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0423 これが目に入らないか!権力者、政官財 蔵龍隠士 2012/05/21 21:15:29
 「就活失敗し自殺者急増/4年で2・5倍」という記事を最近、目にした。そして、直ぐに『これが目に入らないか!権力者、政官財』と思った。直面したくない、権力者にも不都合な真実。
 しかし、恐らく、善良な、むしろ善良過ぎる若者が、抵抗力もなく、自ら遭遇した理不尽に、打ちのめされて、無念にも、怒りの矛先すら覚えずに、身を投げ打ったものでもあったろうか。理不尽は、遺憾ながら、福島や東北、或いは、東日本大震災に限ったことではないのだ。いつも、隣にあったかもしれない…。
 そうした境遇を作り(ex.格差社会、非正規・派遣身分)、放置した、或いは、放擲した権力者たちの、反省や謝罪・償いを待ったり、人としての覚醒を待つこと、甲斐なきことも、ひょっとすれば、ひょうとするかもしれない!? 東日本大震災、福島原発人災を経てからは。無論、一切、保証の限りではないが。

 ところがである、不都合な真実と認識したのか、昨今では、その冷厳な事実関係(原発事故のように、権力者による招かれた結果、派遣身分から浮き上がりにくい仕組み・制度)について、因果の列を捻じ曲げ、目を逸らさせようと、(そうしか思えないのだが)世代間格差などと造語して、若者対高齢者(年金生活者)の対立みたいに言い、市民、国民を分断して、緊縮策(社会保障の大削減、消費税大増税)を正当化、実現しようとする者が出てきた。権力者の常套手段といえば、そうなのだろう。
 こういう恣意的な、世代間格差などという言い草には、警戒しなければならない。政府らは、戦後ずっと、逆に「世代間扶養」だと喧伝して、むしろ胸を張り、年金制度等を推進してきた。戦争末期にあってすら、女子の加入を認め、戦費調達の一助にしたのであった。目先の戦争継続のための戦費が欲しいがためであった。
 その世代間扶養(親に孝養)という思想を推進して来た、過去に口を拭い、また、自ら進めてきた『格差社会』=若年層を非正規雇用に追いやった、その罪を謝罪、改善・法改正しようともせずに、若年層に鬱積させた不満を、年金世代に向けさせようとは、卑劣千万ではないか。こういう分断支配を、民主主義にあって、正当と思ってしまう、考える了見が、素も間違っている。元々、保守の傾向のある連中…。
 こうした保守、復古の輩は、もう一度、日本国憲法で、洗脳、精神を除洗しなければならぬのかもしれない。間に合わない人々は、兎も角。
 また、若年世代には、誤解もあるかもしれない。現在を作った、現在に責任のある者は、自分たちではなく、高齢者なのではないかと。 だが、因果の列は、そうではない。 

 敗戦の翌年、11. 3 日本国憲法公布 したものの、その新しい革袋には、古い酒しか盛られなかったのだった。つまりは、永田町にも霞ヶ関にも戦前からの人材しかいなかった!?のだった。概ね
 学者にもそうした人、例えば反共の人がいて、司法界にも、そうした古い酒が盛られたのだった。吉田茂元首相の仲良し、田中耕太郎元最高裁長官もそうした人だった。日米安保等についても、違憲判決を回避するために、統治行為論だの、国会に広く裁量権を認めるだのとして、実質、政府の行為、国会の多数派の欲、所業を正当化したのだった。
 そうした傾向は、その後も、強められ、正当化され、今日に及んでいる。格差社会を決定的にした、小泉改革もそうである。その前の、労働界の激変もそうである。その結果として、現在の『脱原発』に棹さす、労働界=連合がある。電力労組がある。…(温存した)企業単位の労働組合、日本の伝統的な在り方が無縁ではあるまい。
 誰がどうしたか、過去はどうか、どうして今日を招いたか、そうした因果の列を抜きにして、責任関係を抜きにして、人にふさわしい、人権保障を充実させる改革は、できない。現状を正しく変え導けないからである。
 人を人と思わず、踏み付けにして、利を貪る、そういう復古の輩、統治、その思想(その1は、分断支配)とは決別しようではないか。そう思う。
 最後になりましたが、戦後憲法史、その一つを、ご紹介します。金環食、おまけも1つつけましょう。お天気の幸いも祈ります。

 http://homepage3.nifty.com/constitution/materials/sengo.html
 戦後憲法史
 http://homepage2.nifty.com/misoshiru/mg/judgehistory.htm
 歴代最高裁判所裁判官リスト(1947-66) 【1】
 >田中耕太郎
 http://www.youtube.com/user/TBSsolareclipse
 TBS金環日食ライブ中継(2012年5月21日)