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0528 護憲コラム パンドラ 2014/05/05 14:56:57
「政治に無関心な人はいても政治に無関係な人は一人もいない」

以前は政権与党に今は野党に身を置くある政治家が言った言葉である。
4月に上がった消費税は私達の生活を直撃し、教育制度、税制、年金、マスコミ等の情報など政治に関わる事柄は数え上げればきりがない。
私達の生活全てが政治に関わっているのだ。
それなのに何故人は「政治的な話」には口をつむぐのだろう。やはり政治は自分達の生活とは遠く離れた場所で何処かのお偉いさんが行っている事だという意識が国民の中にもあるのだろうか。

政治の事はめんどくさい。そんな事を考えるより今目の前にある事でせい一杯。そういう人もいるだろう。何しろ為政者にとって一番都合が良いのは
「仕事や生活諸々の事で、国民がクタクタに疲れ果て、何も考えられない状態まで働かせる事」だと聞いた。国民が「選挙に行くのも面倒家で寝ていた方がいい」というのは政権を預かる者達にとっては実に都合が良い状態なのだろう。

だが、ここ数年の間に3.11の原発事故以来毎週
「原発再稼働反対」の声を上げて官邸前に集まる人達の姿が100回にもわたり、その中には若者達の姿も見られるようになった。団塊の世代の人達も、労働市場の第一線を退いて時間に余裕のある人達が増えたせいか5月3日の「憲法記念日」にも昨年より多くの人達が集まった。「年金も減らされて生活が大変、デモやパレードどころではない」という人もいるだろう。しかし1年に1回くらいは共感出来る集まり、デモに参加するのは気分転換にもなるのではないか。
5月3日の憲法記念日デモに参加して大勢の人達と青空の下、車道を皆で歩くなんて経験は滅多に出来るものではなかった。歩道から手を振ってくれた親子連れの方達。背中に「戦争反対」と書かれた紙を付けてパレードに参加した犬ちゃんとその飼い主の方。

デモをしても何も変わらないという人はいる。
そんな事はない、少なくてもデモが出来る社会をっつくり継続していく事は出来る。
現政権は私達が何を反対しても、かえるの顔に何とかで「秘密特定保護法」は国会を通過させ「原発再稼働」「集団的自衛権」まで次々と推し進めようとしている。本当に絶望的な状況でため息一杯になるが黙ってはいられない。
デモもパレードも人間の身体を走る血管のようなもの。血管が詰まったり、切れたりしたら脳梗塞、心筋梗塞等とろくな事はない。言いたい事も言えずにガマンを国民に強いる社会は何時か壊れていく。

自宅のパソコンを使いソーシャルネットワークサービスで何かつぶやいてみる、という手もある。
「これって変じゃない?」というつぶやきを誰かが聞いて必ず反応があるはず。皆でワイワイ、時にはうるさいくらいにつぶやいてみよう。

彼らが「粛々と誰も気付かない内に静かにナチスのように事を進めよう」とするなら権力にとって私達は「う・る・さ・い」存在になろう。それと平行して議員へのロビー活動も大事だと思う。

4月改正生活保護法で募集されたパブリックコメントでは1660件の意見が集まりその意見に沿って厚生省は国民の声に動かされる形で省令案を国会答弁や与野党修正に沿う形に修正した。
これなどは「どうせ何を言っても変わらない」と黙っていては生活保護の扶養義務が強化され、申請がもっと厳格化される事態となっただろう。官僚は頭がいいからまだまだ色々なウラ技を考えると思うけれど
「政治にも行政にも皆が関心を持っている、何かおかしな事をしようとしたら国民が黙ってはいない」
と思わせる事が大事。

安倍政権がこれから国会に提出するかも知れない
「残業代0法案」こんな物を通したらあなたの残業代が「永遠の0」になってしまうかも知れない。貴方サザンのBGM聞いている場合じゃないですよぅ〜

このように政治は国民の生活に深く関わっている
「政治に無関係な人は1人もいない」
この言葉をもう一度かみしめよう。