| みなさんはスーパーのレジ袋、お使いになっていますか?
私は日本に住んでいたとき、買い物用のエコバックを景品でもらったりしてそれがお洒落だと、ちょっとした外出に持ち歩くことがありました。でもそのバックをもってスーパーへ行っても、レジ袋に買った物を入れ、それからエコバックにいれて持って帰ることがときどきあって、本来の使い方が徹底できておらず、 「私はだめだなァ、結局もらってもエコバックはあんまりつかわないなァ。」なんて思っておりました。
ところが!ところが!フランスに住み始めてから、こんな駄目な私でもレジ袋をいっさい使わなくなったのですよ! なぜでしょうか?
答えはいたって単純です。
近所で買い物に行く場所が、市場、スーパー、オーガニックの食料、製品のスーパーと3つあるのですが、これらのお店にレジ袋がないのです。
最初はこちらで買い物をして「エコバック(または自分の買い物袋)を持ってきていない人にはきっとレジ袋をくれるか、有料で出してくれるだろう。それもスーパーマーケットのサービスだから」と思っていた私は甘かったのでした。
レジ袋がないことについて、こちらのスーパーは徹底しています。買い物客も慣れていて自然です。
元々日本のように包む考え方はないこの国ですが、10年前にはまだこのような徹底ぶりではなかったので、随分と企業と消費者の意識の変化があったのかなと思っています。
食品だって必要な分だけ、どんなに少なくたって、例えばハム2切れとかドライプルーン2コなんてものも量り売りという合理的な考え方が生きているフランスですから、ちょっとの買い物ならエコバックに入れなくたってレジの済んだ物から順々に自分のリュックやバックに入れてお金を払えば、はい、おしまいです。
市場では買った物を茶色の紙袋にいれてくれたり、魚介や肉はそれに合わせて包んではくれますが、あの白いビニールのレジ袋はありません。
また普通のスーパーではエコバックのみ販売されています。でも安くはないですから、買い物する度にレジ袋のかわりに買うことも大変もったいない話なので、結局マイバック持参が一番良いのです。
オーガニックのスーパーではやはりレジ袋がなく、ときどき店内で使う買い物カゴやカートも足りなくなるので、そんな時にはこちらで持参した買った物を入れるカートやリュック、袋などの中が空であることをお店の方に確認していただき、そのまま買い物中の品物を入れてレジで会計することもできます。
お店でレジ袋をどの店でも有料でも出さない。すると、お客さんは、最初は不便を感じるかも知れませんが、自然に自分の袋を用意してくるようになるのだな。と思いました。
この現実を見て、日本の大体のスーパーがお店のデザインのエコバックを販売しているのと同時にレジ袋を無償か若干の有償で使用していたことを思い出し、中途半端なエコだったな。と今になって思い返しています。
さてさて、日本ではこの先どうなっていくのでしょう。
| |