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0504 現場からの報告:「特定秘密保護法」に反対の声を! せっちゃん 2013/12/20 10:27:30
戦争是認国家は、国内は云うに及ばず地球規模で人のホームレス化を齎すと云えます。「特定秘密保護法」は、人とひとの<絆>を破壊する国民監視国家への道とともに、その対関係に戦争是認国家への転換を国民に<宣言>したことにほかなりません。

安倍政権は、国権の最高決議機関である国会論議を実質的な封殺状態に置くとともに、国民の声に背を向け「国家安全保障会議設置法(日本版NSC)」に続き、「特定秘密保護法」を強行採決しました。「国家安全保障会議設置法(日本版NSC)」は「戦争指導最高会議の設置」を意味する(佐藤優)とも云われており、同感と同時に、現行憲法とその精神の否定の上に立った「戦争する国家」への転換を国民に向かって<宣言>したことに他ならないと云わずにはいられません。

そうした世相の今、老齢年代の私は、小学生時代の<南方>や中国、シベリアに抑留されていた色あせた軍服とリュック姿の<帰還兵>を駅頭で迎えたことを思い出さずにはいられません。また、その頃、シベリアで抑留されていた叔父の帰還に伴い、駅頭で初めてお会いしたことを鮮明に思い出します。その叔父は極寒のシベリア抑留生活で足指を欠損していましたが、その後も抑留生活について語らなかったことをも同時に思い出します。

そうした想いと重なりつつ、既に<自衛隊>は最先端の戦闘武器の装備を整える一方、遠くアフリカソマリア沖での任務を遂行できるまでの<軍隊>に進化するとともに、アメリカ海兵隊と上陸作戦演習をともにする程の変貌を遂げるに至っています。

そう言う意味では、戦後<憲法>は、憲法下の<政権>であるべき<政権>によって関係性が転倒され、‘60年安保闘争、‘70年安保闘争の敗北と、労働運動の右傾化、それに伴う退潮と企業=経営内化の深化とともに、今日の憲法の政治的転倒状況に至っていると云えます。

安倍政権はアメリカ製政党を含む保守政党の合同=自民党の起源と実績を、今日的な<カタチ=法制化>にして見せている<三代目のお坊ちゃん世代>に他なりません。そうした三代目の<弱さ>を突いていく私たち老齢の<知恵と度胸>が試される時代を迎えているとも云え、知恵を絞り、孫世代へと繋いでいけたら幸いだと思っています。

ともあれ、自分の足元の定年を迎えた職場に働く仲間とともに、「特定秘密保護法」を持ち出さざるを得ない政権の脆弱性とその問題点、及びそうした政権の脆弱性を浮かび上がらせる現行<憲法>をより深く学ぶことから始めることにしています。そして、職場の学びの一点から、戦後<憲法>の護憲の火を灯して行きたいと願っています。  

生協は平和国家においてこそ、その事業と自由な運動が保全されるとともに、生協組合員にとっての「市民生活の安寧と自由な市民的な諸活動が保障される」のですから、現憲法の学びと護憲に向けた取り組みは、生活の糧を齎す生協職場の確保とその保全の意味からも生協職員・労働者自らのものにしていくことは大切なことだと思っています。そして、必ず彼等に受け入れられると自負し、新年早々、その第一歩の学習会に踏み出すことにしています。

皆さん、良いお年を迎えられんことを祈念しています。