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0472 『屈辱の日』を祝う安倍コベ式典を機に、思い、覚えること 蔵龍隠士 2013/05/02 05:32:33
 沖縄戦で本土防衛のための「捨て石」となった沖縄は、4・28を境に再び「小の虫を殺して大の虫を助ける」ための政治的質草となった。講和条約で請求権放棄も強いられた。等々と受け止める沖縄人と、安倍晋三首相のように「主権回復の日」「わが国の完全な主権回復」の日と、割り切れる本土の一部の者との和解はもうない、或いは必要ないのであろうか。
 この問題は、単なる、すれ違いやズレでは済まされない質的・量的消化不良、異物混入を含んでいるように思う。そこのところを、今日のトピックス Blog4/28: 『屈辱の日』を祝う安倍コベ式典 強行は、捨石or自虐or自己満足か!? 改めて戦後を問う日 から抜粋、論点、情報を拾ってみたい。但し、この問題は、未だ、未解決の問題であること、意識して、忘れずにいたい。サンフランシスコ講和条約により、国家の独立は、法的に成立したとはいえ、これと同日、引き換え的に密かに実行された旧・日米安保条約と日米行政協定(現在の日米地位協定)が、不平等条約として解消されることなく、現在も猶、厳然と存在し、沖縄を、その他の日本の地を占め、苦しめ続けているからである。
 この事態に、痛痒を感じない、国民の代議員が居るとすれば、私としては、驚きを禁じ得ない…他人の傷みを他人事にできない者ならば。しかし、いづれにもせよ、この消化不良、未解決の外交及び内政に亘る問題は、将来、解消、和解、止揚しなければならない。単に、わだかまり、感情の問題で、いづれは被害感情を忘れてくれようなどと、安易に押し切ったり、安易に期待してはならない。戦前乃至国民主権以前に戻るとするなら、強権的手法で長引くかもしれないが。それは、現在の主権者にとっては、余りに、主権者から転落(権利を失い)し、不幸なことではなかろうか。
 では、早速、拾って、挙げてみたい。見出し中心で、唐突感は否めないにしろ…ご容赦を。
 「4・28政府式典に抗議する『屈辱の日』沖縄大会」(主催・同実行委員会)=「沖縄県民の心を踏みにじり、再び、沖縄切り捨てを行うものであり、到底許されるものではない」
 琉球新報 社説 4/28=沖縄戦で本土防衛のための「捨て石」となった沖縄は、4・28を境に再び「小の虫を殺して大の虫を助ける」ための政治的質草となった。
 講和条約で請求権放棄 8省庁、極秘に確認 琉球新報 4/28
 宮崎日日新聞 社説 4/27 ○歴史学ぶ国民主権考えよう 
識者、独立を模索 沖国大シンポ、学会準備委に熱気 琉球新報 4/28
 軍国化の道警戒 「100人委員会」 が結成総会 沖縄タイムス 4/28
 [主権回復の日] 国民全てが祝える日か 南日本新聞 社説 4/27
主権回復の日 歴史学ぶ国民主権考えよう 宮崎日日新聞 社説 4/27 ○歴史学ぶ国民主権考えよう
 沖縄タイムス・社説: ○「5・15」によって沖縄の主権はほんとうに回復されたといえるのかという疑問がわいてくる。
 沖縄戦終焉に当たり、大田実中将の『沖縄県民斯ク戦ヘリ 県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ』とのその後のご高配は、如何に実現された?のであろうか。沖縄に報いる前に、次から次へと負担や傷みを加重し続けてはいないか、気に懸かるのだが。どうだろう?
 末尾に、ジョン・ダワー博士の言を紹介する。
『戦争責任に領土問題、そして現在も沖縄に集中する米軍基地の過重負担は、「サンフランシスコ講和条約と旧日米安保条約に起因している」と指摘。講和条約で日米関係は良好になり、日本は繁栄したものの、中国と韓国との関係改善を後回しにしたため、現在の緊張状態につながっていると分析した。 沖縄の米軍基地の過重負担が解決されないのは、日本が米国に全面的に依存する「サンフランシスコ・システム」に組み込まれた結果、身動きが取れなくなったためとの持論を展開
 安倍晋三政権の閣僚らによる靖国参拝について、「保守派の指導者たちの中には、戦争責任に関する結論を持たず、日本の行為が他国の目にどう映るかについて自覚がない者もいる」と懸念を示した。