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0386 フランスから日本を眺めてみる 笹井明子 2011/09/05 22:55:17
9月から2ヶ月の予定で、フランスのトゥールーズにという町に滞在しています。まだ現地に着いて4日目なので、自分の居場所を確認するのがやっと、日本を眺めるほどのゆとりは無いのが実情ですが、この間に気づいた感想を少々記してみます。

その1.フランスの若者は元気
トゥールーズは学生が10万人以上集まっている学園都市ということもありますが、街には若者が溢れ、賑やかなおしゃべりが絶えず聞こえています。土曜日の夜には若者が運転する何台もの車がクラクションを鳴らしながら大通りを走り抜けていきました。

そう言えば、20年ほど前には日本にも元気で無分別な若者がいましたが、今はどうでしょう。無分別が良いとは言いませんが、余りにも大人しく打ちひしがれたような日本の若者たちの姿が痛々しく思い起こされました。

フランスは様々な家族形態が認められ、出生率も高いのが、若者の元気の源なのかもしれません。

その2.フランスの国民は原発問題に触れたがらない
友人によれば、フランス人は福島の原発事故や原発問題全般について議論することを避けている、とのこと。

それは原発がエネルギーの大部分を占めているフランスにしてみれば、原発を早々に止めることはあり得ないという暗黙の了解があるからだ、また、ドイツ政府が原発を止めると早々に決めたのは、フランスからエネルギーを買えるという前提があるからだ、と彼は言っていました。

日本に住む私達のヒリヒリするような焦燥感とは随分落差があるようです。

その3.フランス人も自国政府にうんざりしている
これも友人の意見なので、偏りがあるかもしれませんが、フランス人は今の大統領は史上最悪だと思っている、とのこと。何だかこの点は少し前の日本の状況に似ているような気もしますね。今度の野田新内閣はとりあえず高い支持を得たようですが、この先どうなるでしょうか?