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0316 国家公務員の削減は少数精鋭になるように願いたい 桃李 2010/06/15-00:15:25
6月5日の朝日新聞のインターネット版に、「女性に優しい外務省へ 次官候補退職を反省 チーム提言」としてこんな記事が載りました。

そんなに長い文ではないので全文載せてみます。

http://www.asahi.com/politics/update/0531/TKY201005310466.html

引用はじめ

「外務省を女性が働きやすい職場に」――。女性職員の勤務環境改善策を検討していた外務省内のチームが、配偶者の海外赴任に際して一定期間の休職を認める制度の創設など10項目の提言をまとめた。

 外務省の事務系職員5520人のうち、女性は1280人(約23%)。ここ20年で約15%増えたが、海外勤務や、在外公館との時差による深夜・早朝勤務などがあり、出産・育児との両立に悩む女性職員は多い。今春、将来の次官候補とも目された女性幹部が退職したこともあり、岡田氏の指示で環境改善策をまとめる特命チームが設けられた。

 チームは西村智奈美政務官と子育て中の女性課長を共同議長に、独身の女性職員や育児休業を取得した男性職員ら計14人で構成。チームが行ったアンケートでは、回答を寄せた女性職員307人のうち230人(約75%)が「勤務を続けることへの不安を感じたことがある」と答えた。

提言には、外務省職員同士が夫婦の場合、在外勤務の際は可能な限り夫婦が同一または近隣で勤務できるよう配慮▽海外でのベビーシッター雇用の際の支援▽フレックスタイム制の拡充――なども盛り込まれた。西村氏は「女性が働きやすい職場は男性も働きやすい。職員が能力を十分に発揮し、活力ある外交を実現したい」と話している。(高橋純子)

引用終わり

この記事を読む限り、この次官候補とまで目されていた女性もご家庭の事情で退職せざるを得なかったとわかります。

私はこの退職をとてももったいないと思い、こういったことが起きてしまう官庁の勤務制度も税金の無駄遣いだと思いました。

エリート官僚という言葉がありますが、このエリートを育てるために、彼らが入職してから外国の大学や大学院に留学してもらうなど、それなりの税金で投資をして官僚を育ててきたと思います。

幹部になるほど長い年月を働いてきたこの女性が、職場の規定などにより職務を全うできず辞めたのですから、他の官庁は分かりませんが、日本の外務省の中での女性の働きにくさは、かなり深刻なのだと思いました。

菅総理大臣は国家公務員の数の削減を唱っていますが、減らすなら減らすで、少数の精鋭が育ち末永くその力を発揮して働いてくれるような仕組みを作っていくことも、削減と同時にとても大事なこと。それを、すでに鳩山政権の時に岡田外務大臣がちゃんと指事をだし、外務省が動いていた。大きな記事にはなっていませんが、記事自体も良いと思いましたし、岡田大臣もいい仕事をされているな。とちょっと頼もしく感じました。