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0410 日本の緊急の課題は、何か? 蔵龍隠士 2012/02/14 23:34:23
 日本の緊急の課題は、何か?と考えてみた。それは、財政再建でも、況や消費税増税でもない。更に、後戻り的な政権交代でも、毛頭ない。人の生活を離れた、遊離した改憲や大阪都構想、等々でもない。そういう永田町・霞ヶ関レベルの発想で、将来を見、危惧を持ち、思い立ったのではない。
 その私なりの解は、現状打破のために、発想の転換をして、日本の可能性を最大限に引き出す、少子化からの反転 いわば、人口爆発!?ではないかと思う。人は、可能性の塊だから。社会の源泉、富(将来)を生む種だから。
 省みて、永いこと、日本では、新産業の勃興を望む声は大きかったが、それは成らず、産業構造は相変わらずで、輸出型産業中心の産業構造に留まっている。それを歓迎する向き(権力者or既得権者)もあるのだろうが。市民、全ての望むことだろうかと思う。
 そして、このままの体勢が続くと、国内産業の空洞化などということが実現しないかと、危惧されている。また、これと平行して、その産業界には、法人税減税、消費税増税を望む声が強い…。
 遺憾ながら、これまでも、これからも、産業構造の転換は、実りそうもない。そういう展望を聞かないから。数少ない頭で考えている勢かどうか知らないが。
 例えば、福島原発事故、大変な人災だったが、東電からすると決算を控えた債務超過問題となるらしい。そして昨日、枝野経産大臣は、国費1兆円を東電に資本注入するなら、国有化する外なしと宣言した。当然のことと認められる。
 しかし、経団連会長は、これがお気に召さないらしい。氏曰く「東電国有化、とんでもない勘違い」と。飽く迄、己に美味しい旧体制(地域独占、総量原価主義)を護持したいらしい。こんな調子(旧体制の骨格を残したまま)で、新しい産業構造に、日本が転換できるとでもいうのか!それこそ、勘違いも甚だしい。畢竟、彼には、日本を案じる気など、さらさらないということ。
 只管、経団連等産業界は、自分自身の利益、成長のみに拘泥し、他方、自身に負担の少ない乃至自身の負担(消費税増税が実現しなければ、重くなる!?)を軽くする、消費税増税を強く望んでいるからだ。
 国内産業の空洞化などという脅し・言葉が、独り歩きしているが、しかし或いは、トヨタなんぞの関連会社も海外移転する、とのニュースもあることから、杞憂ではなくなり、実現するのかもしれない。
 しかし、これでは、このままでは、日本には、まるで展望も描けず、希望がないことにならないか。若い人々には、年代により、僅差?差はあれ、目下、目先、就職難、或いは、格差社会(派遣・偽装請負等々)或いは年金破綻?などという大災難が待ち受けていると、そう受け止めさせてしまったら、本当に、人口減少社会が実現し、それに比例して、新しい可能性も、芽生えも減少し尻すぼみになってしまうかもしれない。
 そういう暗い見通しのある中、敢えて、だからこそ発想の大転換をしてはどうだろうか?カネよりも人、財政再建より、人たるにふさわしい心の再建・復興、ルネサンスを求めよう。人権保障の内実・充実を求めよう。
 戦争や戦力、或いは抑止力などということにうつつを抜かさず、カネを浪費せず、平和を求めよう。
 日本に於いて、人口爆発したのは、敗戦後の団塊世代が記憶に新しい。当時は、焼け跡や貧困の中にあった、一方で、戦争に怯えない、或いは勝ち戦に狂奔しない、妙な信仰のない、そういう平和な時であったればこそ、子を安心して、生み育てることが出来たのだ。皮肉なことに、当時こそ、最も人権の自由な時代だったかもしれない。日本国憲法が生まれ、力強く喧伝されていたのだから。例え、貧困の中にあっても、それは、与件の1つでしかなかった(多分)。
 そして昨年、3.11東日本大震災・東電原発のメルトダウンという国難に遭遇した。しかし、日本は、日本人は、どっこい、もう1年近くも、持ち堪えている。情報公開、透明化も、政府に因らず、進めて来た。
 この事態を考えてみるに、果たして、産業の空洞化などがあったとして、どれほどのものであろうか?1年前のこの国難・大災難と比べて。今となっては、持ち堪えた、そして猶前向きに、脱原発、エコ等、前を向き始めている。これを糧に、人たるに相応しい平和の中の、市民生活を実現しよう。そして、自然の勢い・情として生み・育てましょう、わが子であったり、孫であったり、或いは単に、隣人としても、子の成長を愛でましょう。そういう人生はどうでしょうか?子は、子に留まらず、我々の希望、未来(人)への期待でもあります。そういう意味からも、反省、自己批判できる団塊世代の更なるご活躍、ご健闘を願い、祈念したい。
 それは、人の性(サガ)でもありましょう。人をやめない限り
 猶、文末に、ご参考を添付しましたが、本文とは、ほとんど関連がありません。不詳です。

◎ ご参考 ◎
http://www.asahi.com/edu/nie/kiji/kiji/TKY200601130216.html
 少子化、変わる生活 新たな価値へ転機 人口減少社会を生きる
 >日本の人口推移 (図示)
http://homepage2.nifty.com/tanimurasakaei/zinkou-toku.htm
 人口減少、少子化問題特別ペイジ
  >http://homepage2.nifty.com/tanimurasakaei/syousimi.htm 
  <1>少子化の現状と見通しに関する図式的解説
http://www.mof.go.jp/tax_policy/tax_reform/trend/sy012h.htm
 財務省:  トップページ > 税制 > 毎年度の税制改正 > 税制をめぐる最近の動き > 税制をめぐる最近の動き(平成16年1月〜12月)
 >税制調査会第10回基礎問題小委員会の概要