| 2020年のオリンピックが東京に決まったが、プレゼンが良かったと評判だ。その安倍首相の言葉は、決して忘れられない。いや、忘れてはならない。
福島第一原発の汚染水問題に懸念が出ていることについて、 ★「状況はコントロールされており、東京に決してダメージは与えない」。
★「汚染水による影響は、福島第一原発の港湾内の0.3平方キロメールの範囲内で完全にブロックされている。福島の近海で行っているモニタリングの数値は最大でもWHO=世界保健機関の飲料水の水質ガイドラインの500分の1だ。また、わが国の食品や水の安全基準は世界で最も厳しいが、被ばく量は日本のどの地域でもその100分の1だ。健康問題については今までも現在も将来も全く問題ない」 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130908/k10014371261000.html
ええっ? そんな馬鹿な。どこがコントロールできているの? 汚染水が完全にブロック? そんなこと出来ているわけがない。
そう思っていたら、なんと東電ですら、「(シルトフェンスがあっても)完全に海水の行き来がゼロになるかというと、必ずしもそう思っていない。(コントロールされているかどうかについては)私どもとしては、この状況を1日も早く安定した状況に持っていきたい」と言っているではないか。
いくら東電でも現場を知っている者として「大嘘」は言えなかったようだ。 http://www.huffingtonpost.jp/2013/09/09/fukushima_nuclear_power_polution_n_3896462.html
★「抜本解決に向けたプログラムを私が責任を持って決定し、すでに着手している。責任を完全に果たしていく」(同・安倍首相)★
よしっ!安倍首相、有言実行ですよね! 「完全に責任を果たして」もらいましょう。他人のセイ、東電のセイとかにせず、しっかり原発事故と向き合って下さい。いい加減なことをしたら、国民が承知しないこと、世界が見ていることを忘れずに。
さて、私たち市民は、出来るだけ海外に市民の目で見た事故処理情報を流していくことに努めたい。世界にこの状況を認識してもらい、外圧だけでなく、協力してもらうことも考えて良い。と思っていたら、科学雑誌『ネイチャー』から、厳しい指摘があった。
「世界中の研究者が、(汚染された海洋データを)調査しシェアしていくことを支援するべきではないか。」 http://www.huffingtonpost.jp/2013/09/09/fukushima_nuclear_power_polution_n_3896462.html
オリンピックは決まったのだから、楽しみである。だけど皆が皆、オリンピックに浮かれて、被災者のこと、原発のことを忘れるほど、国民は馬鹿ではないのですヨ、安倍首相。
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