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0348 現場からの報告−今年の課題− せっちゃん 2011/01/12 07:21:36
“新年明けましておめでとうございます”と云いつつ、心の奥底で深い“ブラックホール”の淵に立たされている思いがよぎってしまいます。がしかし、年が明けたからこそ、「少しでも新しい何かを“紡ぎ出したい”との思いを新たにする機会を得た“めでたさ”」の時でもあります。

そうした年初に、昨年夏の7月より開設した“地域生活定着支援センター”の活動にあたって、刑余者の人々との出合いの中で、「人と人との“新たな関係を紡ぐ”ことに全力を注ぎ、新たな人生の出発を共にしていく思いを新たにした」ところです。

この半年の出合いの端緒については、前回の“報告”で抽象的に述べさせていただきました。この半年で、30名を越える人々のこれまでの”人生の経過”との出会いを持ち、少年から80歳を超える年齢それぞれが抱える課題との格闘に、センター職員ともども汗を流しています。

その人々の出合いを通して、「現代的に語られる”無縁社会”と総称される社会が、今日的あり様の社会を築き上げてきた”高度成長期”を底辺で支えてきた人々の人生に深く沈澱し、親から子へと連鎖されていた現実」を思い知らされると同時に、”福祉”が遺棄してきた今日的課題‐憲法及び福祉立法と福祉行政との矛盾の解決‐との格闘が求められていると受けとめています。

今回も抽象的な心情報告に留まりましたが、<具体>をどのようにお伝えすべきか、を模索しているところです。努力してみます。