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0425 原発再稼働を許さない 2012/06/06 16:25:26
大飯原発再稼働に、野田内閣は踏み込んだ。最初、反対を唱えていた周辺の知事や自治体の長たちも、いつの間にか賛成に回っている。なんと安易な「安全」?宣言だろう。日本国民の命を、福島の人の苦しみを、どう考えているのか。

中でも大阪市の橋下徹市長は、原発市民投票の条例作成を求める署名が法定数を超える5万人を超えたにもかかわらず、「市民の意思は脱原発依存の方向にあることは明確で、すでに結果が示されている」「原発への依存度を下げ、多様なエネルギー源の導入を推進していくべきだ」と、あたかも自分が脱原発を目指しているかのような意見書を出し、市議会は条例作成を否認した。

この時、老人党でも、「市長が反対なんだから、いいだろう」的な発言があったが、これは全く民主主義の大切さを理解していないと思われた。まず「自治体の長が決めればいい、反対だからいい」というのは、その人が意見を変えればそれで終わりである。橋下市長が再稼働に賛成するかもしれないことは、充分に予測できた。

また、その長が変われば、方針も変わる。原発事故後、菅前首相が浜岡原発を止めた。そして今年5月5日にすべての原発が止まり、それでも乗り切れているにもかかわらず、首相が野田氏に替わって、あっというまに再稼働に踏み切ろうとしている。その状況を見ても、「自治体の長の方針」というものが、いかに当てにならないかが分かるだろう。

つまり、原発のように国民の生命や、生活の根底に関わるもの、今だけでなく未来にも関係する大問題を、現時点の首長や政治家の決定に委ねていいのだろうか。国民の意思を確認する手段が必要ではないか。「選挙があるではないか」というが、ことに小選挙区になって以来、国民の意思を正確に表しているとは言い難い。

いま、民意を考えない政治家の思惑通り安易に再稼働を許してしまうことは、私たち市民の声を政治に届ける努力を放棄することではないか。民主主義は、市民の自覚なくしては育たない。原発住民投票は、市民自身が誰にも委ねずに、自分で原発と暮らしを見つめ、再稼働を是か非かを判断する。市民自身が責任を持つということ。つまりは考える市民を育てることこそ大事にしたい。

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[転送・転載大歓迎!!] 緊急ネット署名
★みんなで決めよう「原発」国民投票 http://kokumintohyo.com/

★大飯原発3・4号の再稼働に反対する緊急ネット署名を5団体で開始。締め切りは7日(木)の正午。署名フォームへは直接こちらから。PCでも携帯からでもOK。
https://fs222.formasp.jp/k282/form2/

★緊急ネット署名(美浜の会HPからは) http://www.jca.apc.org/mihama/
大飯原発3・4号の再稼働を断念するよう求めます。悲惨な福島原発事故を直視してください。
事故の責任もとれないのに「私の責任で」と言わないでください。安全性はすべて置き去りなのですか。(呼びかけ5団体=グリーン・アクション、美浜の会、FoE Japan、フクロウの会、グリーンピース)

★「緊急:数時間内に原発再稼働を阻止せよ!」Avaazチーム一同
皆さま 大飯原発再稼働に抗議するため、大勢の人々が首相官邸前に集まりました。野田首相が最終決断を下すまでに、私たちに残されているのはあと数時間、あるかないかです。今すぐ野田首相に直に訴え、官邸前に集まった勇敢な市民たちと共に抗議しましょう!
→ http://www.avaaz.org/jp/no_restart_sam/?tta

★日弁連の「再稼働を許さない宣言」
日弁連は2012年5月25日大分県において開催された定期総会において、「東日本大震災被災者及び福島第一原子力発電所事故被害者に対する支援活動を継続し,確実な安全性が確保されない限り停止中の原子力発電所の再稼働を許さない宣言」を採択しました。
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/assembly_resolution/year/2012/2012_1.html