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0525 「憲法9条」のために私たちが出来ること 2014/04/24 13:12:48
有権者の僅か20%の得票率で、公明党も抱き込んで衆参両院で過半数の議席を得た安倍政権は、あらゆる法案をフリーパスで通過させています。秘密保護法案しかり、今度は集団的自衛権、そして憲法改悪を目指しています。

つい先日、テレビで安倍総理は、「秘密保護法案は、スパイやテロリストを捕まえるための法律で、皆さんには関係が無い」と強調していました。しかし、それなら、この法律は「何が秘密に指定されるか」を限定しなくてはならないし、「政府の『違法行為』を秘密に指定してはならない」ことを明記すべきなのです。

政府の違法行為をスクープしたジャーナリストや告発しようとした市民、内部告発者を「秘密に触れた」とするような、拡大解釈が出来てしまう曖昧さを持った法律では、スパイどころか、公務員、ジャーナリスト・市民も、何か相談を受けただけで処罰される可能性があるのです。

安倍政権が改憲や原発再開を推進していることで、地方自治体がそれに迎合し、「原発」「憲法」などの市民集会に、市の施設を使わせないことが、千曲市、神戸市、千葉市、那須塩原市など多発しています。3月4日付の東京新聞に『憲法までタブー視 自治体「護憲集会 後援せず」 公務員には尊重義務 安倍路線で自主規制?』という記事が出ていました。「中立性が保てない」といいますが、政府寄りの姿勢は中立だとでもいうのでしょうか。

また、今回の原発事故では、市民が求めに応じて東電や関係省庁が開示した文書は、黒塗りだらけの文書(「黒塗りの書類」で検索してみて下さい)。いかに政府や東電が、私たち市民に対して「秘密」にしたい都合の悪いことがあるかが分かります。こうしたことも「秘密」だとされれば、原発事故や放射能の拡散状況の情報ですら、市民は正しく知り得なくなるのです。

こうした空気に負けて、「知らんふりが安全…」「政治なんて興味がない」「何を言ったって始まらない」としていると、気づいた時には、私たちが大事にしている平和や命や私たちの自由や人権が、いつの間にか変質していきそうです。

今回の自民党憲法草案を読めば、私たちが日本国憲法に掲げている「自由」、「民主主義」、「人権」、「平和」が損なわれかねないことが分かります。

ことに、「第九十九条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」を、

自民党案「第百二条 全て国民は、この憲法を尊重しなければならない。2 国会議員、国務大臣、裁判官その他の公務員は、この憲法を擁護する義務を負う。」

このように変えようということは、政府が暴走しないように憲法を守らせるのが国民であるという「立憲主義」を損なうものであり、国民の権利を奪うものです。

さて、先週の笹井さんのコラムでは、「九条の大切さを広く訴える具体的な行動」をするべく、「仲間と共に知恵を出し合う」ことの大切さを語られていました。もし、まだ参加していなかったら、「憲法九条にノーベル平和賞を」への署名に参加しませんか。

「これだけ多くの日本国民が憲法九条の存続を願っている」と、世界にアピールできるチャンスであり、改憲への歯止めになる可能性も高い。せっかくノーベル委員会に推薦を受理されたのですから、多くの人に呼び掛けてもっともっと署名を増やしていきたいと思います。
http://nobel-peace-prize-for-article-9.blogspot.jp/
https://www.facebook.com/nobelpeace9jou

電子署名
http://www.change.org/ja/%E5%9B%A3%E4%BD%93/%E6%86%B2%E6%B3%959%E6%9D%A1%E3%81%AB%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E5%B9%B3%E5%92%8C%E8%B3%9E%E3%82%92%E5%AE%9F%E8%A1%8C%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A