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0529 まっしぐらにファシズムに突き進む安倍政権 流水 2014/05/12 10:36:40
カール・ウォルフレン氏が安倍政権の【四の不幸】を指摘している。

@祖父を越えようとするほどその功績から遠ざかる総理自身の不幸
A愚かな坊ちゃんリーダー、ブッシュJrと相似形の不幸
B改憲論者すら違和感を持つ「軽薄すぎる解釈改憲」という不幸
C「日本人を不幸にするシステム」をさらに強化しようという最大の不幸

http://shlonger.com/2232e7010f42d133587ad90c704aa2a6

安倍政権の太鼓持ちしか生きられない日本のメディア情況の中で、彼の文章は数少ない貴重なものである。

【美しい日本】の復活をスローガンに掲げながら、先日のオバマ訪問に見られるように、日本の農業始め、製造業、日本型システムを国際資本に売り渡す外交しか展開できないへたれぶり。

【美しい日本】の復活を心から念じるなら、米国の理不尽な要求を断固として拒否する気概を持たなければ、そんなものはただのお題目でしかない。

憲法9条がそれほど気に入らないなら、正々堂々憲法改正に打って出ればよい。解釈改憲で憲法を骨抜きにしようなど、立憲主義に込められた人類の英知・歴史を完全に否定する反民主主義的行為だと言う事に気づかない。

それでいて、共通の価値観外交などとのたまうのだから、彼の民主主義理解は一体どうなっているのか、疑わざるを得ない。

世界に冠たる憲法9条の理念を完全に骨抜きにするために、【積極的平和主義】なる造語をつくりだし、それを世界各国で得々としゃべり歩いているが、この種の【詭弁】こそが、ファシズムの特徴である。

【積極的平和】という概念はある。世界を平和にするためには、戦争の原因になるあらゆるものをなくしていこうという理論である。この理論からは、【経済格差】【差別思想】【先進国と後進国格差】など争いの要因になる全てのものをなくしていこうというのである。

この理論に従うなら、現在の日本の貧困や全ての格差問題などをどう解決するかが焦眉の問題になる。

ところが、安倍首相の言う【積極的平和主義】は、【主義】というはっきりしない言葉をくっけて、要するに【武器使用】【武器売却】などを積極的に行い、【戦争】を辞さないという事を語っているに過ぎない。【積極的平和】とはまるで逆の結論になっている。

貧困や格差問題など彼の頭の中にはない。だから、TPP交渉などで見られるように、弱肉強食の市場原理主義を積極的に導入している。ウォルフレンが指摘しているように、日本人を不幸にするためのシステム変換に日々狂奔している。

時の権力者が、このような詭弁・虚言を平気で弄する社会は、必ず腐敗する。【魚は頭から腐る】。ウォルフレンの指摘に付け加えるなら、この社会の腐敗、モラルハザードこそが、ファシズムという狂気の社会を生み出すのである。