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0454 日本人について 鈴木建三 2012/12/26 16:54:39
今週は賢妻(!!!)が入院中で、またコラムが遅れまくって申し訳ない。

私は2.26後の日本軍政下でも議会民主主義者で、自由主義が好きで、世間様から評判の悪い子で、英米との戦争は負けるに決まっていると思っていたから、負けた時は自分が勝ったみたいな錯覚にとらわれそうになったぐらいである。日本と英米とどっちが正しいなどと思ったわけではない。国力の差を考えて、日本の陸軍軍人がバカだと思っていただけである。

その後の日本のデモクラシイについて、戦後のある時期までは一応評価できると思っていた。

ところが私が八十過ぎの本格的な老人になった今度の選挙で、戦争好きの安倍を大将にする自民党の圧勝で呆然として言葉もない。

しかし国民の大多数が彼のような戦争好きとはとても考えられないから、これは現在の選挙制度にも大きな原因があると考えられるが、もう一つは戦後六十何年、戦後生まれの人々が絶対多数でほんとうのきびしい生活を知らないで、物を考えるのが嫌いで、感情に流されるのが好きな国民性が復活してきたせいだと思う。

これに対する対策は今すぐにはうまい案がない。今のところ戦争中と同じく、郎君独寂寞、おのれの思考する人間の在りようを守って護憲運動に専念するしかないと思っている。