呼出完了
0449 反省しろよ、慎太郎。 猫家五六助 2012/11/19 02:42:15
 このタイトルは、石原慎太郎氏が第3期の都知事選を戦った際にキャッチフレーズとしていたものと記憶してます。
 結局、東日本大震災のドサクサに紛れて4期目の都知事となった同氏は都民の意思など関係なく、自己チューなキャラを全開にして都知事職を投げ出し、億単位の退職金を手にして国政へ出戻りました。元来、この人の辞書には「反省」という文字はないようです。
 護憲+会員の私としては、石原氏の言動・挙動を認めません。それは都政を側近に任せて国政に傾倒し、公職にありながら堂々と平和憲法を「破棄すればいい」と発言。原発住民投票への30万人を超える都民の意思を否定したからです。この人のアタマの中は、原発を温存して他国への軍事的威圧に利用し、あわよくば核武装を目論むことしかないように思えます。
 石原氏は「暴走老人」と揶揄されていますが、怖いものなしで文字通り暴走したくてウズウズしていたわけです。都知事の任期や都民の信託などお構いなし、「オレの思う通りにやる」態度を貫き、主義・主張に賛同した人々をも振り回し、「太陽の党」を簡単に壊して橋下氏と合流しました。「ケンカだけは負けません」と熱弁する橋下氏とは政策ではなく相性がよいのでしょう。
 しかし、二人が記者会見で強弁したところで民主党&自民党に総選挙で勝ちたいだけの「野合」に過ぎません。この点を記者から質問され、「政党なんて、どこも野合なんだから」「(党員の政策が)全て一致している政党などない」と反論し・・・それじゃあ、政党って何なんですか?
 他方、素晴らしいご老人が他界されました。森光子さんです。森さんは太平洋戦争中に日本軍の前線を慰問に回った経験から、こんなメッセージを遺しました。(テレビの特集番組からの抜粋)
>なんでもいいから、戦争だけはしない国に決めてほしい。
>早く月日が過ぎていくように感じるのは、平和でみんながうまくいっているから。
>「すてきだよ、日本は」と言われるように、そんな国になると信じています。
>平和であって、どこの国とも戦わないということが決まっていないと、エンターテイメントはできない。戦いがあるとね、本当にできなくなってしまう。
 こういうポリシーを持ち、メッセージを発信し続けるのが政治家の役割だと思います。人間同士が殺し合わずに済む方法を考え、ユーモアを交えてコミュニケーションを図り、トラブルの落としどころを考える。言うべきことは主張し、引くべきところは妥協する。日本の政治家は太平洋戦争の犠牲者が遺した「あやまちは二度と繰り返さない」平和憲法を順守し、役人をコントロールするのが仕事のはずです。
 国民の命運を握る国政を、総選挙を戦国武将気分でとらえ、政策を棚上げして「ケンカは勝たなければ!」「あんなヤツら、やってやる!」という輩に任せてはなりません。民衆や若者は、アンタ達のコマでも消耗品でもないのだ!
 反省しろよ、暴走老人。