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0358 政権交代の意義は、国民本位 蔵龍隠士 2011/03/14 06:16:38
 山口二郎教授は「二〇〇九年九月の政権交代が日本の政治史の中で画期的な意味を持つことは、どれだけ強調しても、誇張にはならない」云々とされた。
 確かに、政権が自公政権から、民主党政権に変わったのだが、国民自身が、主体的に政権交代をさせたことが、忘れられていないだろうか?
 特に、旧態依然のマスゴミにおいては。右代表は、読売・産経・日経など各紙であろうか。勿論、TVも、内容からすれば、そうであろう。資本関係もあろうか?
 これまで、菅政権の無様さは、目を覆うばかりであった。支持率も2割を切った…危機的でさへあったのだ。
 ところが、そこに、降って沸いた天災。東北地方太平洋大地震or東北大地震だ。ために、永田町も、狂奔していた、くだらない政権の揚げ足取り、劇場型政治・茶番を事実上、中断した。
 今、活動しているのは、正に政府のみの感がある。無論、地方自治体にもなすべき役割はあるが、今は、なんと言っても、単独では、手に負えない場面である。大地震、大津波、その壊滅的惨状が累々だ。おまけに、福島原発で、大事故(炉心溶融、しかも2基?)勃発…。地震で自動停止の原発11基!安定停止は3基のみという、お寒い現状。危ないのは、福島原発だけではないということ。非常事態そのものなのだ。
 人命救助そして、生活建て直し、広範囲な被災地の原状回復には、大変な困難を伴おうが、しかし、大きなマスタープランの下、幸いすれば(国民の叡智を集め・糾合し)、将来への投資として「貴重な機会」ともすることも出来よう。
 同時に、市民、国民本位の、民主主義を再構築する絶好の機会でもあるのではないかと思う。単に、…自公が、負けたり、勝ったりとするのではなく、本来の民主主義を後戻りさせないためにも。
 思い出してみよう、『普天間基地は、国外、最低でも県外移転。国民生活第一。…予算の大幅組み替え。政治主導。つまりは、従来の永田町政治を否定』を国民は、支持したのではなかったか(先の衆院選において)。
 それを棚ぼたの、菅政権が、コロコロ変えてしまった。消費税増税など、国民は、支持した覚えはない。これを言い募り、推しているのは、自公時代からの旧態勢力である。米政権も加担しているのであろう。
 また、市民は、自らの志(初志)を遂げるため、自公等の旧態勢力、外国勢力にメゲズ、また、単に民主党(頭が誰であれ)に期待(一任)することもせずに、飽くまでも、己が目標を達成しようとすることが大事ではないか。
 大地震に、大津波に、福島原発事故に、心折れてはなるまいし、後戻り嗜好の守旧派に負けてもならない。
 全員は、一人のため、ひとりは、全員のために、である。一部の者を不幸に落として頬かむりして自分だけの富を求める等、今後はあってはならないことだろう。
 格差社会を作り、日本人と社会を分断(支配させ)ては、ならなかったのだ。元来。小泉政権の時代には、市民の心が折れていたと、今こそ、気づこう。
 しかし、現下の天変地異の下、大困難を克服するには、全員参加の国づくりが、不可欠だ。
 人命尊重、生活支援、被災地の復興事業は、この際、欠かせないし、ヒューマニズム、人心の回復も欠くべからずのものである。少子化社会を迎えようとしているが、未だ人手は十分ある。政府や財界が、人をムザムザ切り捨てなければ、ではあるが。
( 今後もし、仮に、利も理もないことを目にした場合には、一人でも、異議ありと言おう。今こそ、不服申し立てを諦めてはならない。
 今回の天変地異も、これで終わりかどうか、それすらもわからない、例を見ない非常事態だ。各人の知恵を力を生かそう。人をまず生かそう。
 多くの方々が想像され、描かれているように、先ずは、人命救助、生活支援、衣食住の確保だ。仮住まい含め。そして、今後の、将来の市民・国民のための、マスタープランを建て、夢の実現に取り掛かろう。
 原状回復といっても、文字通りの、かつての状態に戻す原状回復がいいのか、できるのか、その辺の問題はあろう、しかし、区画整理したからといって、田や畑が一夜にして元通りになるわけでもなかろう、或いは無意味かもしれない…。)
 この度の大地震の犠牲者は、極めて多い、その悪夢を振り払いたいかもしれないし、新しく出直したいかもしれない。原状回復すべき被災地は、余りにも広範囲だ。グランドプランが必要かもしれない。
 菅政権が(財界が)推し進めようとした、原発事業(輸出)は見直しが必至であろう。復興事業、新たな雇用の場を創造する、確保するも、別に見出さなければならない。かつての失業対策事業とは、どんなだったのだろう。デフレ対策だって夢ではなく、或いは、地方の待望する公共事業だって、不可避かもしれない。
 この際、原発や基地は廃止か止めるか、百歩譲っても抑制すべきであろう。民生優先、『国民生活第一』に立ち返るべきだ。
 仮に、民主党がこれを目指さないとしたら、われわれ国民、市民は、構わず、これを目指そう。われわれのため、一人ひとりのために、である。
 国の主役、主人は、極一握りの政党如きではない。況して、旧態依然の自民や自民党系ではない。一人ひとりのわれわれ自身だ。更に、自己実現を!!

☆ 追伸: ()内、省略可です。