呼出完了
0466 安倍政権は、日本の将来をどうしたいのか? 2013/03/26 02:44:43
私は、子供も孫もいるので、彼らの将来が気になる。つまり今、私たちの世代が、彼らの将来を食い潰すようなことはしたくない。環境も、年金も、健康保険も…。

安倍政権になって3ヵ月。小選挙区制による得票率43%(全有権者では24.67%)で79%の議席を得、比例区では27.62%(同15.99%)で31.67%の議席を得た自民党は、過半数を超えて思うがままの政治をしている。

日本はどこを向いて行こうとしているのだろうか?

安倍政権になって、株価が上がり円安になって景気回復と喜ぶ人もいるようだが、まさに食い潰しているような気がする。何を? 

景気を上向かせるために公共事業につぎ込んだお金は、建物や巨大堤防や道路になっているけれど、これらは注いだ金額以上に利益は産まないだろう。

景気を上向かせるためには、新しい産業や研究開発等、何らかの価値を産み出していくことが必要だが、公共事業に注がれたお金は、そうした使い方がメインになっていない。

利権企業が吸い上げていくし、政財界はそれで潤うかもしれないが、国民の資産は目減りして行くのではないだろうか。

また、防衛予算を11年ぶりに増額し、集団的自衛権の行使を容認しようとしている。集団的自衛権は明らかに憲法九条違反だ。

これが通れば、アメリカの要求するままに、若者を戦場に送り出すことが出来る。アメリカでは、貧困層の若者が大学に入りたい、職が欲しいと軍隊に行って戦場に送り出されているが、日本でもそうなってしまうのだろうか。

アメリカべったりの安倍政権で、TPPの交渉は果たして出来るのだろうか? 後発国の交渉は不利であると首相自らが認めている。

自由貿易を推進するわけだから、障壁となる規制はすべて撤廃しなければならず、「聖域」はないとされれば、日本の医療や農業にも影響すると言われている。

「日本の国民健康保険制度は、誰でもが必要な医療を受けられるという点で、非常に優れている」と、先日、イギリスから帰国した医師から話を聞いたばかりだ。

外国資本の営利企業は、日本に自由価格の医療市場を迫っている。健康保険制度が崩れて行けば、お金が無くて医療を受けられない人が増えそうだ。

農業に関して言えば、自民党は、こういった嘘をついてはいけない。農業者の票が欲しかったために立てた看板を見ると、自民党が信頼に値する党かどうかが分かろうというものだ。

「ウソつかない。TPP断固反対。ブレない。 日本を耕す自民党」
http://netagazo.com/48gqt/

日本で一番どうしようもない環境問題は、放射性廃棄物だろう。安倍政権は原発存続を明言している。

地震国日本での危険性は福島原発で証明されたが、廃棄物の処理は日本国内では出来ないだろうし、モンゴルに断られたという話があるように、引き受けると言う国もなさそうだ。

使用済み燃料棒は毎年1000〜1300tも出る。再処理施設が出来たとしても、その限度を超える。「トイレなきマンション」だ。原発を止めるしかないだろう。

こうして考えていくと、安倍政権の目指すのは、現在のみの豊かさ、しかもそれは一部の利権を得られる人々にのみ与えられ、環境破壊は進み、格差社会は拡大しそうだ。

国民の多くはより厳しい生活を強いられ、しかも、将来に禍根を残す方向ではないかと懸念している。