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0475 少々ヤケです 鈴木建三 2013/05/28 23:00:12
 
 最近、地域の九条の会のために六枚ばかりの原稿を書いたらすっかり疲れて、我ながらびっくりしている。
 四十代に四百字の原稿用紙に八十枚一気に書いたことを思い出して、自分が八十四歳の超老人であることをつくづく思い知らされている。そんな状態で書くコラムだから、言うことも少しおかしいかもしれない。 
 最近、安部の妙な経済政策が一見うまくいっているみたいで、ジャーナリズムも本来の役割を放棄してヤケにおとなしいのは困ったことだ。こんな状態がそのまま参院選まで続くと、また自民党が大勝して憲法改悪に突き進みそうで、その時、流れに弱い日本国民がどんな反応をするか空恐ろしい気がする。
 それに反して今まで妙に人気のあった橋下の「維新」という変な会は、彼の間抜けな慰安婦発言で、あまり票を稼げそうもないのはいいことかもしれない。
 とにかく、不思議なことは、日本の戦後のある時期からの右翼といわれる連中が、日本を植民地にしているアメリカに対して、絶対に反米を主張しないことである。 
 これは、鳩山にしろ安部にしろ、日本国内でアメリカさんの気にいらなそうなことを云っても、アメリカに行ってちょっと叱られるとすぐ変わってしまうのとそっくりである。
 だからこれから右翼を気取る連中は、もっとはっきり反米を主張して中国やロシアと仲良くして、世界中のいわゆる反米の国々とも仲良くしようといって頑張ってみたらどうだろう。
 もちろんジャーナリズムははじめはそんな運動に批判的だろうし、国民も大体反対だろうから、この運動を頑張るのは命がけだろうけれど、ちゃんとした右翼なら、もともと命がけのはずだから、やってみたら案外、最終的には国民の支持をえられるかもしれない。
 私自身はいくつになっても命がけは嫌いだから、こんな運動に乗るつもりはないが、こういう形で命を落とすのが、右翼本来の生き方であろう。そして死体はウジに食われて、大和魂だけは空中に残って赤とんぼと一緒に空で遊んでいればいい。