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0464 さまよう核のごみ 処分にも分別・腑分けにも問題 蔵龍隠士 2013/03/04 02:01:36
 地元の西日本新聞朝刊のトップを特集記事『さまよう核のごみ』が、2日、3日と飾っている。連載になるとも、いつまで続くとも断りはない、ようだったが。この際、徒然に、一言申し上げたい。

  西日本新聞(3月2日) トップ記事: さまよう核のごみ
              原子力エリート 核のごみ関心なかった 「ここまでてこずるとは」

 =核のごみには行き場がない。そのことを真剣に考え始めた男がいる。…金氏顕(68)は、語りかけた。「原発賛成、反対は別にして、何とかしないといけない」
 「原子力村」と呼ばれることには抵抗がある。

 原子力ムラの住人には、その自覚がないと、先ず気づく。抵抗がある、というのも、その故であろう。そもそも、原発推進派は、『原発賛成、反対は別にして』などと言い逃れすべきではない。責任の一半はある原発推進側にいるか、いたのだから。原発の罪過も潔く背負わないと。罪といい目とを合わせて負うべきものであろう。責任とは。無論、永田町というムラの住人、権力者にも、その責めはある。同じような言い草を言うところが、狡猾なのか、善意乃至滑稽なのかとは思うが、政治屋である以上、狡猾と見ねばなるまい。
 更に、科学者或いは技術者となれば、トイレのないマンションと揶揄されるような醜態を演じてはなるまい。結果・成果を見通さずして、評価しないで、原子力なるものを手慰みして良いかどうか、入口で考えるべきではなかったか。『ここまでてこずるとは』、なんて言えた義理ではない。

 西日本新聞 トップ記事: さまよう核のごみ
              フィンランド 安全規制 高い独立性  処分場、原発稼働の前提
 …最初の原発稼働は、1977年。6年後の83年には2020年を処分開始の目標に設定した。原発とごみ処分をごく自然にセットと考え、今もほぼ計画通りに進んでいる。
 “トイレなきマンション”と批判され続けても、50基を超える商業炉が建設された日本とは対照的だ。
 対照的なのは、それだけではない。最終処分場計画を安全面から「支障ない」と評価した政府の原子力規制機関、原子力安全センター(STUK=ストック)の独立性が高い。…「原発関連規制の最終決定は私がする。政治に左右されない」STUKの所長、テロ・ヴァルヨランタはきっぱりと言った。
 「原発を推進する雇用経済省との人事交流はないのか」と問うと、苦笑しながら「やったことがありません」。

 如何にも、責任ある態度なのだから、何とも言いようもないが、進んで、請い、経験を学ばせてもらうようでなければなるまい。
 ただ、ここでは、純粋に商業ペースで進められ、成功されているようであるが、日本の場合とは、まるで違う。
 そもそも、核の平和利用???なるものが、自主的なものだったのかどうか? 核武装の準備のためなどという異物混入はなかったのか、或いは今ないのかどうか? どうして地域独占且つ利益保証を国家が約束したのか、電力会社なる、金のなる木を政官業(癒着)でつくったのか??? 情報公開してもらわないといけない。今では、3者に、学も入れないといけないのか?とも。
 天下り、人事交流、電力会社の互助会ぶり、金のなる木に群がる、ぶら下がる、そういう業界等の有様もいただけない。
 日本には、権力ムラが、あれこれあるのではないか?原子力ムラと特定され、後ろ指さされるのが、偶偶不愉快の素になっただけでは。一般に、将来の行く末まで、確かに見通して進む、性向があるのかないのか、訝しく思われる今日この頃。しかも、いただけないのが、手柄は我先にであるが、失敗は、戦争であれ、原発事故であれ、国家破綻であれ、国民や消費者に平気で、ツケを回すことが、営々と続けられていること。主権者よ、目覚めよ、といいたい。

◎ 御参考 ◎
 http://blog.goo.ne.jp/junsky/e/67d7a7e7b52f3c17a00ddf262c938eab
 JUNSKY blog 2013: 『核のゴミ 関心無かった』 原子力エリート (西日本新聞 3/2)

 https://twitter.com/koren_a/status/307788965153492992/photo/1 
 原子力エリート【核のごみ関心なかった】ここまでてこずるとは - Twitter

 http://www2.rwmc.or.jp/pub/hlwkj201102ed-4.1fi.pdf#search='%E5%87%A6%E5%88%86%E5%A0%B4%E3%80%81%E5%8E%9F%E7%99%BA%E7%A8%BC%E5%83%8D%E3%81%AE%E5%89%8D%E6%8F%90+%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89'
 フィンランドの地層処分の状況 - 諸外国での高レベル放射性廃棄物処分
 >1. 処分方針
  フィンランドでは、オルキルオトの地下約400mの結晶質岩中に使用済燃料を直接処分する計画です。キャニスタは銅製容器と鋳鉄製容器の2 重構造になっており、キャニスタの寿命は10 万年以上と考えられています。
 ●使用済燃料を地層中に処分  ●処分形態  ●処分場の概要(処分概念) ●最終処分地はオルキルオトに決定  使用済燃料の処分を計画しているオルキルオトの深度約400m周辺の岩盤は、主にミグマタイト質片麻岩等の約18〜19億年前の結晶質岩です。