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0351 政治や企業を育てる 2011/02/02 00:02:28
政権交代はしたものの、民主党政権の不手際というか、見識のなさ、方向性が見えない、党内の権力争い等々が露呈され、日本経済は低迷して就職難は続いている…で、このままでは日本はどうなるの?と不安を抱かされてしまう。

もっとも自民党政権が続いたとて、経済が活発になっただろうとは思えないし、これまで通りに市民の見えないところで、いろいろと不都合なことが決まってしまっているだろうと思われる。少なくとも政権交代して、官僚の働きぶり、天下り法人などの無駄な事業等々の無駄遣いなどが市民の目にさらされたことは確かだろう。

しかしそれだからと言って、沖縄の基地に関する民主党の迷走というか、アメリカへのすり寄り方、福祉の方向性などを見ていると、民主党政治が望ましいとはとてもいえない。では次の政権は?と考えると任せたい政党も、これという政治家もいないことに気付く。

日本の政治を悪くしたのは、政治家を批判はしても、市民が責任を持って政治家を育てようとしなかったからではないか、施政者側には廻らなかったからではないだろうか。井戸端や酒場で政治家の悪口を言って鬱憤を晴らし、自分を政治の外においてしまう。

だから生活生協が、女性の地域自治体の議員を、しかも2期だけと限って送り出す運動には応援をした。私の知人も2期、市議会議員を務めた。地方自治体の場合は、生活者である女性ならではの視点が必要だ。高齢者や障害者の看護や介護、病院や施設、学校、給食、ゴミ…どれも女性の日常の問題だ。力があって本気で市民社会を良くしたいと思う女性がもっと増えて、地域の議員の半数が女性になったとき、地域社会は暮らし易くなるだろう。

私達は、この人こそと思う政治家を育ててこなかった、そしてこの企業こそと投資して育てなかった。それがいまの社会の停滞を招いてはいないか。経済でも興味は投機ばかりで、新たに生まれた企業に投資して育てることも、日本の銀行は余りしてこなかったことが経済不況を招いてはいないか? 若者は仕事がないというが、仕事を作り出そうと言う話がどの世代からも聞かれないのも、安全と分かったものしか認めない冒険心のない日本社会のように思える。

出てしまった結果に、安全策で乗っかる。そういった姿勢、また批判さえしていれば進歩的だと思ってしまう。批判は大事だが、そこで思考がストップしてしまって、それではどうしたらいいかの提案はしない。批判者側にばかり身を置いて、責任を持って変えて行こうという現場には身を置こうとしない。

政治家になるには大決心がいるだろうし、出来ない立場の人が多い。しかし、これと思う政党があれば党員になる、政治家に僅かでもお金を出して応援する、社会に必要な運動を応援することは出来るはずだ。経済でもこれと思う企業のものを買うことは出来る。

良い政治家、よい企業を何とか育てたい。いまの社会の活性化に繋がるように、実質を伴った活動をしていきたい。そういった意味で、松林さんが提案された「ふるさと納税を沖縄に」という運動は、内実を伴っていると思う。
http://www.asahi.com/national/update/0117/TKY201101170357.html