、切り捨てられて良い道理はない。

 「一票の格差」などと尤もらしきことを唱え、受けて「厳かな一言」を発して我が事終えりの実のない仕組みに興ずる賢人達よ。参加する場をきちんとしつらえよの「蛇足」があってもいいのではないのか。この「蛇足」は、民意を踏んでの「政治の場」から発せられて然るべきもの。

 「民意」なんて「知らないうちに」が極意、と知恵付けする「賢者」を陣容に置く限り、そんな期待は するも愚かではあろうが、「国民主権社会」の構築が、スタートして70年、かくもはかなく挫折の方向へ進むとは、あの輝きの日に寸毫も想像し得なかった。

 しかし、である。このまま訳のわからぬ掛け声に身を任せてはならぬ。
 「この道しかない」の声に委ねて、目も口も閉ざして黙々と歩むか。
 「人」とは何か。「人間らしくとはどう生きることなのか」。

 投票に足を運んだ人全員が現政権を支持したとしても、50パーセント少しを切る人たちの前途を自由にし得るのか。

 「選挙制度」はこれでいいのか。「わずか過半数」で押し切るルールは絶対なのか。
 「構成員の範囲」を地球規模にまで広げての「人間らしさの追求」に、鉢巻を締め直さなくても良いのか。

 まだ私達が探し求めるべきものは、ほとんどが手付かず。
 穏やかならざること多きこの星の平和希求に、「より積極的なれの旗を押し立てて歩む日を身近に」の望みは 消えずです。