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0276 傭兵になるのは止めよう 鈴木建三 2009/11/09-00:55:33
例によって私は、国家は国民に人殺しや人に殺されることを強制したり、奨励したりすることは許されないと主張することに変わりはない。
したがって、国家は国際紛争の解決に武力を用いることは許されないと考える。人間が今まで国際紛争の解決に武力を用いてきた事実は、それを続けることが必然であることにはならないし、これほど物凄い武器が発達し、人類がそれを用いれば滅亡する可能性の高い時に、同じ方法を採ることは許されないと考える。

しかし今日はもう少し現状から護憲の必要を説明したい。

今日自主憲法を作る云々といったところで、現実に九条を変えて、軍隊を合法化するとして、現在の日本でその軍隊を実際に指揮するのはアメリカ軍で、駐在するアメリカ軍を日本軍が指揮することは考えられない。
もっとはっきり言えば、終戦で無条件降伏した(私はそうする方が戦いを続けるよりはるかによかったと思うが)以降は、当然アメリカに占領されているので、形式的には独立国にしてもらっているが、制空権も制海権も、地上の軍事上の支配権もアメリカがもっている。そして日本はアメリカの世界支配の重要な戦略基地である。
したがってアメリカが日本を守るという時、彼らが守りたいのはアメリカ軍の基地であって、日本国や日本国民ではない。
ところがアメリカの占領政策が比較的巧妙だったせいで、日本における反米感情は強くなく、むしろ親米感情のほうが一般的である。このような状況の中で、今のアメリカの支配態勢を実力で除去することは不可能である。

それゆえ私は、この状況の中でアメリカの世界侵略基地を守るための日本の軍隊を合法化することに反対である。