| 先日民主党小沢代表の秘書が政治資金規正法違反容疑で逮捕、起訴された報道以来、民主党や小沢代表の支持率が下がり続けています。 検察はさらにその違反がいかにあくどいものかをリークし、マスメディアで取り上げさせました。 もし「民主党に政権を渡したくない」という検察の意志の基にこれらの行為が行われたとすると、その意図はなかなか成功したといわざるを得ません。 権力はマスメディアを使い、自分たちのプロパガンダを広めようとします。 一方日本のマスメディアはそれを無批判に報道しています。 NHKばかりでなく、すべてのマスメディアが政府のスポークスマンのようです。 しかし、日本の人々はまたそれを無批判に受け止め、マスメディアに踊らされがちです。 よい例が前回の衆議院議員選挙です。 「郵政民営化、是か非か」「刺客」などというキャッチフレーズにたぶらかされ、与党に絶対多数の議席を与え、何でも「再可決」という「白紙委任状」を手渡してしまう結果になりました。 知事選挙でも、TVで名前のよく知られたタレントたちが次々と当選しています。 わが千葉県も、詐欺のようなやり方で政治資金を手にした男が知名度だけで当選してしまいました。 どうも選挙民は「こんな程度でだませる」と政治家に愚弄されているような気がしてなりません。 TVで何度も見かけると、まるで自分がよく知っている人に見えてしまうのかもしれませんが、果たして自分の思いを託せる人かどうか、見通せるだけの眼力は有権者にとって必要なものです。 TVのキャンペーンを鵜呑みにせず、情報の出所とその真偽を見破ろうとするだけの意志を持たないと、自分の思いとは全くちがった政策を進められるかもしれません。 しかも「のど元過ぎれば何とやら」であれだけ大騒動だった「郵政民営化」などすっかり忘れ去られています。 有権者の圧倒的な支持を取り付けたはずの「郵政」は「民営化」されて、私たちにとってどんなところがよくなったのでしょうか? 一方ネットでは少数者の意見や、マスメディアでは伝えられないような情報も知ることができます。 けれどもこういった情報にあおられてしまう人たちもたくさんいるのは事実で、よくブログが「炎上」します。 わたしがよく覗くBBSでも中国や朝鮮半島の人たちを自分より低く見ることで優越感を持とうとする態度の人たちがいます。 どうもそうすることが「カッコイイ」とでも思っているようです。 様々な情報の洪水の中、権力のプロパガンダにも飛語流言にも惑わされないしっかりとした自分の視点を持つことの大切さを改めて感じます。 メディアは私たちにこの世の中の実に様々な情報を伝えてくれます。 けれどもその膨大な情報の中から本当のもの(決して自分にとって都合のよいものではありません。)を選び出していく努力をしない限り、私たちは逆にメディアに振り回されてしまい真実を知ることができないのです。
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