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0435 終戦記念日を前に「無視される民意」を考える 猫家五六助 2012/08/13 01:51:57
 先の民意を反映した政権交代により自民党の長期政権が終焉し、その悪弊が民主党政権で正されるかと思いきや、民主党の「民主」が水素爆発で吹き飛び、「第二自民」という下地が現れた・・・そんな悪夢にうなされています。いや、現実かもしれません。
 大飯原発の再稼働、沖縄在日米軍の国外移転、V22オスプレイの配備反対、原子力ムラの人事撤回、消費税増税の前に行政改革、等々。まぁ、よくもこれだけ民主党は民意を無視できるものです。その政党から「国民の生活が第一」という、当たり前のことをお題目にするコブが分離して、笑えない落語のオチがついてしまいました。
 おまけに都民の反原発署名を踏みにじりつつ尖閣諸島に手を出す都知事まで許されてしまう始末。都政と国政の区別もつかない人間が好き勝手しているのに、諌めて止める立場の都議会が民意を無視する。
 次の巨大地震がいつ起きてもおかしくないのに、「準備中」看板のままで原発を再稼働させる。V22オスプレイのオートローテーション機能(故障しても安全に着陸できる)が疑問視されているのに受け入れる日本が実証テストもせず、「快適でした」とのたまう防衛大臣。国策や特殊法人のムダは棚上げし、用途を具体化しないまま増税率と実施期日だけが先走りする増税法案。
 さらに都知事が国政に首を突っ込み、都民の税金で米国の新聞に意見広告を出す。「尖閣諸島は日本のもの。アジアの安定に協力しろ」この論理が都民の総意と受け取られるでしょう。政治家が外交を軽視して、ケンカ腰で吠えているわけです。誰がアンタに、そんなことを付託した?日本の外務省は何をしているのでしょう。筋を通さない風見鶏な「日本の顔」は、諸外国からダブルスタンダード(二枚舌)と受け取られ信用を失って、まともな交渉などできません。
 「(政治家って)バッカじゃね〜の」。これは高校生の息子の私見です。残念ながら、私もそう思います。国民の代表であり諸外国に「これが日本です」と主張するべき政治家が国民の利益を忘れ民意を無視し、政治家個人の信念や党利党略を優先させているからです。
 デカイ声と図々しい輩が国会議事堂と官庁街で理屈に合わないドタバタ劇を続け、国民は呆れつつ慣れてしまう・・・67年前の終戦で国民が安堵し、「二度と戦争はしない」「過ちは繰り返さない」と胸に刻んだ民意は呆気なくカンタンに無視され、再び戦争に向かうのではないか。前述したような民意の無視が続くと本気でそう思え、背筋が寒くなります。
 それでは、再び戦争に向かわないためには?民意を示すには解散〜総選挙まで待つしかないのか?私は民意の存在感を増し、政治家をあわてさせるには
 @今起きている国会前の、自然発生的な「お行儀のよいデモ」を継続する
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 この2点ではないかと思います。私にできることは東京新聞を応援し、一人でも購読者を増やすこと。プロ野球の観戦チケットや洗剤はいりません!ずっと以前から戦争の「記憶」「過ち」を特集し続け、3/14原発事故以降は原子力ムラの怠慢と国家の陰謀を追求し続ける、この新聞を信頼しています。