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0368 脱原発に進路を 後は大胆・柔軟に工夫 蔵龍隠士 2011/05/09 00:25:47
 福島原発1号機で二重扉開放作業が始まったそうだ。
 建屋内での作業が可能と確認されれば、原子炉の冷却に向けた作業が本格化することになる。
 だが、現場労働者の安全と安心(衛生)が、まず、確保されなければならぬ。1号機の自立的冷却機能回復までには、未だ未だ予断を許さないのではないか。また、万一の事故に備えて関係者の「自己造血幹細胞の採取と保存」等備えも、事前に実行されるべきだろう。更にまた、東電ら電力事業者は、西成の労働者等を騙して福島原発に駆り出すべきでもない。間接的であれ、厳に、慎むべきだ。資源というべきかも疑問であるが、それこそ、限りあることは、自明であろう。福島第一原発だけでも、あと3基もあるのだから、現状どんな困難が待ち受けているのか、予知・予見も出来ていないのだから。
 ところで、首相の浜岡原発停止要請は、適切であったのだが、当の浜岡原発の所有者、中部電力は、遺憾ながら、態度を保留している。弧利己略乃至同じ利害を持つ者、或いは霞ヶ関を含むその応援団らが、利を求めて、小田原評定をしようとしているのやも知れぬ…。
 また、当の民主党政権にしてからが、脱原発に舵を切ったかといえば、必ずしもそうとは限らない様子だ。遺憾千万ながら…要するに、引き続き過去を肯定しようとしているようにも見える。我らの一押しが必要なのか。自民党(系)に限らず、原発推進派が多い…、原発大震災を目にしても、反省は無いのかと残念に思う。
 弧利弧略が、永田町、霞ヶ関に限らず、跋扈しているのかと思えば、理解がいくか。地域独占の大手10電力始め、メーカー等原発推進派が利害を求めて、駆引きに出るは、必定…。
 政治も含めて、意思決定が正しく、タイムリーにでき、実行を果断になしうるのか、不安、疑問も尽きない。…国会の現状を見れば、容易に想像できよう、誠に遺憾ながら。

 民主党が、前の衆院選で大勝し、政権交代を実現して、本格的政権交代かと皆が期待したのだったが、先の参院選で過半数割れを犯してしまった。菅氏の消費税増税宣言が災いしたのか知らないが、週刊誌ネタ的には、当時、民主党の参院選候補は、小沢氏が選んだものだから、勝たない、勝ち過ぎないように目論んだとの穿った記事さえあった。その後も、「反小沢」などというレッテルが絶えず、一人歩きしてきたが、弧利弧略が過ぎたのではないか。しかも、永田町等々にその風潮が蔓延している。
 一市民として、今後は、脱原発でなければならぬとは思うが、原発推進派が目先の話(電力不足)ばかりを云々し、これまで通りを定着させようとしているが、これに乗らず、かといって、福島原発或いは、これから予想できる大震災に目配せしながらも、広く視野を持ち、代替エネルギー(策)やエネルギー自由化(発電・送電分離…)、太陽光発電の余剰電力買取制度など施策に留意しつつ、政府に注文をつけ、未来を切り開いていこう。
 政府や霞ヶ関、大政党、大企業が、弧利弧略に走る?今、我らこそが、公正にこれに惑わされず、現在と未来に責任を持ち、選択・決定していこう。油断大敵である。
 知恵や工夫は、自負心・矜持のある専門家や企業家の腕の見せ所だ、市民は、借りるものは、借りよう。情報提供、説明責任を果たした後、…選ぶのは、みなさん!
 ところで、序に一言したいのは、この度の原発震災は、東電と政府による人災と思うのだが、この後始末が、国民への課税や料金負担の増大に落ち着く顛末に、憤懣はありませんか?こういう筋書きに落ち着くだろうからと、原発コスト(電力原価)を見えなくしたり、国民に不実を犯したりとは思いませんか?
 水俣病でも肝炎でも、違法を重ねた、訴訟で抗った政府や大企業は不滅です。傷みもない(転嫁すればよい)!?しかし、変わり身のない、生身の市民は、たまったものではない、のです。
 国民は、常に尊重されないとならない、のです。